INTERNET FRONTLINE

1968年

座頭市喧嘩太鼓

座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓
勝新太郎 三田佳子

 

三隅研次監督1968年製作「座頭市喧嘩太鼓」を紹介する。本作は、“座頭市”シリーズ第19作目となる。愛憎半ばする女との二人道中を続ける市の姿を描いたもので大映製作は本作が最後となった。

 

座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓
佐藤允 勝新太郎、ミヤコ蝶々
座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓
戸浦六宏 三田佳子、勝新太郎
座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓
座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓

 

【ストリー】
年の瀬も迫った甲州路。石和宿に来た座頭市は、一宿一飯の義理から、やむなく博徒宇之吉を斬った。だが、斬らせた熊吉の狙いは、宇之吉の姉お袖にあった。お袖を豪商猿屋宗助に世話をし、ひと儲けをたくらんでいたのだ。弟の遺体にすがるお袖に、熊吉の子分が襲いかかった。市はお袖を救いだすと、熊吉の卑怯なやり方に憤り、石和宿を後にした。一方お袖に逃げられた熊吉は、勘造ら五人に後を追わせた。そんなお袖の身を案ずる市は、全神経をお袖に向け、つかず離れずの道中を歩んだ。とある里にさしかかった時お袖は、旅の浪人柏崎にそそのかされた。またまた危難を救われたお袖は、厳しく見送る柏崎や追手を後に、市と道づれの旅を始めた。だが、恩人でありながら仇であるという市に、お袖の心は妖しく動揺するのだった。ある晩、お袖は市に宇之吉形身の匕首をむけた。しかし、所詮は女の手。市にさとされ嗚咽するしかなかった。やがて、お袖が高熱で倒れ、市は金の工面に賭場に赴いた。だが、ツイていない市は文無しにされてしまった。その時、市の仕込杖を抵当に、柏崎が小判を投げ出した。市は鮮かな手さばきで最後の勝負に挑んだが、柏崎の冷徹な目は、そのイカサマを見破っていた。簀巻にされた市は、富士川に投げこまれるところを、勘造一味に五両で買われ、乱暴されるのだった。そんな市を一味から解放したのが、柏崎だった。そこで市は、仕込杖を返されたものの、柏崎に殺意を感ぜずにはおれなかった。刀の柄に手をかけ、市の動静を見守る柏崎。その緊迫を破って、柏崎を追って来た三人の侍が斬り込んだ。市が旅篭に帰った時、お袖は置手紙を残し、諏訪の遊女屋金平楼に発っていた。お袖が弟の更生のためにつくった三十両は、身売りした金だった。市は、金平楼に赴きお袖を脱け出させると、金の工面に佐七の賭場を訪れた。そこには熊吉一味が市を待受けていたが、市の仕込杖に、かなう者はなかった。金を手にした市は、お袖の待つ寺へ急いだ。ところが、そこにはお袖と共に柏崎が待っていた。折しも、鳴り響く諏訪明神の一番太鼓。居合斬りの市と鏡心明替流の柏崎との壮絶な対決は、市の勝利に帰した。市はその時駈けつけた金平楼の男衆の前に小判を投げ出した。お袖の目に光る涙。諏訪明神の太鼓は鳴りひびき市の顔は元旦の日の出に赤く染っていた。

 

座頭市喧嘩太鼓 座頭市喧嘩太鼓
佐藤允、勝新太郎 座頭市喧嘩太鼓

 

題名: 座頭市喧嘩太鼓
監督: 三隅研次
企画: 辻久一
原作: 子母沢寛
脚本: 猿若清方、杉浦久、吉田哲郎
撮影: 森田富士郎
照明: 黒川俊二
録音: 海原幸夫
音効: 倉島暢
美術: 内藤昭
擬斗: 宮内昌平
編集: 谷口登司夫
音楽: 池野成 主題歌:勝新太郎
現像: 東洋現像所
  製作主任:村井昭彦
  助監督:辻光明
  スチール:小山田幸生
出演: 勝新太郎、三田佳子、佐藤允、西村晃、藤岡琢也、ミヤコ蝶々、清水彰、戸浦六宏、大川修、曽我町子、玉川良一、五味龍太郎
1968年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・35mmフィルムカラー82分

 

back submenu