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1972年

男はつらいよ 寅次郎夢枕

男はつらいよ 寅次郎夢枕 男はつらいよ 寅次郎夢枕
渥美清 八千草薫

 

山田洋次監督1972年製作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」を紹介する。シリーズ第10作の本作は、マドンナの千代役に八千草薫さんが好演している。幼な馴染の関係を軸にした切ない恋を描いている。往年の大女優田中絹代さんの凛とした存在感、麗しの八千草薫さんがとても良かった。

 

男はつらいよ 寅次郎夢枕 男はつらいよ 寅次郎夢枕
三崎千恵子、倍賞千恵子、松村達雄、米倉斉加年、前田吟、太宰久雄 渥美清、八千草薫
男はつらいよ 寅次郎夢枕 男はつらいよ 寅次郎夢枕
米倉斉加年、八千草薫 佐藤蛾次郎、渥美清
男はつらいよ 寅次郎夢枕 男はつらいよ 寅次郎夢枕
田中絹代 男はつらいよ 寅次郎夢枕

 

【ストリー】
晩秋の甲州路を今日も旅する香具師の寅(渥美清)。ある旧家でその家の奥さん(田中絹代)と雑談の最中に昔、寅と同じ香具師仲間が、この地で行き倒れ同然の死に方をした事を聞き、その墓を詣でる。寅は急に故郷、柴又に帰りたくなり、矢も楯もなく柴又に戻ってしまった。“とらや”に帰ってみると、二階の部屋は、御前様(笠智衆)の甥でT大の助教授岡倉(米倉斉加年)が貸りており、気分を害した寅は家を出ようとする。その時、幼な馴染の千代(八千草薫)がすっかり美しくなって訪ねて来たので、とたんに気嫌が良くなってしまう。千代は2年程前に離婚して、つい1ヵ月前から近くに美容院を開店したばかりなのである。それを聞いた寅は、急に張り切り始め、毎日のように美容院を訪ね千代の面倒をみるようになる。ところが、やっかいな事が起った。岡倉が千代に惚れてしまったのである。そうと気付いた寅は、岡倉の惚れた弱味を突っつき、さかんにからかう。アメリカ留学を棒に振ってもこの恋を実らせたいという真剣な想いはいよいよ重症になり、とうとう寝こんでしまった。やがて、病いの床に寅を呼んだ岡倉は、全てを「告白」し、千代との仲をとりもってくれと懇願する。断わりきれなくなった寅は、千代をデートに誘い話をきり出した。岡倉の恋する気持ちを伝えようと「あらかた察しはついているんだろうけど……」と言うと、千代は寅のプロポーズと感違いしてしまい、「寅さんとなら一緒に暮したい」と返事する。さてあわてたのは寅の方で必死で岡倉の話を推めるが、別れたあとで何か割切れない寂しさが残った。「ああ……しまったなァ」まさか千代が自分に好意を寄せていたなんて、と思っても全て後の祭り、寅は岡倉に報告してから一人部屋に閉籠もり後悔するのだった。それを静かに見守るさくら。数日後、岡倉は正式に千代からの断りの返事を受けて、傷心のうちにアメリカ留学へと旅立っていった。寅はまた再会した登(津坂匡章)と一緒に北風の中へと旅をつづけていた。“とらや”では寅からの年賀状を読みながら、今日もまた噂話に話が咲いていた。

 

男はつらいよ 寅次郎夢枕 男はつらいよ 寅次郎夢枕
津坂匡章、渥美清 男はつらいよ 寅次郎夢枕

題名: 男はつらいよ 寅次郎夢枕
監督: 山田洋次
企画: 高島幸夫、小林俊一
製作: 島津清
原作: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝間義隆
撮影: 高羽哲夫
照明: 青木好文
録音: 中村寛
調音: 松本隆司
美術: 佐藤公信
装置: 小野里良
装飾: 町田武
衣裳: 東京衣装
編集: 石井巌
音楽: 山本直純
  主題歌:渥美清「男はつらいよ」
現像: 東京現像所
  製作主任:池田義徳
  製作進行:玉生久宗
  監督助手:五十嵐敬司
  スチール:堺謙一
出演: 渥美清、八千草薫、倍賞千恵子、田中絹代、米倉斉加年、松村達雄、三崎千恵子、前田吟、太宰久雄、津坂匡章(現・秋野太作)、笠智衆、佐藤蛾次郎、武智豊子、吉田義男、河村憲一郎、清水将夫、中村はやと
1972年日本・松竹大船撮影所/シネスコサイズ・35mmフィルムカラー108分

 

 

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