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1978年

男はつらいよ 噂の寅次郎

男はつらいよ 噂の寅次郎 男はつらいよ 噂の寅次郎
渥美清 大原麗子

 

山田洋次監督1978年製作「男はつらいよ 噂の寅次郎」を紹介する。シリーズ第22作の本作は、1978年12月に全国劇場公開された。制作開始から10年が経過しても観客動員数が100万人を下がらない本シリーズは、脚本と構成、配役が優れているからである。今回はマドンナに大原麗子さんを迎えて、別居中の美しき人妻早苗役を、寅さんの宿敵となる早苗に好意を寄せている高校教師添田役に室田日出男さんが好演している。パナビジョンレンズに冴えた大原麗子さんが美しい。

 

 
男はつらいよ 噂の寅次郎 男はつらいよ 噂の寅次郎
下條正巳、三崎千恵子、渥美清、大原麗子 大原麗子
男はつらいよ 噂の寅次郎 男はつらいよ 噂の寅次郎
泉ピン子 渥美清、三崎千恵子、佐藤蛾次郎、倍賞千恵子、笠智衆、下條正巳
PANAVITION PANAVITION GOLD

 

本作から第48作まで、メインキャメラを今までのMICHELL NC (左) から パナビジョン社のGOLDEN PANAFLEX GII (右) に使用を開始した。
※左写真は、"山田洋二ミュージアム"で私が撮影した松竹大船撮影所撮影部のキャメラ。

 

男はつらいよ 噂の寅次郎 男はつらいよ 噂の寅次郎
渥美清、太宰久雄、前田吟、三崎千恵子、倍賞千恵子 大原麗子、室田日出男

 

【ストリー】
旅先で偶然、博の父、一郎(志村喬)と出会った寅(渥美清)は、そこで、一郎に人生のばかなさについて諭され、「今昔物語」の本を借りて、柴叉に帰った。その頃、“とらや”では、職業安定所の紹介で、荒川早苗(大原麗子)が店を手伝っていた。寅は帰るや否や、家族を集めて、一郎の受売りを一席ブツのだった。翌朝、修業の旅に出ると家を出ようとするところに、早苗が出勤して来た。彼女の美しさにギョッとする寅だが、旅に出ると言った手前、やむなく、店を出た。通りを歩いていると、さくら(倍賞千恵子)に出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、たいしたこともなく、家に帰った。早苗が現在、夫と別居中であることを聞いて、寅はウキウキしながらも、彼女を励まし、力づけた。彼女も寅の優しい心づかいに、思わず涙ぐみ、“寅さん、好きよ”とまで言うので、“とらや”一家やタコ社長(太宰久雄)の心配はつのる一方であった。ある日、早苗は義兄の添田(室田日出男)に夫の離婚届を渡された。高校で教師をしている添田は密かに彼女を慕っていた。暫くして、早苗の引っ越しの日、手伝いに出かけた寅は、そこで生徒を連れてキビキビと働く添田を紹介された。気やすく早苗に話しかける寅に、撫然とする添田だった。やがて、そんな添田が、“とらや”に早苗を訪ねてきた。添田は外出している早苗を暫く待っていたが、意を決するように立ち上がると、手紙と預金通帳を、早苗に渡すように、寅に託して立ち去るのだった。添田が出て行くと、入れちがいに早苗が戻って来た。その手紙は、「僕は学校を辞めて、故郷の小樽に帰るが、早苗は、頑張って生きて欲しい」という内容で、預金通帳には、100万円の数字が一行目に記入されていた。添田の気持を悟った寅は、「早く後を追え、今ならまだ駅にいる」と躊躇する早苗を説得するのだった。寅の顔を凝視していた早苗は、振り返ると、駅に向かって駈けだした。翌朝、例によって、家族の止める声を背に受けて、旅に出る寅の姿があった……。

 

男はつらいよ 噂の寅次郎 男はつらいよ 噂の寅次郎
倍賞千恵子、志村喬 男はつらいよ 噂の寅次郎

題名: 男はつらいよ 噂の寅次郎
監督: 山田洋次
企画: 高島幸夫、小林俊一
製作: 島津清
原作: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝間義隆
撮影: 高羽哲夫
照明: 青木好文
録音: 中村寛
調音: 松本隆司
美術: 出川三男
装置: 小島勝男
装飾: 町田武
衣裳: 東京衣装
編集: 石井巌
音楽: 山本直純
  主題歌:渥美清「男はつらいよ」
現像: 東京現像所
  撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
  製作主任:峰順一
  製作進行:玉生久宗
  監督助手:五十嵐敬司
  スチール:長谷川宗平
出演: 渥美清、大原麗子、倍賞千恵子、室田日出男、泉ピン子、下條正巳、三崎千恵子、前田吟、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、志村喬、桜井センリ、大滝秀治、吉田義夫、津嘉山正種、谷よしの、明石潮、中村はやと
1978年日本・松竹大船撮影所/シネスコサイズ・35mmフィルムカラー105分

 

 

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