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1989年

座頭市

座頭市 座頭市
勝新太郎 樋口可南子、奥村雄大

 

勝新太郎監督1989年製作「座頭市」を紹介する。本作は、“座頭市”シリーズ第26作目で、1989年2月に松竹系で全国劇場公開された。勝新太郎さん主演で製作された最後の座頭市作品である。制作当時、日本社会はバブル景気で、映画に投資を行う企業は多かった。その渦中に"J trip bar"などを経営する"三倶"から映画制作を持ちかけられ、松竹が配給するという形で企画は始動した。旧大映の京都撮影所は閉鎖された為に、東京調布のにっかつ撮影所での制作となった。撮影が始まり、殺陣のリハーサル中、五右衛門役の奥村雄大さんの持っていた日本刀(真剣)が子分役の俳優の首に刺さり死亡する事故が起きてしまう。真剣を持たせたのは助監督で、時代劇経験のない、急遽集められた東京のスタッフの一人だった。こうした事件で一大スキャンダルとして報道されたが、大映時代からのスタッフ達は、徹夜を重ねて見事にフィルムを仕上げ、2月4日の封切りに間に合わせ、大ヒットしたという経緯がある。

 

座頭市 座頭市
緒形拳 内田裕也
座頭市 座頭市
陣内孝則 座頭市

 

【ストリー】
牢を出たばかりの座頭市(勝新太郎)は、漁師・儀肋(三木のり平)の家にやっかいになった。その小さな漁村では五右衛門一家が賭場を開き、市もつきに任せて遊んでいた。跡目を継いだばかりの若き五右衛門(奥村雄大)は宿場一体を仕切るために八州取締役(陣内孝則)に取り入ろうとしていた。大勝ちした市を撫然とした五右衛門一家が取り囲むが、女親分のおはん(樋口可南子)が取りなした。帰り道で市は刺客に襲われるが、得意な居合い斬りで片づけた。市は旅先で絵を描く浪人(緒形拳)と知り合い、色を教えてもらった。その間も五右衛門一家の刺客が襲いかかるが、市の居合い斬りの前には歯が立たない。八州取締役は赤兵衛(内田裕也)に五右衛門と対抗するために銃を買うことを勧めた。しかし、赤兵衛は五右衛門と八州が通じていることを知っており、市を用心棒に顧った。一方、五右衛門は浪人を新しい用心棒に顧っていた。赤兵衛の宿場で八州は薄幸の少女おうめ(草野とよ実)を手込めにしようとするが、市に斬られた。浪人は湯治場で一度市を見逃すが、五右衛門一家はついに赤兵衛一家を襲う。壮絶な斬り合いの末、赤兵衛は五右衛門の前に倒れた。その時坂の上から早桶が転ってきて、中から現われたのは八州の首を持った市だった。そして市は数十人の五右衛門一家の子分を絶滅させ、最後に五右衛門と浪人も倒すのだった。

 

座頭市 座頭市
座頭市 勝新太郎
座頭市 座頭市
勝新太郎 勝新太郎

 

題名: 座頭市
監督: 勝新太郎
  製作総指揮:塚本潔、真田正典
製作: 勝新太郎、塚本ジューン・アダムス
原作: 子母沢寛
脚本: 勝新太郎、中村努、市山達巳
脚色: 中岡京平
撮影: 長沼六男
特機: NK特機
照明: 熊谷秀夫
録音: 堀内戦治
音効: 帆苅幸雄
美術: 梅田千代夫
装置: 柳瀬恭一、小島勝男
装飾: 佐藤昭介、橋本良二
組付: 林崎忠雄
衣裳: 乾保直、若林秀政
結髪: 佐藤典子、中条みどり
抜髪: 新井誠治、太田修
刺青: 霞涼二
  特殊効果:鳴海聡、船橋誠
  特殊造型:江川悦子、大池しおり、佐和一弘、寺田高士
殺陣: 久世浩
題字: 日比野克彦
記録: 石田芳子
編集: 谷口登司夫 ネガ編集:青木千恵
音楽: 渡辺敬之、有吉博
現像: 東洋現像所
  フィルム:イーストマンコダック
  撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
  製作主任:足立源一郎
  製作担当:長田忠彦
  製作進行:秋元浩之、池谷知晃
  監督補佐:南野梅雄
  助監督:猪崎宣昭(チーフ)
  監督助手:佐藤睦夫、加門幾生、中村章
  撮影助手:高田勉、岩松茂、鍋島淳裕、藤井昌之
  照明助手:安藤和也、内田真也、大坂章夫、三上日出志、林大樹、鈴木静
  録音助手:大井徹、那須玲、星野裕雄
  美術助手:権田二三男、稲垣尚夫
  編集助手:境誠一、大永昌弘
  整音助手:上林信芳
  撮影効果:長谷川忠治、度合誠司
  宣伝担当:河村光生
  スチール:金田正、大谷栄一
出演: 勝新太郎、樋口可南子、緒形拳、陣内孝則、三木のり平、奥村雄大、内田裕也、田武謙三、ジョー山中、安岡力也、蟹江敬三、草野とよ実、松村和子、多々良純、江幡高志、草野とよ実、片岡鶴太郎、梅津栄、川谷拓三、堀田真三、長谷川恒之、上田耕一、金子研三、根岸一正、深作覚、森岡隆見、粟津號、堺左千夫
1989年日本・勝プロダクション+三倶/ビスタサイズ・35mmフィルムカラー94分

 

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