映画「野獣暁に死す」

今回は「ボッカチオ’70(1962年)」「呪いの迷宮/ラビリンス・イン・ザ・ダーク (1988年)」のプロデュースを手掛けたトニーノ・チェルビー監督1968年製作「野獣暁に死す(TODAY IT’S ME……TOMORROW IT’S YOU)」をピックアップした。


仲代達矢

本作は、日本が誇る俳優仲代達矢氏が出演したマカロニウエスタンである。
役柄はもメキシコ系アメリカ人とのハーフという設定で山賊のボスだが、黒澤明監督作品「七人の侍(1954年)」「用心棒(1961年)」「椿三十郎(1962年)」「天国と地獄(1963年)」「影武者(1980年)」「(1985年)」などで培われた悪人ぶりは、ジャン・マリア・ボロンテに引けを取らない堂に入った演技で公開当時に話題となった。
仲代達矢氏がロケ地の空港に着いた時、出迎えに来た現地スタッフが彼の頭を見て、「なんだ、チョンマゲは日本に置いてきたのか」と残念がったという逸話があったそうだ。

【ストリー】
恋人殺しの汚名をきて、刑務所に入れられていたカイオワ(モンゴメリー・フォード)は、刑期終了以前に、模範囚として釈放された。かつて彼は、幼なじみの 友人、フェ ゴー(仲代達矢)に、恋人を眼前で強姦され、射殺された。その上殴られて気を失っている間に、ピストルをにぎらざれ犯人にしたてあげられてしまったのだっ た。その、フェゴーは、今、西部に悪名高い残酷非道な強盗団のボスになっていた。出獄したカイオワは忠実な下男がかくしてくれていたドルを森の隠れ家で受 取ると、報酬二万ドルで銃の使い手四人を雇いいれた。そして五人は、フェゴーを探し求めて、旅を続け、フェゴーの行動を探知すると、その手下を、次々と倒 していった。怒りくるったフェゴーは、一度はカイオワを捕え、半殺しの拷問を加えたが、カイオワはすきをみて逃げた。逃げる五人。追跡するフェゴー一味。 いつしか、深い森の中にまぎれこんだカイオワは、計略をたて、一味を森深く誘いこんだ。やがて夜。五人対数十人の血闘がはじまった。機智を生かし、隠密作 戦を展開、五人は一人、二人と血祭りにあげていった。明け方、静まりかえった森の中で、手下を殺されてたった一人になったフェゴーの前に、カイオワが、姿 をあらわした。長い沈黙が続いた。その静けさをついてカイオワの銃声が響いた。撃たれてなおひるまぬフェゴーは、悪鬼のようであった。

英題:OGGI A ME, DOMANI A TE!
伊題:TODAY IT’S ME/TODAY IT’S ME……TOMORROW IT’S YOU
邦題:野獣暁に死す
監督:トニーノ・チェルビー
脚本:ダリオ・アルジェント、トニーノ・チェルビー
撮影:セルジオ・ドフィッツィ
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ
出演:モンゴメリー・フォード、仲代達矢、バット・スペンサー、ウィリアム・バーガー、ダイアナ・マルティン
1968年イタリア/ビスタサイズ・カラー91分35mmフィルム
野獣暁に死す[DVD]
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