映画「群盗荒野を裂く」

群盗荒野を裂く群盗荒野を裂く
ジャン・マリア・ボロンテ

今回はダミアーノ・ダミアーニ監督1968年製作「群盗荒野を裂く(QUIEN SABE?/A BULLET FOR THE GENERAL)」をピックアップする。本作は、セルジオ・コルブッチ監督「豹/ジャガー(1969年)」、セルジオ・レオーネ監督「夕陽のギャングたち」などと同様に西部劇でありながらメキシコ革命を背景にした流れだ。主演は「夕陽のガンマン」の名優ジャン・マリア・ボロンテ クラウス・キンスキーが共演している。
私は本作を新宿追分の映画館で観たと思うが、TVで再放送を何度もやっていたし、最近ではGyaO!のネット配信でも 観る機会を得た。ジャン・マリア・ボロンテの幅広い演技が集大成されている本作は、何度見ても頷ける。それは1983年にカンヌ国際映画祭男優賞、 1987年ベルリン国際映画祭銀熊賞、1991年ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞など多くの映画賞を受賞した事でも裏付けられる。しかし惜しくも 1994年12月に61歳で他界した。

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ルー・カステル                 クラウス・キンスキー

【ストリー】
メキシコ革命のさなか。各地に革命軍の火の手はつぎつぎとあがり、政府軍との交戦が日ましに激しくなっていた時代である。エル・チュンチョ(ジャン・マリ ア・ボロンテ)を首領とするゲリラ隊は、政府軍を襲っては武器、弾薬を掠奪し、革命軍のエリアス将軍に売りつけていた。ある日のこと、アメリカ青年ビル (ルー・カステル)が仲間に 加わった。ところでこのゲリラ隊は、革命軍の勝利を心から願うチュンチョと弟のサントのほかは、紅一点のアデリータ(マルティーヌ・ベズウィック )と、 金だけが目的 の男たちだった。やがてチュンチョは、サンミゲルの町が革命軍の手で解放されたのを知ると、みんなをつれて町にやってきた。しかし政府軍が明日にも攻めて くるかもしれない。チュンチョとサント(クラウス・キンスキー)は町にとどまろうとしたがビルが反対した。そしてビルは仲間をひきつれて、武器を売るため にエリアス将軍のもとへ急 いだ。町民に戦闘方法を教えたチュンチョはサントがとめるのもきかず後を追った。途中一行は政府軍の襲撃に会い、仲間はチュンチョとビルだけになってし まった。二人の間には男どうしの友情らしきものが芽ばえた。やがてエリアス将軍の所についたとき、二人は一行が発った直後にサンミゲルの町が襲撃されたと 知らされた。チュンチョは自分のとった行動を後悔し、すすんで処刑を受けたいといった。サンミゲルの町のただひとりの生き残りサントが銃殺刑を行なうこと になり、二人は陣営のはずれに歩いた。そのとき二発の銃声。一発はエリアス将軍に、一発はサントに。犯人はビルだった。彼は実は賞金稼ぎで、最初からエリ アス将軍を狙っていたのだった。その後ホテルでチュンチョとビルは出会った。チュンチョはピストルに手をかけたが、ビルは相手にしない。賞金を半分やるか らアメリカで気軽に暮そうという。ビルの友情らしきものを知るうちにチュンチョには殺意がなくなってしまった。二人は汽車に乗った。しかし、チュンチョは どうしてもビルを許せなかった。発車まぎわ、チュンチョはビルを射殺し、いずこともなく逃走していった。

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マルティーヌ・ベズウィック            アルド・サンブレル

マルティーヌ・ベズウィックは「007 サンダーボール作戦(THUNDERBALL)」に出演していた女優だ。セルジオ・コルブッチ監督「さすらいのガンマン」で熱演したマカロニウエスタンの常連俳優アルド・サンブレルが本作に出演している。
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題名:A BULLET FOR THE GENERAL
英題:QUIEN SABE?
邦題:群盗荒野を裂く
監督:ダミアーノ・ダミアーニ
脚本:サルヴァトーレ・ラウリーニ
撮影:トニ・セッチ
美術:セルジオ・カネヴァーリ
音楽監修:エンニオ・モリコーネ
音楽:ルイス・エンリケス・バカロフ
出演:ジャン・マリア・ボロンテ、ルー・カステル、クラウス・キンスキー、マルティーヌ・ベズウィック、アルド・サンブレル、カルラ・グラビーナ
1968年イタリア/テクニスコープ・テクニカラー91分35mmフィルム
群盗荒野を裂く スペシャル・エディション [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

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