映画「キスより簡単2 漂流篇」

キスより簡単2 漂流篇キスより簡単2 漂流篇
西條晴美

今回は若松孝二監督1991年製作「キスより簡単2 漂流篇」をピックアップする。
本作は石坂啓氏の同名漫画を鬼才若松監督が映画化したものだが、脇を支える泉谷しげるさん、石橋蓮司さん、室田日出男さん、原田芳雄さんで成立している作品だと思う。1989年に前作「キスより簡単」が早瀬優香子さん主演で作られている。

作品リスト

キスより簡単2 漂流篇キスより簡単2 漂流篇
泉谷しげる                  石橋蓮司、西條晴美

【ストリー】
女子大生のまあこ(西條晴美)はテレビで活躍する生活アドバイザーのママ(山口美也子)と二人暮らし。父親はまあこが生まれる前に事故死してしまい、まあこは父親を知らずに育ったのだ。ママは父親について何も教えてくれず、いつしかまあこは勝手に父親の像を作り上げ、父親の虚像を男性に求めるようになっていた。まあこには同じ大学のバーイフレンドのトオル(南渕一輝)がいたが彼の身勝手さに嫌気がさし、テレクラで知り合った政治活動かぶれの男や、行きずりの宗教活動をしている男など、次々と付き合ってはみるものの、まあこの欲求は満たされなかった。そんなある日、仲間と集まっては公園で騒いでいる浮浪者のリーダー・ゲン(石橋蓮司)をはじめ、酔っ払って若いサラリーマンとケンカし、やられてもやられても立ち上がって闘おうとするうだつの上がらない中年男(泉谷しげる)や、食堂でのんだくれてブツブツつぶやいてはからんでくる変なオヤジ(室田日出男)など、世間のアウトローとして生きている中年男たちに、まあこはたまらないほどの魅力を感じるようになる。中でもゲンには尊敬の念まで抱くようになるが、ゲンは突然チンピラに襲われ、まあこの目の前で殺されてしまう。浮浪者たちの日雇い賃金をピンハネしていたヤクザ組織と争い続けた果てのことだった。まあこは、ゲンの故郷の海に遺骨を沈めるために新潟に向かった。そして灰色の海が見える海岸で、中年カメラマンのゴロー(原田芳雄)と出会い、ゴローはまあこをモデルにシャッターを切る。まあこはゴローに幻の父親像を感じ、不思議な懐かしさにとらわれながら、ゴローと旅を共にする。数日後、東京に戻ったまあこのもとにゴローから小包みが届く。それはまあこの写真集だった。そして、それがきっかけとなってまあこは芸能界にスカウトされ、新しい道を歩んでいくのだった。

キスより簡単2 漂流篇キスより簡単2 漂流篇
室田日出男                      原田芳雄

題名:キスより簡単2 漂流篇
監督:若松孝二
製作:若松孝二、川城和実
原作:石坂啓
脚本:小野寺崇
撮影:田中一成
照明:原春男
録音:杉崎喬
編集:遠山千秋
音楽:三浦一年PROJECT
現像:東映化学 タイミング:富田登
フィルム:日本コダック
撮影機材:日本映機
助監督:小野寺崇、増本知尋
スチール:西本敦夫
出演:西條晴美、石橋蓮司、泉谷しげる、南渕一輝、かいはるみ、麿赤児、工藤明子、原田芳雄、室田日出男、山口美也子、外波山文明
1991年日本・若松プロダクション/ビスタサイズ・イーストマンカラー99分35mmフィルム
キスより簡単2 漂流篇 [DVD]
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