映画「ことの次第」

ことの次第ことの次第

今回はヴィム・ヴェンダース監督1982年製作「ことの次第(THE STATE OF THINGS)」をピックアップする。
本作は、撮影が中断した映画クルーの当惑ぶりと混乱を、ポルトガルの海辺を舞台(シントラの海辺に建つアリーバシュ・ホテル)に描き、一転してフィルム・ノワール的ティストをLAで展開する。本作は、時間と空間の独自な雰囲気、その描き方はヴィム・ヴェンダース監督作品の世界観を象徴すると言って良いと思う。私は「物語は物語の中にしか存在しない」というセリフが妙に残った。とても印象的で映像が素晴らしい作品だ。

作品リスト

ことの次第ことの次第

【ストリー】
ポルトガルの海岸に建つホテル。季節はずれのこのホテルに、ある団体が宿泊している。映画の撮影チームの一行だ。アメリカ人とヨーロッパ人の混合で編成されたこのチームは、どことなくしっくりいっていない様子だ。2年ほど前に大嵐に見舞われ一部破損したこのホテルを、撮影隊は格好の素材と見なし、爆発を受けた後の風景として撮影に利用することにした。映画は、50年代のアラン・ダンのSF映画の再映画化「ザ・サヴァイバー」である。しかし、撮影チームが来てから二週間たった時、資金その他が足りなくなるという事態が生じる。今まで撮ったフィルムを持ってLAに戻ったプロデューサーのゴードン(アレン・ゴーウィッツ)が戻ってこないのだ。電話もこない。監督のフリッツ(パトリック・ボーショウ)はゴードンを探しにハリウッドへと飛んだ。映画を撮り続けることが可能なのか確かめなくてはならない。しかし、ゴードンは何者かから逃げまわっているということをフリッツは知らされる。一方、アンナ(イザベル・ヴェンガルテン)やマーク(J・キム)らは、そんな事態をよそに、プライヴェイトな悩みごとで時間を過ごしていた。

ことの次第ことの次第

題名:THE STATE OF THINGS
邦題:ことの次第
監督:ヴィム・ヴェンダース
製作:クリス・ジーヴァニッヒ
脚本:ヴィム・ヴェンダース、ロバート・クレイマー
撮影:アンリ・アルカン、マルティン・シェーファー、フレッド・マーフィ
編集:バルバラ・フォン・ヴァイタースハウゼン、ペーター・プルツィゴッダ
音楽:ユルゲン・クニーパー
現像:テクニカラー
出演:イザベラ・バインガーデン、パトリック・ボーショー、サミュエル・フラー、アレン・ゴアウィッツ、ロジャー・コーマン、イザベル・ヴェンガルテン、アレン・ゴアウィッツ
映画賞:1982年 ヴェネチア国際映画祭【金獅子賞】ヴィム・ヴェンダース
1982年アメリカ・西ドイツ/ビスタサイズ・モノクロ(一部着色カラー)121分35mmフィルム
ことの次第 [DVD]
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