映画「キューバの恋人」

キューバの恋人
ジュリー・プラセンシア
キューバの恋人キューバの恋人

津川雅彦                    ジュリー・プラセンシア

今回は黒木和雄監督1969年製作「キューバの恋人(LA NOVIA DE CUBA)」をピックアップする。本作は、キューバ革命10周年を記念して製作され日本とキューバ唯一の合作映画であり、私が1974年にドキュメンタリー映画「不知火海」で大変お世話になった土本典昭監督がプロデューサーを担当されている。撮影の名匠鈴木達夫氏が絶妙なハンディキャメラを魅せてくれる。ロケ期間は約二ヶ月だったそうだ。

キューバの恋人キューバの恋人

【ストリー】
1968年の夏。キューバで漁業指導員をしているアキラ(津川雅彦)は、ハバナの下町で混血娘マルシア(ジュリー・プラセンシア)に出会った。彼女は、煙草女工であり、銃を巧みに使いこなす筋金入りの女民兵でもあった。アキラは、故郷に旅発つマルシアの後を追って求愛の旅に出た。瀕発する反革命の陰謀に対する厳しい警戒態勢をとる灼熱のキューバの奥深くへと。無償で残業労働をする工場労働者たち。チェ・ゲバラ部隊の戦車兵たちは、広大な原野を開墾している。遂に、アキラは、ゲリラの根拠地シエラマエストラを望む岬の街でマルシアを捜しあてた。しかし、彼女の故郷サンチャゴ・デ・クーバに着いたアキラが見たのは血と犠牲の死者たちの墓標の列だった。アキラは、はじめて彼女が短かい、人生の中で出会った悲惨な革命の歴史を思い知らされた。モンカダ兵舎襲撃15周年を迎えた古都サンタクララのカーニバル。熱狂のアフロキューバンリズムにのって、嵐のように歌と踊りが渦まいていた。その夜、二人は激しく求めあった。
「生きるために死にたい」と身悶えるマルシア。翌朝、彼女は幻のように消えた。厳しい孤独と憎悪をあのつぶらな瞳に宿し、別れの言葉も残さず去っていったマルシア。
アキラには、あの夏の日の思い出が、疼痛のように灼け残っていた。

キューバの恋人キューバの恋人

題名:LA NOVIA DE CUBA
邦題:キューバの恋人
監督:黒木和雄
製作:土本典昭、オルランド・デラウェルタ、浅野龍麿
脚本:加藤一郎、阿部博久、黒木和雄
撮影:鈴木達夫
録音:加藤一郎
音楽:松村禎三
現像:東洋現像所
出演:津川雅彦、ジュリー・プラセンシア、グロリア・リー、アルマンド・ウルバチ、フランシスコ・カステイセーノ、ニコラス・ギリエン、ジャン・クロド
1969年日本・黒木プロ+キューバ国立映画芸術協会合作/スタンダードサイズ・モノクロ101分35mmフィルム
キューバの恋人 [DVD]
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キューバの恋人キューバの恋人
津川雅彦、ジュリー・プラセンシア

【追記・訃報】
俳優の津川雅彦(本名加藤雅彦)さんが2018年7月4日、亡くなっていたことが7日、分かった。78歳だった。今年4月27日、妻の朝丘雪路さん(享年82)が亡くなり、5月20日に会見し「彼女を残すよりはいい結果になった」と悼んだのが、最後の公の場となった。