映画「第三の男」

第三の男第三の男
オーソン・ウェルズ                ジョゼフ・コットン

今回はキャロル・リード監督1949年の名作「第三の男(THE THIRD MAN)」高評価作品sをピックアップした。
第二次世界大戦で破壊され荒廃したウィーンを舞台にしたクライムサスペンスである本作の撮影は、1948年10月から12月にかけてオーストリア・ウィーンで撮影され、スタッフはイギリスに帰還し、ロンドンのシェパートン・スタジオで残りの部分を撮影したそうだ。時を経てもドラマの展開やモノクロトーンの美しさが、いささかも劣化してない名作である。
余談になるが、主演のジョゼフ・コットンは、セルジオ・コルブッチ監督1966年製作のマカロニウエスタン「黄金の棺」で主演をしている。

第三の男第三の男
アリダ・ヴァリ                                                         トレヴァー・ハワード

【ストリー】
米国の西部作家ホリイ・マーティンス(ジョゼフ・コットン)は、旧友ハリー・ライムに呼ばれて、四国管理下にある戦後のウィーンにやって来たが、ハリーは自動車事故で死亡し、まさにその葬式が行われていた。マーティンスは墓場で英国のMPキャロウェー少佐(トレヴァー・ハワード)と連れになり、ハリーが闇屋であったときかされたが、信ずる気になれなかった。ハリーは生前女優のアンナ(アリダ・ヴァリ)と恋仲であったが、彼女と知り合ったマーティンスは、彼女に対する関心も手伝ってハリーの死の真相を探ろうと決意、ハリーの宿の門衛(パウル・ヘルビガー)などに訊ねた結果、彼の死を目撃した男が三人いることをつきとめた。そのうち二人はようやく判ったが、“第三の男”だけはどうしても判明しないまま、マーティンスは何者かに脅かされはじめ、門衛も殺されてしまった。一方アンナは偽の旅券を所持する廉でソ連MPに粒致されることになり、それとも知らずに彼女の家から出て来たマーティンスは、街の物蔭に死んだ筈のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)をみつけた。ハリーがペニシリンの大闇で多数の人々を害した悪漢であることを聞かされていたマーティンスはこれをMPに急報し、アンナの釈放と引きかえに彼の逮捕の助力をするようキャロウェイから要請された。マーティンスはハリーとメリイゴウラウンドの上で逢い、改めて彼の兇悪振りを悟って、親友を売るもやむを得ずと決意したが、釈放されたアンナはマーティンスを烈しく罵った。しかし病院を視察してハリーの流した害毒を目のあたり見たマーティンスは結局ハリー狩りに参加、囮となって彼をカフェに侍った。現れたハリーは警戒を知るや下水道に飛込み、ここに地下の拳銃戦が開始され、追いつめられた彼はついにマーティンスの一弾に倒れた。かくて改めてこの“第三男”の埋葬が行われた日、マーティンスは墓地でアンナを待ったが、彼女は表情をかたくしたまま彼の前を歩み去って行った。

第三の男第三の男

題名:THE THIRD MAN
邦題:第三の男
監督:キャロル・リード
製作:アレクサンダー・コルダ、デイヴィッド・O・セルズニック、キャロル・リード
原作:グレアム・グリーン
脚本:グレアム・グリーン
撮影監督:ロバート・クラスカー
撮影:テッド・スケイフ、デニス・クープ
追加撮影:ジョン・ウィルコックス、スタン・ペーヴィ
美術:ヴィンセント・コルダ、ジョン・ホークスワース、ジョゼフ・バトー
録音:ジョン・コックス
編集:オズワルド・ハーフェンリクター
音楽:アントン・カラス
出演:ジョゼフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、パウル・ヘルビガー、エルンスト・ドイッチ
1950年アカデミー賞撮影賞(白黒部門)受賞
1949年イギリス/スタンダードサイズ・モノクロ104分35mmフィルム
第三の男 -DVD-
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