映画「極私的エロス・恋歌1974」

極私的エロス・恋歌1974極私的エロス・恋歌1974

今回は原一男監督1974年製作「極私的エロス・恋歌1974」高評価作品sをピックアップする。
本作は、「さようならCP」に続く疾走プロダクション第二作の衝撃的なドキュメンタリー映画だ。”映画はコミュニケーションの方法”と言う原一男監督は、自らのプライバシーをも曝け出し、”真実を見ることの衝撃”を観る者に突き付ける強烈で優秀な作品だ。

【原一男監督プロフィール】
1972年「さようならCP」※疾走プロダクション第一作としてデビュー。
1974年「極私的エロス 恋歌1974
—————————————————————————————–
※カメラマンとして撮影した作品
1975年「セックスドキュメント 連続婦女暴行魔 (監督: 和泉聖治)」
1981年「豚鶏心中(監督: 松井良彦)」
※1977年~1984年に主に姫田真佐久氏の撮影助手として師事。
人間の証明(1977年)」「野性の証明(1978年)」「復讐するは我にあり (1979年)」など
助監督として「太陽の子 てだのふあ (1980年)」「千利休 本覺坊遺文(1989年)」など
—————————————————————————————–
1987年「ゆきゆきて、神軍
1994年「全身小説家
1999年「わたしの見島」
2000年「学問と情熱 高群逸枝(ビデオ作品)」
2004年「またの日の知華(出演:桃井かおり、夏八木勲)」※初の劇映画

極私的エロス・恋歌1974極私的エロス・恋歌1974

【解説】
「私にとって映画はコミュニケーションの方法」という原が、かつて一緒に暮らし子どもまでをなした女を追って沖縄へ行き、彼女が自力出産を行なうまでを捉えた作品。「極私」の極致へと到達した未踏のドキュメンタリーとして、原一男の名を一躍知らしめた問題作。「生きることの原点を描ききった」「見る者を強烈にとらえてゆさぶり続ける恐ろしい映画」「真実を見ることの衝撃」などの絶賛を浴び、日本列島のいたる所で若者の強烈な支持を集めた。 (原一男/公式HPより)」

極私的エロス・恋歌1974極私的エロス・恋歌1974
極私的エロス・恋歌1974
極私的エロス・恋歌1974極私的エロス・恋歌1974

題名:極私的エロス・恋歌1974
監督:原一男
製作:小林佐智子
撮影:原一男
整音:久保田幸雄
編集:鍋島惇
音楽:加藤登紀子
1974年日本・疾走プロダクション/スタンダードサイズ・モノクロ98分16mmフィルム
極私的エロス・恋歌1974 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

極私的エロス・恋歌1974極私的エロス・恋歌1974
極私的エロス・恋歌1974

【撮影機材の考察】
Arriflex16STSONY カセットデンスケ
Arriflex 16 ST                                                     SONY カセットデンスケ

私は本作の撮影機材を具体的に知らないが、Eclair NPR等の同録キャメラを使用していないと思う。小林佐智子氏の持つマイクとチラッと映ったSONY カセットデンスケ、ズームレンズを使用していない事などを考えると上画の構成で撮影したのではないかと推測する。Arriflex 16 STの3本ターレット、16mm,25mm,50mmのセットレンズだけで撮っている様だ。今ではデジタルシネマやHDビデオカメラなどを使うと同録が当たり前だが、上画の構成ではキャメラのモーター音が入る。画と音(人の話声)が、リップシンクロしていないのはその為であり、シンクロしているシーンは、毛布などをキャメラに被せブリンプにしたのだろう。1970年代のドキュメンタリーでは、画と音がシンクロしていないシーンは多く、キャメラのモーター音は表現効果として成立していた。