映画「恋人」

恋人恋人
久慈あさみ                      池部良

今回は市川崑監督1951年製作「恋人」をピックアップする。
1951年に市川監督は「夜来香(1951年新東宝=昭映プロ)」「恋人(1951年新東宝=昭映プロ)」「無国籍者(1951年昭映プロ=東横映画)」「盗まれた恋(1951年新東宝=青柳プ)ロ」「ブンガワンソロ(1951年新東宝)」「結婚行進曲(1951年東宝)」の6作品を撮っている。本作はラジオドラマ「結婚の前夜」を原作に映画化されたもので10日間の撮影期間だったそうだ。

恋人恋人

【ストリー】
京子(久慈あさみ)は結婚前日誠一(池部良)を電話で銀座へ誘い出した。自由に遊べる最後の日を誠一とたのしく遊びたいというのであった。二人は映画を見てから、スケート場へ行き、てんぷら屋で一緒に食事した。その頃から誠一は京子の帰宅時間を気にしたが、京子は何故か家へ帰りたがらず、二人でホールで踊っているうちに、小さい時から兄妹のようにつき合って来た二人がこれまで気づかずにすごした感情が二人の間にこみ上げて来るような気分になった。結婚を明日に控えた女の感傷や気分の高ぶりではないかと京子は自省もしたみた。しかし二人が別れたくない気持ちは、そのまま二人をひきずって、ついに終電車にのりおくれてしまった。家では京子の父母が、さすがに十二時をすぎると、高まる不安を冗談にまぎらわせて待っていた。夫婦は暗黙のうちに、何か間違いが起こらなければならぬ気持ちが京子の心のどこかにあるのなら、間違いが起こっても仕方ないと覚悟はしているのだった。そのため父の恵介(千田是也)は、わざと貯金通帳と印鑑とを財布に入れてやったという。午前三時、若い二人は笑いながら帰って来た。そして、京子は、嫁いで行ったのだった。

恋人恋人

題名:恋人
監督:市川崑
製作:青柳信雄
原作:梅田晴夫「結婚の前夜」
脚本:和田夏十、市川崑
撮影:横山実
照明:藤林甲
録音:根岸壽夫
美術:藤田博
タイトル画:池部鈞
編集:長田信
音楽:服部正
助監督:勝俣眞喜治
出演:池部良、久慈あさみ、村瀬幸子、千田是也、森繁久彌、北林谷栄、伊藤雄之助
1951年日本・新東宝+昭映プロダクション/スタンダードサイズ・モノクロ70分35mmフィルム
新東宝名画傑作選 DVD-BOX VIII 市川崑監督編
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恋人恋人
1951年小田急線新宿駅