映画「酔いどれ天使」

酔いどれ天使酔いどれ天使
志村喬                         三船敏郎

今回は黒澤明監督1948年製作「酔いどれ天使」をピックアップする。
本作は、黒澤監督と三船敏郎さんが初めてコンビを組んだ作品である。
三船さんは1947年(昭和22年)の第1期東宝ニューフェイスを補欠採用され、同年公開の「銀嶺の果て(谷口千吉監督)」でデビューした。この作品で見せた野性的な魅力とスピーディーな演技に驚嘆した黒澤監督は、三船さんに惚れ込んで本作の準主役・松永役に起用した。そして”闇市”のオープンセットは、黒澤監督の師である山本嘉次郎監督の「新馬鹿時代」の”闇市”のオープンセットを再利用したそうだ。

酔いどれ天使酔いどれ天使
志村喬、三船敏郎                   志村喬、久我美子

【ストリー】
反骨漢だが一途な貧乏医師・真田(志村喬)は、闇市のやくざ・松永(三船敏郎)の鉄砲傷を手当てしたことがきっかけで、松永が結核に冒されているのを知り、その治療を必死に試みる。しかし若く血気盛んな松永は素直になれず威勢を張るばかり。更に、出獄して来た兄貴分の岡田(山本礼三郎)との縄張りや情婦(木暮実千代)を巡る確執の中で急激に命を縮めていく。弱り果て追い詰められていく松永。吐血し真田の診療所に運び込まれ、一旦は養生を試みるが、結局は窮余の殴り込みを仕掛けた末、返り討ちで死ぬ。真田はそんな松永の死を、毒舌の裏で哀れみ悼む。闇市は松永などもとからいなかったように、賑わい活気づいている。真田は結核が治癒したとほほ笑む女学生(久我美子)に再会し、一縷の光を見出した気分で去る。

酔いどれ天使酔いどれ天使
志村喬、中北千枝子                 木暮実千代

題名:酔いどれ天使
監督:黒澤明
製作:本木荘二郎
脚本:黒澤明、植草圭之助
撮影:伊藤武夫
照明:吉沢欣三
録音:小沼渡
音効:三縄一郎
美術:松山崇
編集:河野秋和
音楽:早坂文雄 挿入歌:笠置シヅ子「ジャングル・ブギ」
現像:東宝フィルムラボラトリー
演出補佐:小林恒夫
出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎、木暮実千代、千石規子、中北千枝子、笠置シヅ子、久我美子、進藤英太郎、殿山泰司、飯田蝶子
1948年日本・東宝/スタンダードサイズ・モノクロ98分35mmフィルム
酔いどれ天使<普及版> [DVD]<普及版> [DVD]
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酔いどれ天使酔いどれ天使
飯田蝶子、中北千枝子               久我美子、志村喬