映画「グラン・トリノ」

グラン・トリノグラン・トリノ
クリント・イーストウッド

今回はクリント・イーストウッド監督・主演2008年製作「グラン・トリノ(GRAN TORINO)」をピックアップする。
題名のグラン・トリノとはフォードの車種で、フォード・トリノの1972年から1976年に生産された名称を言う。本作の内容は、近隣の人々との交流を頑なに拒んでいた元軍人の男とアジア系移民の家族との交流を描いたものだが、珠玉の脚本と滲みる芝居に完成度の高い優秀な作品になっている。公開時のインタビューで”頑固な元軍人役”に魅かれたクリント・イーストウッド監督が「今後は監督業に専念して俳優業から引退する」と宣言した。

グラン・トリノグラン・トリノ
アーニー・ハー              アーニー・ハー、クリント・イーストウッド

【ストリー】
妻を亡くしたウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、二人の息子や孫とも疎遠になった頑固で偏屈な老人だった。朝鮮戦争の帰還兵である彼は、戦場で人を殺した重い記憶から逃れられず、愛犬のデイジー以外には心を開けなくなっていた。妻と交流の深かった神父ヤノビッチ(クリストファー・カーレイ)からの懺悔の誘いも、ひたすら拒み続ける。かつてフォード社の自動車工だった彼の宝物は、ガレージで眠る72年型の愛車グラン・トリノだった。ひとり暮らしを続ける彼の自宅の隣に引っ越してきたのは、東洋からやって来たモン族の一家だった。その息子タオ(ビー・バン)は従兄たちの不良グループからけしかけられて、グラン・トリノを盗もうとするが、それをきっかけにウォルトと出会う。タオの姉で人懐っこいスー(アーニー・ハー)とも知り合って、孤独だったウォルトの生活にも潤いが生まれた。父親のいない気弱なタオに対して、ウォルトは男としての誇りを教えていく。祖父と孫ほど年齢の違う二人は、次第に心を通わせあっていった。しかし、不良グループたちは執拗なまでにタオを狙った。タオが傷つけられたことを知ったウォルトは、不良グループのメンバーのひとりを暴力で威嚇する。その報復として、タオの家は銃弾を浴びせかけられ、スーは暴行を受ける。 ウォルトの怒りは爆発した。一緒に戦いに行こうと叫ぶタオを部屋に閉じ込めたウォルトは、単身で不良グループの家へと向かう。彼らを怒らせたウォルトは、銃弾によって蜂の巣にされる。そして不良グループは警察から逮捕された。ウォルトの葬儀がヤノビッチ神父によって行われ、その遺言で愛車グラン・トリノはタオに与えられた。まるで新車のように輝くグラン・トリノには、ウォルトの半生が刻み込まれていた。デイジーを助手席に乗せてタオがハンドルを握ったグラン・トリノは、今日も街を駆け抜けていく。

グラン・トリノグラン・トリノ
ビー・バン、クリント・イーストウッド

題名:GRAN TORINO
邦題:グラン・トリノ
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:ジェネット・カーン、アダム・リッチマン、ティム・ムーア、ブルース・バーマン
製作:クリント・イーストウッド、ロバート・ロレンツ、ビル・ガーバー
原案:デイブ・ジョハンソン、ニック・シェンク
脚本:ニック・シェンク
撮影:トム・スターン
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
衣裳:デボラ・ホッパー
編集:ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ
音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
撮影機材:パナビジョン
編集機材:AVID Film Composer
現像:テクニカラー
出演:クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーレイ、ジョン・キャロル・リンチ、ブライアン・ヘイリー、ブライアン・ハウ、ウィリアム・ヒル、ビー・バン
2008年アメリカ/シネスコサイズ・カラー117分35mmフィルム
グラン・トリノ-DVD-
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グラン・トリノグラン・トリノ
クリストファー・カーレイ、クリント・イーストウッド