映画「甘い罠」

今回は若松孝二監督1963年製作「甘い罠」をピックアップする。
本作はピンク映画というジャンル分けをされているが、短縮版を見る限り裸体シーンは出てこない。ピンク映画系列映画館で上映されたのでその分類になっているのだろうか?また作品の資料がほとんどなく追記で補完して行く予定です。
余談になるが、本作で私との接点は、撮影の門口友也氏に1970年代後半に東活プロというピンク映画制作会社で撮影助手として20本前後の作品に就かせて戴いた事があり、お世話になった。その後、1979年に若松孝二監督「餌食」でフォーカスマンを担当させて戴いた。

若松プロダクション (YouTUBEより)
若松孝二監督の生誕80年を記念して、若松孝二監督のデビュー作である「甘い罠」(1963年製作)を公開します。本作は長らく行方不明となっていましたが、フィルム収集家の方の寄贈により発見されました。公開情報では82分となっていますが、このフィルムは上映館によるとみられる編集がなされており、現存するのは54分のみとなります。ピンク女優・第一号ともいわれ、若松孝二監督の初期作品を支えた香取環が出演。

「甘い罠」について
1963年です。当時のお金で製作費が150万くらい。こんな低予算映画は、当時はどこを見渡してもなかった。(~略~)助監督が2人、撮影部が3人、照明が4人、スクリプターが1人、それと監督の俺。5社映画(東宝、東映、日活、松竹、大映)と比較したら、これで映画が作れるのか?って思われるほどの弱小スタッフだった。(若松孝二)

若松孝二監督プロフィール
宮城県出身。農業高校を中退して上京。TVドラマの助監督を経て、1963年にピンク映画「甘い罠」で映画監督デビューする。1965年、若松プロダクションを設立。反体制的な主張を込めた作品を数多く発表し、学生運動の高まりとあいまって若者の支持を得る。
大島渚監督の「愛のコリーダ(1976年)」では製作を務めた。その後も、権力や体制に対する怒りを原動力に社会派の作品を生み出し、国内外で評価を高める。2008年、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でベルリン国際映画祭のNETPAC賞(最優秀アジア賞)と国際芸術映画評論連盟賞を受賞。「キャタピラー(2010年)」では、主演の寺島しのぶに同映画祭の最優秀女優賞をもたらした。2012年10月12日、東京都内で交通事故に遭い、5日後の2012年10月17日に逝去。享年76歳だった。中上健次の小説を映画化した「千年の愉楽(2012年)」が遺作(2013年春公開)となった。

作品リスト

題名:甘い罠
監督:若松孝二
脚本:峰三千雄
撮影:門口友也
照明:
録音:
編集:
記録:
助監督:
撮影助手:
出演:五所怜子、 香取環、竹田公彦、睦五郎
1963年日本・東京企画/シネスコサイズ・モノクロ82分35mmフィルム
2017年3月現在、DVD販売・レンタルはありません。


甘い罠