映画「そして神はカインに語った」


クラウス・キンスキー                                            ペーター・カルステン

今回はアンソニー・マルゲリーティ監督1970年製作「そして神はカインに語った(E DIO DISSE A CAINO)」をビックアッブする。本作は「夕陽のガンマン」「殺しは静かにやって来る」の性格俳優クラウス・キンスキー主演の日本劇場未公開作品になる。

ゲイリー・ハミルトンが登場する”姉妹作”
本作には、クラウス・キンスキーが演じる主人公ゲイリー・ハミルトン、ペーター・カルステンが演じるアコンバールという人物が登場し、ストリーもよく似た”姉妹作”とも言える映画が存在する。ハミルトンをアンソニー・ステファンが、アコンバールをエドゥアルド・ファヤルトが演じた「パソ・ブラボーの流れ者(Uno straniero a Paso Bravo/1968年)」である。「顔のない殺人鬼(1963年)」「幽霊屋敷の蛇淫(1964年)」などのホラー映画で知られている監督・脚本のアンソニー・マルゲリーティ(アンソニードーソン)が、典型的な復讐劇である「パソ・ブラボーの流れ者}に得意とするホラー・ティストを加え、”ゴシック・(スパゲッティ)ウエスタン”と呼ばれる特徴ある作品を創り上げたのだ。アンソニー・マルゲリーティ監督は本作の主役に起用したクラウス・キンスキーに対して「扱い難く、腹立たしい事もあったが、私のキャリアにおいて最も素晴らしい俳優だった」と評価している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


マルチェラ・ミケランジェリ                      アントニオ・カンタフォラ、マルチェラ・ミケランジェリ

【ストリー】
収容所で強制労働をさせられていたゲイリー・ハミルトン(クラウス・キンスキー)。ある日彼は釈放され、馬車に乗ってと故郷を目指します。馬車で同席した青年ディック(アントニオ・カンタフォラ)が旧知のアコンバー(ペーター・カルステン)の息子だと知ると、彼に「ゲイリー・ハミルトンが帰ってきたと伝えてくれ」と言って馬車を途中下車するゲイリー。実はアコンバーこそがゲイリーが10年間も服役していた原因でした。ゲイリーとアコンバーは北軍で同じ部隊にいたのですが、軍の金が横領されるという事件が起き、ゲイリーは犯人として捕まっていたのでした。しかし、真犯人はアコンバーであり、彼は金ばかりか、ゲイリーの恋人であったマリア(マルチェラ・ミケランジェリ)まで奪っていたのでした。真相を知らないディックは、父にゲイリーの伝言を伝えます。顔を強ばらせる父とマリア。アコンバーは部下たちに、ゲイリーを町に入れずに始末するようにとの指示を出しますが、ゲイリーは地下道を巧みに使って町に侵入します。嵐の夜、ゲイリーは一人また一人とアコンバーの部下たちを葬ってゆくのでした……。

題名:E DIO DISSE A CAINO /AND GOD SAID TO CAIN/SATAN DER RACHE
邦題:そして神はカインに語った
監督:アンソニー・マルゲリーティ(アンソニー・ドーソン)
製作:ジョヴァンニ・フデッシ
脚本:ティト・カルビ、ジョヴァンニ・フデッシ
撮影:ルチアーノ・トラザッティ、リカルド・パロッティーニ
音楽:カルロ・サヴィーナ
出演:クラウス・キンスキー、ペーター・カルステン、マルチェラ・ミケランジェリ、アントニオ・カンタフォラ、ジュリアーノ・ラファエリ、ケイト・ロロブリジータ(リー・バートン)、ルチアーノ・ビゴッツィ(アラン・コリンズ)、ルチオ・デ・サンティス
1970年イタリア・西ドイツ/テクニ・スコープ・テクニカラー96分35mmフィルム[日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 32号 2017年 7/2号 [分冊百科]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


そして神はカインに語った(E DIO DISSE A CAINO)

※上の画はクリックすると別画面で拡大されます。