映画「オーウェルロックの血戦」


「オーウェルロックの血戦(LA MORTE NON CONTA I DOLLARI)」マーク・ダモン

ローレンス・ホワイト、マーク・ダモン、パメラ・チューダー

今回はジョージ・リンカーン(本名:リカルド・フレーダ)監督1967年製作「オーウェルロックの血戦(LA MORTE NON CONTA I DOLLARI)」をピックアップする。
出演は「リンゴ・キッド」「皆殺し無頼」「殺して祈れ」のマーク・ダモン「情無用のコルト」のスティーブン・フォーサイス「荒野の棺桶」のルチアナ・ギリ「さいはての用心棒」「南から来た用心棒」「復讐のガンマン」のネロ・パッツァフィーニなど。

ベテラン監督が明かす数々の不満
本作のリカルド・フレーダ監督は「ソード&サンダル」と呼ばれた史劇映画の他、ホーラーやSF映画でも十分な実績を上げており、既に25年間ものキャリアを誇るベテランであった。そんな彼は、ブームに乗って大量生産されるマカロニ・ウエスタンに批判的であったが、時代の流れには逆らえず、本作のメガホンをとる事になった。「本物のウエスタンを撮れと言うなら、ユタ州のモニュメントヴァレーでロケをすべきなのに、ローマ近郊で撮影しろと言う。リアリティとは程遠いものだった」と、後にフレーダは当時の不満を吐露。クラウス・キンスキーを主役に使いたいという強い要望も、プロデューサーに却下されたと語っている。それらに加え、作品完成後、フレーダが気に入っていた2つのバイオレンスシーンがイタリア検閲局によってカットされた事で、ベテラン監督はついに激怒、偉大なアメリカ大統領2人の名を組み合わせた”ジョージ・リンカーン”という名前をでっち上げ、本作の監督としてクレジットしたのだった。フレーダは本作の原題「LA MORTE NON CONTA I DOLLARI(死はドルに値しない])」に関しても、「意味をなさない陳腐なタイトルだ」と批判している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ネロ・パッツァフィーニ、アレッサンドロ・ゴッドリーブ

【ストリー】
長年、故郷を離れて暮らしていたローレンス・ホワイト(マーク・ダモン)は、父の死を知らされ、オーウェルロックに駅馬車に乗って戻って来る。途中、ハリー・ボイド(スティーブン・フォーサイス)という名前のガンマンが乗り込んでくるが、彼らを乗せた駅馬車を襲って来た強盗を撃退する。故郷に戻ったローレンスは、妹のジェーン(ルチアナ・ギリ)から、父の復讐のため、犯人と思われるドック・レスター(ネロ・パッツァフィーニ)を殺すよう、詰め寄られる。しかし、証拠がないので、ためらうローレンスは、保安官のところに行き、手がかりを聞き出すが何も得ることは無かった。一方、ハリー・ボイドはドックに雇われたガンマンだったのだが、駅馬車の中で知り合った女性 エリザベス(パメラ・チューダー)に誘われ、彼女の家に招かれるが、そこでは彼女の父親が殺されていた。ある晩、保安官事務所に何者かが忍び込み、保安官を殺した上に証拠品であるドックの拍車を奪って行く。保安官の死を知ったドックは、ウォーレン判事(アラン・コリンズ)にハリーを新しい保安官に任命させる。しかし、レスター一味に加担して保安官になったハリーを見て、エリザベスは彼から遠ざかって行く。次にまた何者かが、今度は医師の家に忍び込み、証文を書かせる。は銃を抜こうとするが、逆に殺されてしまう。ローレンスは、父殺害の手がかりを得るためにギルバート夫人の家を訪ねるが、ドックたちが待ち伏せていて、納屋に逆さ吊りにされてしまう。ローレンスを助けに来たハリーを待ち構えていたのはレスターの手下たちだった。ハリーが拷問を受けそうになった時、ライフルを持って助けに入ったのはギルバート夫人だった。その隙にハリーは手下たちを仕留めるが、ギルバート夫人は息絶えていた。屋敷に二人は戻るが、実はハリーこそが本物のローレンス・ホワイトで、彼のフリをしていたのは、ジェーンの婚約者のハリー・ボイドだったのである。二人は、ドックに関する全ての証拠を集めた上で、ウォーレン判事のもとに行き、父殺害の犯人に対する再審を行なうよう判事を説得する。判事はドックに出廷するように告げるが、レスター一味は二人を待ち伏せする。激しい撃ち合いの末、一人生き残ったドックを判事に突き出すローレンス。ハリーとジェーンは二人で町を去って行くが、保安官として町に残ったローレンスのもとへエリザベスがやって来る。


「オーウェルロックの血戦(LA MORTE NON CONTA I DOLLARI)」

英題:DEATH DOES NOT COUNT THE DOLLARS
伊題:LA MORTE NON CONTA I DOLLARI
邦題:オーウェルロックの血戦
監督:ジョージ・リンカーン(本名:リカルド・フレーダ)
脚本:リカルド・フレーダ、ルイジ・マシーニ
撮影:ガボール・ポガニー
音楽:ノラ・オルランディ、ロビー・ポイトヴァン
出演:マーク・ダモン、スティーヴン・フォーサイス、ルチアナ・ギリ、パメラ・チューダー、ネロ・パッツァフィーニ(ジョバンニ・パッツァフィーニ)、アラン・コリンズ(ルチアーノ・ビゴッティ)、ペドロ・サンチェス(イグナチオ・スパラ)、アレッサンドロ・ゴッドリーブ
1967年イタリア/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム [日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 36号 2017年 8/27号 [分冊百科]
2017年8月現在、DVDレンタルはありません。


「オーウェルロックの血戦(LA MORTE NON CONTA I DOLLARI)」

「オーウェルロックの血戦(LA MORTE NON CONTA I DOLLARI)」

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