映画「夕陽のギンコーマン」


ランド・ブッツァンカ                     ライモンド・ヴィアネロ、ランド・ブッツァンカ

今回はマリオ・マットリ監督1966年製作「夕陽のギンコーマン(PER QUALCHE DOLLARO IN MENO)」をピックアップする。
本作の監督は、コメディ作品に定評のあるマリオ・マットリ、主演はイタリアを代表するコメディ俳優ランド・ブッツァンカ、脚本は、ブッツァンカの人気を決定付けた「ジェームス・トント作戦(1965年)」の監督・脚本を務めたブルーノ・コルブッチ(兄のセルジオ・コルブッチも本作に原案として参加)。製作のフランコ・パラッギは、「荒野の用心棒」でプロダクション・マネージャー(制作進行)を務めた人物である。そんな彼等の手による本作は、セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演の「夕陽のガンマン」を徹底的に茶化したパロディ作品だ。

オープニングの、馬上の男を遠方からピストルで狙うも失敗し、ライフル銃に代えても失敗、大砲にしても失敗……と”何度撃っても当たらない”シーンは、馬上の男を遠方から”一発の弾で仕留める”「夕陽のガンマン」の冒頭シーンをパロッたもの。ビルが着ているポンチョはいうまでもなくイーストウッド演じるモンコを、フランクの黒ずくめの衣装は、リー・ヴァン・クリーフ演じるモーティマー大佐を意識している。またフランクに葉巻を咥えるよう勧められたビルが「ダメだよ、咳が出る」と断るシーンは、葉巻を咥えたモンコを演じたイーストウッドが、実はタバコ嫌いだった事から発案されたという。ちなみに「続・荒野の用心棒」でフランコ・ネロ演じるジャンゴが引きずる棺桶の中身は銃器だったが、ビルが引きずる棺桶には恋人ジェーンが入っていた。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより「夕陽のガンマン」のパロディ作品)


エリオ・パンドルフィ           グローリア・ポール、ランド・ブッツァンカ

【ストリー】
シルバーシティ銀行の副出納係のビル(ランド・ブッツァンカ)は、帳簿が合わない事で慌てふためき、恋人のジェーン(パレリア・チャンゴティーニ)に助けを求めた。従弟のフランク(ライモンド・ヴィアネロ)に相談する様アドバイスされたビルは、フランクの元に向かうが、彼が経営していた会社をすべて潰した事を聞き、肩を落とす。しかし、フランクは「いいアイディアがある」と自信満々に宣言。それは、強盗を働いたビルをフランクが捕らえ、その懸賞金を騙し取った後に脱獄させるという危ない儲け話だった。……….。

英題:FOR A FEW DOLLARS LESS
伊題:PER QUALCHE DOLLARO IN MENO
邦題:夕陽のギンコーマン
監督:マリオ・マットリ
製作:フランコ・パラッギ
原案:セルジオ・コルブッチ、ブルーノ・コルブッチ
脚本:ブルーノ・コルブッチ、マリオ・グエッラ、ヴィットリオ・ヴィーギ
撮影:ジュゼッペ・アックァリ
編集:セルジオ・モンタナーリ
音楽:マルチェロ・ジョンビーニ
出演:ランド・ブッツァンカ、ライモンド・ヴィアネロ、エリオ・パンドルフィ、グローリア・ポール、ピストロ・トルディ、カルロ・ヒサカーネ、ルイジ・パウァーゼ、トニー・レニス
1966年イタリア/シネスコサイズ・カラー93分35mmフィルム [日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 41号 2017年 11/5号 [分冊百科]
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夕陽のギンコーマン(PER QUALCHE DOLLARO IN MENO)

夕陽のギンコーマン(PER QUALCHE DOLLARO IN MENO)

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