映画「おさな妻」


関根恵子(高橋惠子)

関根恵子                      新克利

今回は臼坂礼次郎監督1970年製作「おさな妻」をピックアップする。
本作は女優、関根恵子(現:高橋惠子)さんのデビュー作品として決定していたが、「高校生ブルース」の主演予定だった女優が怪我をしたことから、代役に抜擢され1970年8月封切の「高校生ブルース」がデビュー作となった。

【ストリー】
黛玲子(関根恵子)は数カ月前、母(坪内ミキ子)を病気でなくし、みなし子になってしまった。親族会議の結果、伯母静江の家に引き取られることになった。母をなくした悲しみを、静江(近江輝子)は優しくいたわり、今まで通り高校に通わせてくれたが、静江の息子淳一(炎三四郎)だけは、いかがわしい眼つきで玲子を見ていた。ある日、淳一が静江の留守中、学校から帰った玲子に乱暴しようとしたため、玲子はこの家を出る決心をする。行くあてもなく町をブラブラしている玲子に声をかけたのは由紀子(渡辺美佐子)というあまり売れない、小劇場の舞台女優だった。由紀子に事情を説明すると、こころよく、彼女のアパートにとめてくれ、翌日、安いアパートを紹介してくれた。静江の反対を押し切ってアパートでの一人暮しを始めた玲子は、再会した幼稚園時代の先生の紹介で通学のかたわら保育園で子供たちの面倒をみるアルバイトを始めた。生活のためとはいえ、学校を抱えてのアルバイトは苦しかったが、やがてそれもなれた。園児たちはすぐ玲子になつき、ことに母のないまゆみ(佐藤久里子)は、玲子を母のようにしたうようになった。やがてまゆみを間にはさみ、父親の吉川(新克利)と玲子は食事をしたり、買い物をしたりする、楽しい時間を持つようになった。玲子は、吉川をまゆみの父親としてよりも、男性として愛情を感じ始めていた。吉川の強引な求婚に、玲子は高校生という自分の立場と吉川との年齢の開きに躊躇しながらも結婚に合意する。幸せな結婚生活が続いた。しかし、ふとしたきっかけで吉川の昔の恋人(真山知子)を知り、いまもなおその恋人が吉川を愛していることを知った玲子は、大人の愛憎の複雑さが理解できず自暴自棄になって結婚を後悔し、家庭を棄てようとするが、吉川の強い愛情を感じ、やがてまゆみと吉川との静かで平和な生活にもどっていった。


真山知子

題名:おさな妻
監督:臼坂礼次郎
企画:藤井浩明、川崎治直
原作:富島健夫
脚本:白坂依志夫、安本莞二
撮影:上原明
照明:久保江平八
録音:飛田喜美雄
美術:間野重雄
編集:糸井敬男
音楽:八木正生 主題歌:関根恵子「はじめての愛」
現像:東京現像所
製作主任:川村清
助監督:山本洋
スチール:大葉博一
出演:関根恵子(高橋惠子)、新克利、渡辺美佐子、近江輝子、坪内ミキ子、真山知子、福田豊土、八代順子、炎三四郎、佐藤久里子
1970年日本・大映/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
おさな妻 -DVD-
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京王井の頭線神泉駅前3000系(1970年)