映画「女渡世人」



藤純子                        鶴田浩二

今回は小沢茂弘監督1971年製作「女渡世人」をピックアップする。
緋牡丹博徒シリーズ」に続く新シリーズとして製作された本作は、渡世の女博徒としての違いはない。作品を観ると東映任侠映画として趣向を変えたい様だが、藤純子さんのイメージをファンに応えると、この様な脚本になるのだろう。その意味で期待を裏切らない作品である。


鶴田浩二、藤純子                  木暮実千代

【ストリー】
時は大正の終り信州。生き別れの母を探し求めながら渡世修業の旅を続ける妻恋いお駒(藤純子)は、渡世の義理で大薮組親分(堀正夫)を斬ってしまった。やがて小諸十六島一家の賭場に足を踏み入れたお駒は、そこで幼ない娘お夏(斎藤浩子)を連れた流れ者筑波常治(鶴田浩二)と知りあった。賭場を出たお駒は、後を追ってきた大薮一家の男たちに襲われ、その窮地を常治に救われた。常治がわらじをぬいだ十六島一家と、野沢一家のでいりはその夜のことであった。一宿一飯の義理のために死を覚悟した常治は、長野から三里ほど入った山の中にある鹿教井温泉の猿渡屋の祖父母のもとに、お夏を届けてほしいとお駒に頼んだ。鹿教井温泉の湯元の利権は、昔から猿渡屋、鹿の湯、鳴沢屋の三軒の旅館が握っていたが、今、2年後の鉄道開通に目をつけた博徒石渡組によって鳴沢屋は乗っとられ、残った旅館にも圧力が加えられていた。石渡組の魔手はお夏にも伸び、人質になったお夏を救うためお駒は単身石渡組に乗りこんでいった。無事お夏を救いだしたものの、お駒の後を追ってきて石渡に身をよせた大薮一家の身内のために、猿渡屋は焼かれ、善兵衛(北村英三)らは斬られてしまった。お駒は、急を聞いて駆けつけた常治と、喧嘩支度に身を整え石渡組に殴りこんでいった。二人のドスと拳銃は石渡(遠藤辰雄)を倒したが、ひそんでいた子分の放った銃弾が常治の胸を貫いた。


木暮実千代、藤純子                  鶴田浩二

題名:女渡世人
監督:小沢茂弘
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:本田達男
撮影:古谷伸
照明:増田悦章
録音:野津裕男
美術:井川徳道
装置:温井弘司
装飾:清水悦夫
美粧・結髪:東和美粧
衣装:高安孝司
技斗:上野隆三
記録:田中美佐江
編集:堀池幸三
音楽:渡辺岳夫
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:福井良春
助監督:篠塚正秀
スチール:木村武司
出演:藤純子(富司純子)、鶴田浩二、木暮実千代、遠藤辰雄、芦屋雁之助、水森亜土、正司玲児、正司敏江、汐路章、川谷拓三、白木みのる、斎藤浩子
1971年日本・東映/シネスコサイズ・カラー90分35mmフィルム
女渡世人 -DVD-
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藤純子、鶴田浩二                    藤純子