映画「座頭市兇状旅 」


「座頭市兇状旅 」勝新太郎

万里昌代、勝新太郎                     高田美和

今回は田中徳三監督1963年製作「座頭市兇状旅 」をピックアップする。
シリーズ第4作となる本作は、勝新太郎さんの居合いと殺陣が絶品である。しかしながら、脚本が、蛾十郎(北城寿太郎)とおたね(万里昌代)、そして市(勝新太郎)の関係が浅い設定なので物足りないものとなっている。ラストで蛾十郎に斬られたおたねを想う市の感情も浅くなっている。

座頭市シリーズ


「座頭市兇状旅 」万里昌代

北城寿太郎                                                              安部徹

【ストリー】
上州下仁田。市(勝新太郎)が投宿した旅篭の主人島蔵(松居茂美)を訪ねて来た佐吉(成田純一郎)と東九郎(安部徹)の話から、土地の二代目親分佐吉と、旅篭の親切な娘のぶ(高田美和)は恋仲だが、のぶの養父島蔵は佐吉の先代に遂われた元貸元で、未だに縄張りの夢が捨てきれずにいることを知った。彼らは二代目披露を兼ねた今夜の花会をぶちこわして佐吉を窮地に陥れ、同時に佐吉を消すこと考えていた。そのために蛾十郎(北城寿太郎)という浪人まで傭っていた。娘のぶも養父と佐吉の仲の悪いことを感づいていた。翌日、佐吉が蛾十郎と東九郎の罠にはまりかけたとき、佐吉の立場を考えた市が自分一人の喧嘩として買って出た。逃げ帰った東九郎は自分が殺した佐吉の乾分も市の所為だと親分衆に報告佐吉の不可斐なさを責め、彼に市を斬ることを迫った。祭りも最後の三日目、名残惜しげなのぶの手伝いで旅仕度をしている市の許に、佐吉が飛び込んで来た。おたね(万里昌代)が東九郎に拐わかされたというのだ。廃屋に駈け込んで、これが佐吉の裏切りと知った。佐吉が五百両で蛾十郎を買収したのだ。後を追って来たのぶの声も耳に入らぬ佐吉。東九郎らやくざの連合軍はその包囲をちじめて、市に迫った。幾度かの絶望的な危機を斬り抜け河原の中州へ出た。が、そこには蛾十郎が待っていた。蛾十郎は必死に制止するおたねを刺した。市の憤りは炸裂、蛾十郎に迫った。必死の市の剣はさえ、蛾十郎はその剣の前にたおれた。やがて、旅姿の市のひょろひょろとした姿が見られ、見送るのぶの目に光るものが宿っていた。


「座頭市兇状旅 」勝新太郎

成田純一郎                           高田美和、勝新太郎

題名:座頭市兇状旅 (ざとういちきょうじょうたび)
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:子母沢寛
脚本:犬塚稔、星川清司
撮影:牧浦地志
照明:中岡源権
録音:長岡栄
音効:倉島暢
美術:太田誠一
装置:林米松
擬斗:宮内昌平
編集:山田弘
音楽:伊福部昭
現像:東洋現像所
製作主任:田辺満
助監督:土井茂
色彩計測:小池清茂
スチール:浅田延之助
出演:勝新太郎、万里昌代、高田美和、名和宏、北城寿太郎、成田純一郎、安部徹、小林勝彦、松居茂美、村瀬幸子
1963年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
座頭市兇状旅 -DVD-
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「座頭市兇状旅 」万里昌代

勝新太郎                       村瀬幸子、成田純一郎、高田美和

1963年「座頭市兇状旅 」撮影風景