映画「座頭市物語」


「座頭市物語」勝新太郎

勝新太郎                       天知茂

今回は三隅研次監督1962年製作「座頭市物語」をピックアップする。
本作は、座頭市シリーズ(全26作)の記念すべき第一作になる。原作は子母沢寛の随筆集「ふところ手帖」に収録された短編「座頭市物語」で前年から続く「悪名」シリーズと共に勝新太郎を大スターに押し上げた作品である。

座頭市シリーズ


万里昌代                                                        万里昌代、勝新太郎

【ストリー】
下総飯岡の貸元助五郎の所へ草鞋を脱いだ異風なやくざは、坊主で盲目で人呼んで座頭市(勝新太郎)。ツボ振りでも居合抜きでも目明きの及ばぬ市の腕を見込んだ助五郎(柳永二郎)は、彼を客分扱いにし乾分蓼吉(南道郎)を世話係につけた。やくざ嫌いでやくざの飯を食う市は、釣で逢った病身の浪人平手造酒(天知茂)と心をふれ合う思いをしたが、その造酒は助五郎とは犬猿の仲の笹川親分の食客となった。助五郎は新興勢力の笹川一家を叩き潰す機会を狙っているが、その時は市と造酒の面白い勝負が見られると乾分たちにうそぶいた。その頃、身投げしたか落されたか蓼吉の女お咲(淡波圭子)が水死体となって溜池に浮かんだ。何気なくそこを訪れた市は再び造酒と逢い、その夜二人は酒をくみかわした。お互いに相手の剣に興味を持ったが、やくざの喧嘩に巻込まれて斬り合うのは御免だと笑い合った。この時造酒を訪れた笹川の繁造(島田竜三)は、市が飯岡の客分と知り乾分(中村豊)に市を斬るよう命じた。帰り途、市を襲った乾分は市の刀に一たまりもなかった。市の腕前に驚いた繁造は、造酒に喧嘩の助勢を頼んだが造酒は頭から断った。一方、市は昨夜の答礼に酒を贈ろうと思い蓼吉にその使いを頼んだが、代りに行った弟分の猪助は間もなく無惨な死体となって飯岡の鉄火場で発見された。笹川は、この機会を利用して喧嘩を売る決意をしたがそんな時、造酒が血を吐いて倒れてしまった。それを知った助五郎は好機到来とばかり喧嘩支度にかかった。笹川の繁造は、飯岡勢を笹川宿場の迷路へさそい込み座頭市は鉄砲でうちとる策略を立てた。それを知った病床の造酒は鉄砲をうつことだけはやめてくれ、その代り自分が働くと繁造に頼むのだった。そこへ造酒を訪ねた市は、彼が友情のため死を決して喧嘩に加わったことを知った。笹川の作戦は功を奏し飯岡方は苦戦に陥った。血をはきながら斬りまくる造酒。その行手には座頭市が立っていた。ついに二人の宿命的な対決の時が来たのであった。座頭市の剣に造酒は倒れた。そしてこれに勢いづいた飯岡勢が勝利することとなった。市は造酒の弔いを寺の小僧に頼む。そして仕込み杖も一緒に埋めさせるのだった。市を慕うおたね(万里昌代)は川沿いの道で彼を待っていたが、市は裏道を独り下総を去っていくのだった。


座頭市物語                      勝新太郎

題名:座頭市物語
監督:三隅研次
企画:久保寺生郎
原作:子母沢寛
脚本:犬塚稔
撮影:牧浦地志
照明:加藤博也
録音:大谷巖
美術:内藤昭
装置:梶谷和男
擬斗:宮内昌平
編集:菅沼完二
音楽:伊福部昭
邦楽:中本敏生
製作主任:田辺満
助監督:国原俊明
スチール:松浦康雄
出演:勝新太郎、万里昌代、天知茂、島田竜三、三田村元、南道郎、柳永二郎、島田竜三、中村豊、淡波圭子、毛利郁子、真城千都世
1962年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・モノクロ96分35mmフィルム
座頭市物語 -DVD-
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座頭市物語

勝新太郎、天知茂                             座頭市物語