映画「マルサの女」


宮本信子                              山崎努

今回は伊丹十三監督1987年製作「マルサの女」をピックアップする。
本作は、徹底したリサーチに基づいた脚本作りが、秀悦な作品として仕上がっていると思う。
テーマに沿ったストリー展開に釘付けになる演出手法は凄い。それを支える全ての俳優陣の演技に一流を魅せて戴いた。
今の日本映画で、この様に、優秀で非凡な俳優と真正プロフェシュナルのスタッフが作った劇映画が、極めて少ないのは嘆かわしいと思う。

【伊丹十三監督作品】
1984年「お葬式
1985年「タンポポ
1987年「マルサの女
1988年「マルサの女2
1990年「あげまん
1992年「ミンボーの女
1993年「大病人
1995年「静かな生活
1996年「スーパーの女
1997年「マルタイの女
※各作品のリンクは、予約投稿で表示しないページがありますが、後日表示されます。


岡田茉莉子、津川雅彦                        芦田伸介

【ストリー】
税務所の調査官、板倉亮子(宮本信子)は、小柄で顔がソバカスだらけの不美人だが、脱税を徹底的に調べるやり手だった。ある日、彼女は一軒のラブホテルに目をつけ、そこのオーナー権藤英樹(山崎努)が売り上げ金をごまかしているのではないかと調査を始める。権藤には息子の太郎(山下大介)と内縁の妻、杉野光子(岡田茉莉子)がいた。権藤は一筋縄ではいかない相手で、なかなか証拠も掴めない。そんな時、亮子は国税局査察部に抜擢された。彼らはマルサと呼ばれる摘発のプロである。マルサとしての調査経験を積んでいった亮子は、上司の花村(津川雅彦)と組んで権藤を調べることになった。ある時、権藤の元愛人、剣持和江(志水季里子)から彼の今の愛人、鳥飼久美子(松居一代)が毎朝捨てるゴミの袋を調べろとタレコミの電話が入った。亮子たらは清掃車を追いかけ、やっとのことで証拠の書類を見つけた。権藤邸をガサ入れする日が決まった。当日の朝、出かけた光子を亮子は尾行。権藤邸に花村たちが入った途端、他の何人かが権藤の取り引き先の銀行、久美子のマンションをガサ入れする。光子の見張りを交代して権藤邸に向かった亮子は、権藤と喧嘩し、大金を持って飛びだした太郎を追いかけ慰めた。亮子が邸に戻ると、調査はほぼ完了で証拠は何も出て来なかった。花村は権藤に質問し、亮子に眼の動きを追えと命令する。そして、本棚を推定、本の中をしらみつぶしに探すが徒労に終わる。疲れた亮子が立ちあがって、体を伸ばし本棚にぶつかった途端、壁が動き奥の隠し部屋が現われ大金が見つかった。その頃、久美子の部屋では口紅に隠された多くの印鑑が発見された。また、銀行でも架空の名義が確認された。権藤から貸し金庫の鍵は光子が持っていると聞かされた花村は、光子のいる美容室に出かけ鍵を受け取る。半年後、亮子のまえに太郎のことで御礼が言いたかったと権藤が現われた。彼はまだ全部に口を割らず頑張っていた。自分のもとで働かないかと言う権藤に亮子は首を横に振る。突然、亮子が以前忘れたハンカチを出した権藤は、ナイフで指を傷つけ、血でハンカチに残りの貸し金庫の暗号を記して渡した。


大滝秀治                                     伊東四朗

題名:マルサの女
監督:伊丹十三
製作:玉置泰、細越省吾
脚本:伊丹十三
撮影:前田米造
照明:桂昭夫
特機:落合保雄
録音:小野寺修
音効:斉藤昌利
美術:中村州志
装飾:山崎輝
衣装:斎藤昌美
美粧:小沼みどり
衣装:小合恵美子
記録:堀北昌子
編集:鈴木晄
配役:笹岡幸三郎
音楽:本多俊之 音楽監督:立川直樹
フィルム:イーストマンコダック(日本コダック)
撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
照明機材:東洋照明
現像:イマジカ
製作担当:川崎隆
製作進行:玉置泰、細越省吾
演出助手:久保田延廣
助監督:白山一城
グラフィックデザイン:佐村憲一
スチール:宮沢鬼太郎、柏木和明
出演:宮本信子、山崎努、津川雅彦、岡田茉莉子、小林桂樹、芦田伸介、大滝秀治、室田日出男、大地康雄、桜金造、松居一代、橋爪功、伊東四朗、杉山とく子、横山道代、白川和子、絵沢萠子、山下大介、志水季里子
1987年日本・伊丹プロダクション+ニュー・センチュリー・プロデューサーズ/ビスタサイズ・カラー127分35mmフィルム
マルサの女 -DVD-
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白川和子                              宮本信子、津川雅彦