映画「人生劇場」


松坂慶子                       永島敏行

今回は深作欣二、佐藤純彌、中島貞夫、共同監督による1983年製作「人生劇場」をピックアップする。
尾崎士郎氏原作による”人生劇場”は、本作で13度目の映画化であるそうである。「青春編」「愛欲編」「残侠編」を東映の看板監督達が豪華出演陣を采配して製作したが、纏まりのない作品だった。


森下愛子                   松方弘樹、室田日出男

【ストリー】
大正7年、東京で早稲田の貧乏学生の日々を送る青成瓢吉(永島敏行)にとって、故郷、三州吉良には、いろいろな想いがある。没落したとはいえ、男の誇りだけは失っていない父、瓢太郎(三船敏郎)の心意気、幼なじみ、おりん(叶和貴子)との淡い初恋、そして、何くれとなくかばってくれた侠気の男、吉良常(若山富三郎)など。特にこの吉良常は、瓢吉が原因で起った喧嘩で人を殺め、獄窓につながれていった。その頃、瓢吉は吹岡や横井たちと知り合い、やがて大隈重信夫人銅像建設反対運動など、一連の学生運動に熱中していく。そんな瓢吉は、はじめての女であるお袖(松坂慶子)と知り合った。お袖も瓢吉の純粋さに惚れこみ、二人は急速に燃え上がる。しかし、学生運動は内部分裂を繰り返し、瓢吉は大学を捨てる決意をする。その頃、横浜、本牧の侠客、飛車角(松方弘樹)はおとよ(中井貴恵)という女郎に惚れぬいていた。そして、おとよに身受け話が持ち上がり、二人は開港60周年の港祭りの夜、足抜けを実行し、兄弟分、奈良平に紹介され、小金一家に身を寄せる。一方、瓢吉は作家を目指しながらも、お袖との愛欲の日々からも抜け出せず、イラ立ちも感じていた。そして、中学時代の名物先生、黒馬(菅貫太郎)と再会、女流作家を目指す小岸照代(森下愛子)と出会う。その頃、出所した吉良常は故郷、三州に戻ると、瓢太郎は瓢吉に遺書を残して自殺してしまう。父の死の報せを受けた瓢吉は帰郷、久しぶりに吉良常、母やおりんと再会する。飛車角とおとよは小金の世話でささやかな世帯を持っていたが、丈徳一家と出入りが起り、飛車角は義理を果たすため、丈徳を斬った。しかし、出入りの最中に、奈良平はおとよを売ってしまい、怒った飛車角は奈良平も斬ってしまい、逃げこんだ近くの寺で、小説に取り組む瓢吉と吉良常に出会った。吉良常の説得で自首した飛車角は懲役七年の刑を受け前橋刑務所に入った。文学にいそしむ瓢吉と照代は懸賞小説の一席、二席を分ち合い、これを機に同棲生活に入る。瓢吉と別れて以来、流浪の生活を送っていたお袖は、玉の井の「鱶野」の女郎になるが、そこで、やはり売られてきたおとよと知り合った。そのおとよは、小金一家の宮川と再会、飛車角に通じるものを感じ、深い仲にはまりこんでいく。一方、瓢吉に中国大陸取材旅行の話が入り、出版社に打ち合せに向かうが、その時、変り果てたお袖と出会った。逃げ出したお袖は、その後、行方不明となる。お袖の身を案じ、中国行を断念する瓢吉。再びさすらいの旅に立つ吉良常。道ならぬ愛に苦しむおとよと宮川。そして出所し、おとよを探す飛車角。人々の様々な想いをからませ、年月が過ぎていく。


「人生劇場」松坂慶子、永島敏行

「人生劇場」

「人生劇場」

「人生劇場」松方弘樹、中井貴恵

三船敏郎                        若山富三郎

題名:人生劇場
監督:深作欣二、佐藤純彌、中島貞夫
企画:高岩淡、佐藤雅夫、豊島泉、斎藤一重、高杉修
原作:尾崎士郎
脚本:野上龍雄、深作欣二、佐藤純彌、中島貞夫
撮影:安藤庄平、並木宏之、北坂清
照明:中山治雄、海地栄、金子凱美
録音:中山茂二、平井清重、荒川輝彦
美術:佐野義和、井川徳道
装置:三浦公久、野尻裕
装飾:窪田治
背景:西村三郎
衣装:森譲、黒木宗幸、宮崎智恵子
美粧・結髪:東和美粧
技斗:土井淳之祐
記録:田中美佐江、石田照、中野保子
編集:市田勇
音楽:甲斐正人 主題歌:内藤やす子「こころ乱して運命かえて」
現像:東映化学
製作主任:野口忠志、菅田浩
助監督:土橋亨、武久龍一、藤原敏之
スチール:中山健司、金井謹治
出演:永島敏行、松坂慶子、中井貴恵、風間杜夫、森下愛子、叶和貴子、奥田瑛二、風間杜夫、平田満、三船敏郎、若山富三郎、松方弘樹、成田三樹夫、西村晃、平田満、菅貫太郎、萩原流行、蟹江敬三、片桐竜次、平田満
1983年日本・東映/ビスタサイズ・カラー138分35mmフィルム
人生劇場(1983) -DVD-
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成田三樹夫                   松方弘樹、中井貴恵

松坂慶子