映画「大学の若大将」


加山雄三                         星由里子

今回は杉江敏男監督1961年製作「大学の若大将」をピックアップする。
本作は、俳優加山雄三さんの代名詞とも言える東宝”若大将シリーズ”の第1作で、1971年までの11年間に17本が製作された。
名優上原謙さんの長男という”芸能界のサラブレッド”としてデビューした加山さんは、明朗快活、スポーツ万能、歌や楽器もこなすというキャラクターで売り出された。流行のスポーツや音楽、若者風俗を取り入れたこのシリーズは、彼を早速スターダムに押し上げ、挿入歌のレコードも軒並みヒットさせている。本作のロケーションは、箱根芦ノ湖、芦ノ湖プリンスホテル(現ザ・プリンス箱根)、明治神宮水泳場(旧神宮プール)、外苑西通り(東京都道418号北品川四谷線の一部)、外苑橋などで行われている。また本作は藤山陽子さんのデビュー作である。


田中邦衛、星由里子                   藤山陽子

団令子、北あけみ、宮田芳子             有島一郎、飯田蝶子、加山雄三

【ストリー】
京南大学水泳部の田沼雄一(加山雄三)は、明治時代からの歴史を誇るすきやき屋「田能久」の若旦郡である。父久太郎(有島一郎)は昔気質の頑固者で、最近は商売仇のステーキハウス「黒馬車」がぐんぐんのしてくるので機嫌が悪い。おまけに雄一が黒馬車で歌手のはるみ(北あけみ)と仲良く歌っているとあってカンカンに怒った。そんな時、祖母のりき(飯田蝶子)がいつも雄一の味方となって父と子の仲を円くおさめていた。水泳部主催のパーティの日。雄一は同級生の団野京子(団令子)や、はるみとばかり踊るので石山製菓のキャンデー・ガール中里澄子(星由里子)は面白くない。その夜、雄一は店の肉を持ち出して部員達にオゴってしまったためとうとう久太郎に勘当されてしまった。雄一は夏季休暇をさいわいに、芦ノ湖へアルバイトに出かけた。親友多湖(江原達怡)もアルバイトでデパート会社の社長野村家の別荘の管理人をしていた。雄一は、ボート小屋に泊りこみ、ボートの貸し出しと看視人をやっていた。澄子も出張で「ビーチハウス」に来ており、はるみも湖畔ホテルで歌っていた。石山製菓社長のドラ息子で、雄一の同級生石山新次郎(田中邦衛)は澄子に惚れていて、澄子をヨットに誘った。ヨットの中で新次郎が澄子にケシカラン振舞いに出た時、雄一が澄子を救った。雄一は自分が本当に愛しているのは澄子だとその時悟った。カラリと晴れたある日、雄一は転覆したボートから野村父子(上原謙、竹沢光男)を救った。夏休みが終り、水泳部の合宿が始ったある日、野村社長より娘の千枝子(藤山陽子)を貰ってくれるよう雄一はいわれた。多湖が千枝子を愛していることを知った雄一は、見合いの劇場に多湖を連れて行き、野村社長に千枝さんの相手にふさわしい人はこの人ですといって多湖を紹介した。そんなことを知らない澄子は大むくれである。そんな澄子に新次郎が言い寄った。澄子を乗せた新次郎の車は、通りがかりのりきをはねとばした。雄一の輸血でりきは危機を脱した。そして、澄子の誤解もとけた。雄一は急いで、対抗戦の始っているプールへ帰っていくのだった。


中真千子、飯田蝶子               久慈あさみ、上原謙

菅井きん、藤原釜足               土屋嘉男、江原達怡

題名:大学の若大将
監督:杉江敏男
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三、田波靖男
撮影:鈴木斌
照明:猪原一郎
録音:矢野口文雄
整音:宮崎正信
美術:村木忍
記録:米山久江
編集:小畑長蔵
音楽:広瀬健次郎 主題歌:加山雄三「大学の若大将」
現像:東京現像所
製作担当:根津博
製作進行:橋本利明
助監督:梶田興治
監督助手:森谷司郎、出目昌伸
スチール:秦大三
出演:加山雄三、星由里子、団令子、田中邦衛、北あけみ、藤山陽子、江原達怡、有島一郎、土屋嘉男、飯田蝶子、中真千子、上原謙、藤原釜足、久慈あさみ、菅井きん、宮田芳子、堺左千夫、竹沢光男、左卜全
1961年日本・東宝/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー82分35mmフィルム
大学の若大将 -DVD-
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加山雄三                      田中邦衛、星由里子