映画「海の若大将」


加山雄三                        星由里子

今回は古澤憲吾監督1965年製作「海の若大将」をピックアップする。
前作「ハワイの若大将」から黒澤明監督「赤ひげ」の撮影で1年間のブランクが空いてから作られた本作は、若大将シリーズの第5弾で、東宝撮影所の撮影スケジュールが塞がっていた為に、系列会社の宝塚映画が製作した。舞台は東京であるが、ロケは関西で行われ、関西大学(競泳部分とプールサイドの夜のシーンなど)、大阪市扇町プール(ラストの水泳大会のシーン)、大阪湾、神戸港、神戸東遊園地、六甲山ホテルなど。東京は、青山ユアーズ、青山通り、表参道交差点交番裏(旧富士銀行前)、今半別館、浅草仲見世通り、近郊は、相模湾、江ノ島ヨットハーバー、伊豆大島などで撮影された。


田中邦衛                    江原達怡、加山雄三、田中邦衛

【ストリー】
浅草で老舗のすき焼き屋田能久の若大将こと田沼雄一(加山雄三)は、京南大学水泳部のエースだ。スーパー・マーケット青山ユアーズのレジスター芦野澄子(星由里子)、ミュージカル・スター秋山悦子(重山規子)、同級生の大町英子(藤山陽子)などみんなが若大将の大ファン。若大将の父親久太郎(有島一郎)は、息子を商科へ入学させたのだが、雄一は内証で水産科に籍を置き、遠洋航海を目標に航海学と水産学を勉強中だ。その若大将が級友の江口(江原達怡)と共に3カ月間の停学になってしまった。理由は江口が試験の当日青大将こと石山新次郎(藤山陽子)のカンニングに協力したのを発見され、関係のない若大将がまきぞえをくってしまっただ。学校に呼び出された久太郎は、雄一が無断で水産科に入ったことを知って激怒、勘当を宣言した。若大将はこれを機会に航海術を勉強するため、船長の青大将や事務長江口らと共に小さな船“光進丸”に乗りこむことになった。ところがこの光進丸に、悦子への意地から澄子がこっそり乗りこんでしまった。船は八丈島に向かうが途中で遭難し御蔵島に漂着する。島では若い連中はほとんど東京へ行き、島はじいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんだけの“三ちゃん漁業”で細々と生計をたてていた。人手不足を知った若大将は、青大将、江口らを動員して漁業を手伝った。そこで若大将は、漁師左平(藤原釜足)の孫娘昌江(沢井桂子)を知った。やがて船は島を離れ、青大将たちは東京に帰った。ところが昌江は若大将のことが忘れられなくなり父親の左平が昌江の思慕を若大将に伝えに東京にやって来た。一方の澄子もこれを察し、なかばヤケ気味に青大将とドライブに出かけた。が、澄子の心情を察した青大将は、そのまま車を競技場に走らせた。そのころ“日豪対抗水泳競技大会”は始っていたのだ。苦戦だった若大将も、澄子の応援で盛り返し優勝した。若大将はオーストラリア留学が決り、澄子との愛を誓いあった。


加山雄三、藤山陽子                   重山規子

北龍二、加山雄三                    寺内タケシ 

題名:海の若大将
監督:古澤憲吾
製作:藤本真澄、寺本忠弘
脚本:田波靖男
撮影:飯村正、梁井潤
照明:下村一夫
録音:増尾鼎
美術:村木忍
振付:八木沼陸郎
記録:柴田美智子
編集:岩下広一
音楽:広瀬健次郎 主題歌:加山雄三「海の若大将」「恋は赤いバラ」
現像:東洋現像所 合成:安井悦朗
製作担当:古賀祥一
助監督:加藤秀夫、板坂靖彦
スチール:池上恭介
出演:加山雄三、星由里子、田中邦衛、藤山陽子、江原達怡、有島一郎、飯田蝶子、中真千子、沢井桂子、藤原釜足、重山規子、北龍二、佐原健二、佐々木孝丸、曽我廼家明蝶、寺内タケシとブルージーンズ
1965年日本・宝塚映画/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー99分35mmフィルム
海の若大将 -DVD-
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藤原釜足、沢井桂子                   海の若大将

田中邦衛、加山雄三                   「海の若大将」光進丸

加山雄三                       中真千子、飯田蝶子、有島一郎