映画「愛の化石」


浅丘ルリ子                      高橋悦史

今回は岡本愛彦監督1970年製作「愛の化石」をピックアップする。
本作は、2014年に石原プロモーションの倉庫からネガ原版が発見され、当時の劇場公開以来、TV放送すらされていなかった門外不出の作品が、修復の上でDVD化された。浅丘ルリ子さんが日活との専属契約を解消したのち、石原プロダクションに移籍。そこでテイチクレコードから1969年8月5日にリリースしたシングルレコード「愛の化石」は100万枚を超えるヒット曲となり、同曲をモチーフにして、翌1970年に映画となったのが本作である。


田宮二郎                       渚まゆみ

【ストリー】
ベトナムの取材から帰国した、報道カメラマン日比野(高橋悦史)は、恋人の雑誌記者庄司ジュン子(渚まゆみ)から用意された次の企画、沢由紀(浅丘ルリ子)を撮る仕事に取り組んだ。由紀は今や、ヨーロッパ帰りのテキスタイル・デザイナーとして、繊維メーカー・ロンシャンに専属、各方面から注目を浴びていた。日比野は由紀の背後にはローマにいるかつての恋人碧川とロンシャンの企画部長原田(田宮二郎)がいることを知った。日比野は連日、由紀を追いかけるが、ポーズをとる彼女がいやだった。ある日、由紀は碧川の帰国の報を聞き、八方さがし回るのだが居所すら不明ですっかり憔悴した。さらに、ロンシャンがライバル社に対抗して、外国人デザイナーを起用し、由紀は事実上クビとなった。原田は由紀に碧川を忘れるよう説得、また常務津久井(清水将夫)に彼女の素晴らしさをすすめるのだが、却下された。日比野は、由紀に心惹かれ始めており、一方、傷心の由紀も碧川との思い出を懸命に精算せんと努めた。由紀の愛は日比野に移りつつあったのだ。日比野は次の仕事、ビアフラの取材準備に奔走していた。ジュン子から別かれ話を切り出されたのもその頃だった。由紀は原田からすすめられたパリでの仕事を断わり、日比野のもとへ走った。数日後、単身ビアフラへ飛び立つ日比野を由紀はひとりフィンガーデッキに見送った。


高橋悦史、寺尾聰                 高橋悦史、渚まゆみ

題名:愛の化石
監督:岡本愛彦
製作:川野泰彦
脚本:岡本愛彦、鈴木岬一
撮影:奥村祐治
照明:五十畑憲一
録音:紅谷愃一
美術:山下宏
衣裳:志村雅久、ロンシャン株式会社(浅丘ルリ子)
結髪:石渡潔
編集:渡辺士郎
音楽:三木たかし 主題歌:浅丘ルリ子「愛の化石」
現像:東洋現像所
製作担当:知久秀男
助監督:飯田聰
スチール:井本俊康
出演:浅丘ルリ子、田宮二郎、高橋悦史、渚まゆみ、川地民夫、清水将夫、垂水悟郎、寺尾聰、石原佑利子
1970年日本・石原プロモーション/シネスコサイズ・カラー99分35mmフィルム
愛の化石 -DVD-
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高橋悦史、浅丘ルリ子