映画「巨大なる戦場」

巨大なる戦場巨大なる戦場
カーク・ダグラス                                             アンジー・ディッキンソン

今回はメルヴィル・シェイヴェルソン監督1966年製作「巨大なる戦場(CAST A GIANT SHADOW)」をピックアップする。
本作は、史実在の人物ミッキー・マーカスの伝記を下敷きに、イスラエル建国秘話をテーマにしたものだ。建国前夜の困難な状況は、日本では一般に知られていないが、第二次大戦後にイギリス軍の撤退を契機に、アラブ諸国はユダヤ人の排斥に動き出した。軍事的圧力に対し、民族独立のため戦い始めイスラエル建国に至るという内容である。

巨大なる戦場巨大なる戦場
ユル・ブリンナー、カーク・ダグラス        カーク・ダグラス、センタ・バーガー

【ストリー】
第2次大戦後、イギリス軍の撤退を機に、パレスチナからユダヤ人を追い出そうとするアラブ諸国の圧力に対抗して、ユダヤ人が民族独立のために戦いをおこそうとした1947年のこと。ニューヨークに住む退役大佐マーカス(カーク・ダグラス)は、サフィル少佐(ジェームズ・ドナルド)にたのまれて、パレスチナで戦っている戦士たちの指揮を引き受けた。大戦中にみせた抜群の戦略家としての手腕をかわれたのだ。マーカスの親友である、ワシントンの国防総省に勤務するランドルフ将軍(ジョン・ウェイン)やマーカスの妻エマ(アンジー・ディッキンソン)も、彼マーカスの一本気な性格を知っているだけに、あえて彼の決意をひるがえそうとはしなかった。こうしてパレスチナへ着いたマーカスは、名前も変えて、独立運動の戦士を夫に持つ、美しい女マグダ(センタ・バーガー)のもとに、兄という名目で住み込むことになった。ただちにマーカスは独立運動の組織づくりにかかり、イスラエル人の地下運動組織でゴーネン(ユル・ブリンナー)を司令官とするハガナーと、若者たちの結束する地下組織パルマックの合流を、防衛大臣のヤコブに提言した。だが、主義主張の異なる2つの組織の合流は進まず、マーカスは、ニューヨークにいる妻のエマが死産したという知らせもあって、いったんニューヨークに帰った。だが、そのころには、マーカスは、マグダを愛するようになり、エマと再会する喜びよりも、マグダとの別離の方がつらくなっていた。やがて、マーカスは、ランドルフ将軍に励まされて、再びパレスチナに向かった。機上で知り合った操縦士ヴァンス(フランク・シナトラ)は常に一獲千金を狙う愉快な男であった。パレスチナではエジプト軍の進撃が始っていた。マーカスは、大戦の体験を生かした機知縦横の戦略でエジプト軍を撃破した、だが、エルサレムの旧市街は、敵の手中におち、自軍の補給路はラトルン高地で絶たれてしまった。が、そんなとき、マーカスのもとに、ラトルンに通じる秘密の抜け道があるという情報がもたらされた。ただちにマーカスは、その道を整備するべく指揮をとった。補給路が完成すれば勝利は目前なのだ。そうしたある夜、マーカスはマグダと再会し、道ならぬ恋に決着をつけようと、マグダへの恋情をふりきって、彼女への別離をつげた。が、その直後、マーカスは、味方の歩哨に誤まって射殺された。休戦協定発効の7時間前の出来ごとであった。

巨大なる戦場巨大なる戦場
ジョン・ウェイン            アンジー・ディッキンソン、カーク・ダグラス  

題名:CAST A GIANT SHADOW
邦題:巨大なる戦場
監督:メルヴィル・シェイヴェルソン
製作:メルヴィル・シェイヴェルソン
原作:テッド・バークマン
脚本:メルヴィル・シェイヴェルソン
撮影:アルド・トンティ
美術:マイケル・ストリンガー
衣装:マーガレット・ファース
配役:リン・スタルマスター
編集:バート・ベイツ
撮影機材:パナビジョン
現像:デラックスカラー
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:カーク・ダグラス、センタ・バーガー、ユル・ブリンナー、アンジー・ディッキンソ、ジョン・ウェイン、フランク・シナトラ、ルーサー・アドラー、ジェームズ・ドナルド
1966年アメリカ/シネスコサイズ・カラー142分35mmフィルム
巨大なる戦場 -DVD-
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巨大なる戦場(CAST A GIANT SHADOW)