映画「肉体女優殺し 五人の犯罪者」

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宇津井健                      三ツ矢歌子

今回は石井輝男監督1957年製作「肉体女優殺し 五人の犯罪者」をピックアップする。
本作は石井輝男監督デビュー初年度にして、すでに新東宝6本目の作品である。出演者は、新東宝黄金期に貢献した映画俳優でキャスティングされ、当時の新東宝社長&プロデューサーである大蔵貢氏の指揮のもと、当時のエロスぎりぎりのカットを織り交ぜながら推理サスペンスドラマが構成されている。

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三原葉子                        天知茂

題名:肉体女優殺し 五人の犯罪者
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
企画:佐川滉
脚本:中田勇、三輪彰
撮影:鈴木博
照明:傍土延雄
美術:小汲明
録音:竹口一雄
編集:鹿島秀男
音楽:服部レイモンド
製作主任 : 奥原徳太郎
助監督 : 三輪彰
スチール : 花沢正治
出演:宇津井健、三ツ矢歌子、三原葉子、天知茂、林寛、小倉繁、伊沢一郎、北令子、御木本伸介、大江満彦、矢代京子
1957年日本・新東宝/スタンダードサイズ・モノクロ74分35mmフィルム

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三原葉子

【ストリー】
ストリップ劇場フランス座の人気スター浜野千鳥(北令子)は、芝居に使う小道具のピストルがいつか本物とすりかえられていたため、台の上で殺害された。うったのは舞相手役のベテイ桃園(三原葉子)で、彼女は千鳥の夫のドラム叩き徳島(大江満彦)と関係があったことから、捜査本部はこの徳島を逮捕した。だが毎朝新聞記者、西村(宇津井健)は他に犯人ありとにらみ、徳島の妹水町かほる(三ツ矢歌子)に近づいて、事件の糸口をつかもうとする。かほるは隅田川畔のアパートに住んでいて、下の川を通る船から、長い紐でザルをつるし、毎日のおかずを買っていた。それを知った西村は、千鳥が麻薬常習者だったことから、おかずを売る舟がくさいと考える。だが、当のおかず屋は姿を消し、舞台の事故から有力な事件のカギを握ると見えたベテイ桃園は惨死、また彼女にまつわりついていた秘密の男--森元(御木本伸介)も隅田川に水死体として上る始末。一切が謎につつまれたと見えたが、森元宅にあった「関根精肉店」のカレンダーから、西村は関根(林寛)の家に目ぼしをつけた。折しも関根はフランス座の役者で麻薬患者ハチノキ(小倉繁)をそそのかしてかほるを誘拐し、彼女を手ごめにしようとしていた。実は関根は、肉屋の裏で麻薬密輪をやっており、千鳥の口からそれがもれるのを恐れて森元にピストルをすり替えさせ、次に裏切りそうなベテイ桃園と用のすんだ森元を惨殺した犯人であった。西村の急報に警察がかけつけ、関根は放水時間の迫る死のマンホールに逃れて、自らの生命を断った。

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