映画「その人は遠く」

その人は遠く
「その人は遠く」芦川いづみ
その人は遠くその人は遠く
芦川いづみ                     和泉雅子、山内賢

今回は堀池清監督1963年製作「その人は遠く」をピックアップする。
私は芦川いづみさんを「硝子のジョニー野獣のように見えて(1962年蔵原惟繕監督)」で “この純粋無垢な美しさとはかなさ”は「 (1954年フェデリコ・フェリーニ監督)」のジュリエッタ・マシーナと肩を並べるのではないだろうか?
“現代のアイドル顔負けの芦川いづみさんに魅了された” と、以前、映画女優・芦川いづみさんを評したが、本作の出演シーンに何度もときめいた。これがファン心理の典型なのは分かっているが、現役若手女優でこの様な人が存在しないのが寂しい。

その人は遠くその人は遠く
山内賢、芦川いづみ                 信欣三、小夜福子

【ストリー】
高校3年生の岡田量介(山内賢)は大学入試を来年に控え、試験勉強に明け暮れている。母一人子一人の静かな生活を破ったのは、遠い親戚で国文科を卒業した才女の奈津子(芦川いづみ)だった。彼女の父親が急死したため、量介の家に来ることになったのだ。奈津子は量介が想像していた以上に美しく、岡田家は花が咲いたように明るくなった。同時に、奈津子のことが気になる量介は勉強に身が入らなくなった。まめまめしく働く奈津子を見て「花嫁修業中だからね」と微笑む母・久子(小夜福子)の言葉を聞き、量介は淋しさを感じた。ある日、奈津子が自分で彫ったという鎌倉彫のベン皿をくれた。翌日、量介はお礼に奈津子を東京見物に連れていき、二人は楽しい時間を過ごした。やがて試験シーズンとなり、合格発表の朝、奈津子のもとへ親せきから縁談話が届いた。量介は悲しくなり、大学合格も嬉しくなかった。しかし奈津子の縁談はまとまり、大沢(井上昭文)という大学教授と秋に結婚した。翌年の夏、量介は奈津子が幸福か自分の目でたしかめるため、大阪にある大沢と奈津子の新居を訪ねた。大沢に甘える奈津子の姿をみて、いたたまれぬ気持で帰京した量介を新たな悲しみが襲った。デパートへ買い物にいった久子が心臓麻痺で倒れたところを、車が撥ねたのだ…。

その人は遠くその人は遠く
芦川いづみ、山内賢                  井上昭文

題名:その人は遠く
監督:堀池清
企画:大塚和
原作:藤原審爾「遠い人」
脚本:金子担、青山民雄
撮影:姫田真佐久
照明:岩木保夫
録音:古山恒夫
美術:中村公彦
編集:丹治睦夫
音楽:西山登
製作主任:山野井政則
助監督:橋本裕
スチール:坂東正男
出演:芦川いづみ、和泉雅子、山内賢、下元勉、井上昭文、小夜福子、小園蓉子、信欣三、佐々木すみ江、堺美紀子、原恵子、市村博、紀原土耕、玉村駿太郎
1963年日本・日活/シネスコサイズ・モノクロ83分35mmフィルム

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芦川いづみ                      その人は遠く