映画「女体桟橋」

女体桟橋女体桟橋
宇津井健                       三原葉子

今回は石井輝男監督1958年製作「女体桟橋」をピックアップする。
本作は、新東宝が作品を量産していた時代の潜入捜査ものである。作品題名はコールガール組織の事であり、濡れ場シーンが一つもないのが逆に良い。新東宝のセット美術はいつも感心するが、昭和30年代初期の銀座や横浜大桟橋のロケーションカットは貴重である。

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三原葉子                       筑紫あけみ

【ストリー】
吉岡(宇津井健)は、公金横領手配中の犯人というふれこみで、コール・ガール組織にもぐっている腕利きの刑事である。折しも、香港から新しいボスの情婦ルミ(三原葉子)の入国が伝えられ、吉岡はナイトクラブ“アリゾナ”に出向いた。ルミを見て彼は驚いた。6年前には、二人は恋仲だった。それが、ルミの浮気から恋は破綻したのだった。支配人黒川(植村謙二郎)や、ピアニスト兼歌手の照夫(旗照夫)はルミにぞっこん惚れこんだ。だが、ルミは黒川も照夫も眼中になかった。アリゾナに、フアッションモデルの晴子(筑紫あけみ)が黒川にスカウトされて迎えられた。彼女はすでに吉岡と面識があった。神戸のとある事件の際、吉岡は捜査課長であり晴子は婦人記者だった。二人の挙動に疑念を抱いた照夫は、二人がグルになってさぐりを入れに来ているに違いない、とルミに告げた。ルミは晴子を照夫の部屋へ軟禁した。が、吉岡に再び惚れなおしたルミは、この一件を支配人に密告しようとする照夫を制止した。吉岡と黒川との間に、ボスのトムソン(ハロルド・コンウェイ)の過分な儲けを公正に配分しようという商談が成立した。当夜、横浜大桟橋出港のグレイト・スカイ号にトムソンが乗りこむので、そこで取引することになった。ルミは晴子を釈放、この件を警視庁へ連絡するよう照夫に依頼した。この密談を黒川は怪しみ、照夫のあとをつけさせた。グレイト・スカイ号のタラップを上る吉岡とルミはハッとなった。トムソンと黒川がピストルを持ち、立ちはだかっているのだ。ルミは黒川の弾に倒れたが、その時警官隊が駈けつけた。吉岡はまた新しい任務を帯びて西下することになった。

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旗照夫                      三原葉子、宇津井健

題名:女体桟橋
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
企画:佐川滉
脚本:石井輝男、佐川滉
撮影:平野好美
照明:矢口明
美術:加藤雅俊
録音:沼田春雄
編集:鹿島秀男
音楽:渡辺宙明 主題歌:「思い出」「彼奴」旗照夫
製作主任:高橋松雄
助監督:下山堯二
出演:宇津井健、筑紫あけみ、三原葉子、旗照夫、小倉繁、中村彰、植村謙二郎、葉山由紀子、矢代京子、宮田文子、吉田昌代、浅見比呂志、ハロルド・コンウェイ
1958年日本・新東宝/スタンダードサイズ・モノクロ73分35mmフィルム

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女体桟橋