映画「盗まれた欲情」

盗まれた欲情盗まれた欲情
長門裕之                         南田洋子

今回は今村昌平監督1958年製作「盗まれた欲情」をピックアップする。
今村昌平監督は、1951年に松竹大船撮影所に助監督として入社し、主に小津安二郎の助監督として師事した。1954年に日活に移籍し、川島雄三監督「幕末太陽傳」浦山桐郎監督「キューポラのある街」などの脚本を手掛け、満を持して本作で監督デビューした。

盗まれた欲情盗まれた欲情
香月美奈子                        小沢昭一

【ストリー】
中河内高安村にドサ回りのテント劇場、山村民之助一座がやって来て大入満員、座員は大喜びだ。一座の演出家国田信吉(長門裕之)は芝居一途に大学を中退した情熱家で、自分の新解釈により演し物を上演しようと夢みている。彼に想いをよせる民之助(滝沢修)の娘千鳥(南田洋子)と千草(喜多道枝)、千鳥は看板スター栄三郎(柳沢真一)の妻だが、ひそかに恋情をもやしている。大入の夜、祝宴を逃げ出した信吉は、ほとほと低俗な一座にいや気がさし、自らを罵って川に石を投げる。追って来た千草は、そんな彼に抱かれた。翌日は雨、民之助が信吉の新作を稽古しようと提案するにもかかわらず、一座は女を求めて村へ散ってしまう。千鳥は妹の昨夜の行動から、暗い嫉妬をもやすのだった。一方、村に出た男達、老優富八郎(小笠原章二郎)は小金をためた未亡人を、三枚目の勘次(西村晃)は肉体派のみさ子(香月美奈子)を手に入れるが、信吉も愛する千鳥ならぬ千草と契った後悔に、酔いつぶれるのだった。翌日は再び大入満員。みさ子のストリップに拍手が湧く。しかし、一部の村の青年達は、こんな一座を快よく思わなかった。彼等はその夜みさ子に懸想していた藤四郎(小沢昭一)を誘って千草を襲う。幸い信吉等の追跡によって千草は救われたが、信吉は千鳥に自分の心を打ちあけ、彼女も遂に拒み切れなかった。それを発見した千草の口から、栄三郎を加えた信吉、千鳥、千草が民之助の部屋に集った。妻に裏切られた栄三郎は、座の為に自分が身をかくすと言う。その瞬間千鳥は、栄三郎と離れられないと告白するのだった。朝がきて、一座は高安村を去って行く。その中には、信吉に寄りそう千草の姿があった。

盗まれた欲情盗まれた欲情
「テント劇場」より 盗まれた欲情

題名:「テント劇場」より 盗まれた欲情
監督:今村昌平
企画:大塚和
原作:今東光
脚本:鈴木敏郎
撮影:高村倉太郎
照明:大西美津男
録音:橋本文男
美術:中村公彦
編集:中村正
殺陣:大内龍生
舞踊:水木辰之助
所作指導:沢村門之助
音楽:黛敏郎
製作主任:栗橋正敏
助監督:浦山桐郎
出演:長門裕之、香月美奈子、南田洋子、滝沢修、西村晃、高原駿雄、小笠原章二郎、小沢昭一、柳沢真一、喜多道枝、菅井きん、仲谷昇、武智豊子、河上信夫、小池朝雄(Na)
1958年日本・日活/日活スコープ(シネスコサイズ)モノクロ92分35mmフィルム
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高原駿雄、長門裕之、西村晃            「テント劇場」より 盗まれた欲情