映画「まぼろしの市街戦」

まぼろしの市街戦
まぼろしの市街戦(LE ROI DE CCEUR)
まぼろしの市街戦まぼろしの市街戦
アラン・ベイツ                  ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド

今回はフィリップ・ド・ブロカ監督1966年製作「まぼろしの市街戦(LE ROI DE CCEUR)」bestをピックアップする。
本作は、主人公以外狂人という設定のウイットに富んだ反戦作品であり、ゾウやラクダが歩き回る街に精神病院の患者たちのお祭り騒ぎシーンは、寺山修司監督作品群を思い起こすが、戦争を理屈ではなく本質を探る視点で捉えている優秀な作品である。

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ミシュリーヌ・プレール            フランソワーズ・クリストフ(右)

【ストリー】
第一次大戦中、パリ北方の小さな村を撤退するドイツ軍は時限爆弾を仕掛けた。これを知った村人の一人は、進撃してくるイギリス軍にこれを告げた。隊長バイベンブルック大佐(アドルフォ・チェリ)は伝令兵プランピック(アラン・ベイツ)を村に派遣し、爆弾を見つけて撤去せよと命じた。村は噂におびえ、大半が避難し、残されたのはサーカスの動物と精神病院の狂人だけだった。猛獣は往来をさまよい、解放された狂人は空家に入りこんで夢のような生活をはじめていた。公爵(ジャン・クロード・ブリアリ)、公爵夫人(フランソワーズ・クリストフ)は村の名士、僧正(ジュリアン・ギオマール)は寺院に納り、エバ(ミシュリーヌ・プレール)はコクリコ(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)たち、娘を集めて女郎屋を開業、将軍(ピエール・ブラッスール)は幻想の軍隊を編成した。プランピックは戦場のまっただ中で、陽気に優雅に暮らしている村人を発見して呆気にとられたが、彼をハートの王様にし、コクリコと結婚させると聞いて初めて狂人の世界に踏み込んだと覚った。彼は善良な狂人たちを避難させようとしたが誰も動かなかった。彼は最後の数時間を皆と共に楽しむ決心をした。プランピックは花嫁のコクリコから時限爆弾の隠し場所を聞き、無事撤去した。そんな中、戦略的要地のこの村を独軍、英軍が狙いはじめ、両軍の偵察隊が乗りこんで来た。両軍は激戦を展開、相撃ちで双方とも全滅した。狂人たちは余りの狂気の沙汰にゲンナリして精神病院に帰っていった。英雄となったプランピックは、進撃途上にある次の村の爆破を命じられた。彼は遠ざかる村を見つめていた。そして、彼は脱走した。鳥カゴを持ち、素っ裸になったプランピックは精神病院の門をくぐり、友人たちの中に入って行くのだった。

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ピエール・ブラッスール

題名:LE ROI DE CCEUR
邦題:まぼろしの市街戦
監督:フィリップ・ド・ブロカ
製作:フィリップ・ド・ブロカ、ミシェル・ド・ブロカ
原案:モーリス・ベッシー
脚本:ダニエル・ブーランジェ、フィリップ・ド・ブロカ
撮影:ピエール・ロム
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
編集:フランソワーズ・ジャヴェ
フィルム:イーストマンコダック
現像:エクレール
出演:アラン・ベイツ、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、フランソワーズ・クリストフ、ピエール・ブラッスール、ミシュリーヌ・プレール、ジャン・クロード・ブリアリ、アドルフォ・チェリ、ジュリアン・ギオマール
1966年フランス・イギリス/テクニスコープ(シネスコサイズ)・カラー102分35mmフィルム

まぼろしの市街戦
「まぼろしの市街戦(LE ROI DE CCEUR)」アラン・ベイツ 
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まぼろしの市街戦
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ミシュリーヌ・プレール