映画「サムライ」


アラン・ドロン                                                      ナタリー・ドロン

今回はジャン=ピエール・メルヴィル監督1967年製作「サムライ(LE SAMOURAI)」をピックアップする。
フレンチ・フィルム・ノワールの本作は、ナタリー・ドロンの映画デビュー作でもある。
撮影は、1967年6月から8月まで、パリで街頭ロケーション、ジェンネル撮影所、サン=モーリス撮影所で行われた。
※撮影当時アラン・ドロン31歳、妻はナタリー・ドロンだった。


フランソワ・ペリエ                                               カティ・ロジエ

【ストリー】
ソフト帽にトレンチ・コートのいでたちでジェフ(アラン・ドロン)は、仕事に出かけた。駐車してある一台のシトロエンにのりこみ、合鍵でスタートさせ、郊外のガレージに乗り込んだ。ガレージの親爺は、車のナンバー・プレートを取りかえ、拳銃を、大金とひきかえにジェフに渡した。その後、コールガールをしている恋人ジャーヌ(ナタリー・ドロン)を訪ね、アリバイを頼むと、仕事場のクラブへ向った。ジェフの仕事は、クラブの経営者を殺すことだった。仕事は、いつものように、寸分の狂いもなく完了した。だが、廊下へ出た時、黒人歌手のバレリー(カティ・ロジエ)にはっきりと顔をみられてしまった。警察は動き出し、クラブの客や目撃者の証言で、ジェフも署に連行され、面通しが行なわれた。目撃者の大半は、ジェフが犯人だと断定したが、バレリーだけはなぜかそれを否定し、それに、ジェフのアリバイは完全だった。だが、主任警部(フランソワ・ペリエ)は、依然ジェフが、怪しいとにらんで、尾行をつけた。そのことを知ったジェフは巧みに尾行をまくと、仕事の残金を受けとるために、殺しの依頼を取りついだ金髪の男と会ったが、男はいきなり巻銃を抜いて、ジェフは左手を傷つけられた。残金をもらえぬどころか殺されそうにさえなったジェフは、殺しの依頼主をつきとめるべく、偽証をして彼をかばってくれたバレリーを訪れた。だがバレリーの口は堅く、「二時間後に電話を」とだけ言った。約束どおりジェフは電話したが、誰も出てこなかった。やむなく帰ったジェフの部屋に、金髪の男(ジャック・ルロワ)がいた。男はうって変った態度で、殺しの残金を渡すと、さらに新しい仕事を依頼した。ジェフは、男のスキをみると、いきなりとびかかり、巻銃をつきつけて、依頼主の名を聞き出した。大がかりな尾行網をぬけジェフは、男から聞き出したオリエビなる依頼主を訪ね、有無をいわさず射殺した。オリビエの部屋はバレリーのすぐ隣であり、オリビエはバレリーを通じて自分の正体がばれるのをおそれて新しい仕事として、バレリー殺しをジェフに依頼したのだった。クラブでピアノを弾くバレリーの前にジェフがあらわれた。ジェフが拳銃を握った瞬間、張り込んでいた刑事たちの銃声がひびいた。主任警部が調べた、死んだジェフの拳銃には、一発も弾が入ってなかった。


ジャック・ルロワ、アラン・ドロン

題名:LE SAMOURAI
邦題:サムライ
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
製作:ジョルジュ・カサティ
原作:ゴアン・マクレオ
脚本:ジャン・ピエール・メルヴィル
撮影:アンリ・ドカエ、ジャン・シャルヴァン
録音:アレックス・プロン
美術:フランソワ・ド・ラモット
記録:ベティ・エルヴィラ
編集:モニーク・ボノ
音楽:フランソワ・ド・ルーベ
フィルム:イーストマンコダック
現像:L.T.C
製作主任:ジョルジュ・カザティ
助監督:ジュルジュ・ペルグラン
出演:アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン、カティ・ロジエ、ミシェル・ボワロン、カトリーヌ・ジュールダン、ジャック・ルロワ
1967年フランス・イタリア/ビスタサイズ・カラー105分35mmフィルム
サムライ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


サムライ(LE SAMOURAI)

映画「殺し屋人別帳」


「殺し屋人別帳」渡瀬恒彦

渡瀬恒彦                     賀川雪絵、吉田輝雄

今回は石井輝男監督1969年製作「殺し屋人別帳」をピックアップする。
本作は、当時の岡田茂東映企画製作本部長がスカウトした渡瀬恒彦さんの肝煎りのデビュー作である。渡瀬さん演じる主人公の名前は「網走番外地シリーズ」で、高倉健さん演じた主人公の名前と同じ橘真一である事も破格の待遇だった。
本作は、1970年1月に公開し、二作目「監獄人別帳」を4月に公開したが、三作目「悪党人別帳」は製作されなかったそうだ。
本作のラストである黒岩組と竜神一家の銃撃戦で、これほど撮影所内スタジオ棟を倉庫街に無理に見立てたシーンも見た事がない。東撮作品(東映大泉)では、No,11ステージ前の坂などを見かける事は多々あるが、特に大きな装飾もせず、倉庫街として映し出したのは、よほど時間がなかったのだろうか?


伊吹吾郎                     佐藤允、渡瀬恒彦

【ストリー】
浦波興業会頭・浦波(沢彰謙)は殺し屋の黒岩(田崎潤)と宇野木(小池朝雄)に金を積んで組長を消し、北九州一帯の組を傘下に修めた。目的を達した浦波は用済みの二人を消そうとして逆に射殺された。強欲な黒岩は相棒の宇野木をも殺し、浦波の縄張りを手中におさめ黒岩組と改称した。流れ者の真一(渡瀬恒彦)が長崎に現われたのは、黒岩組が竜神一家を潰そうとこの地に乗り込んで来たおりだった。ある日、真一は長崎港の岸壁で車に接触して転倒した松葉杖の娘ナオミ(太田ナオミ)を介抱した。この光景に感動した黒岩の娘ミッチー(小川ローザ)の世話で、真一は黒岩組の客分になった。鉄(佐藤允)が組に草鞋を脱いだのもその頃だった。やがて、黒岩は竜神一家の荷上げ作業妨害作戦に出た。苦境に立つ竜神統一(吉田輝雄)は、その暴挙を責め、黒岩は一切を賽の目で勝負をしようと持ちかけた。統一は勝負に敗けた。統一の妻久美(藤田佳子)は、自分の体を賭けて夫を黒岩に挑戦させた。統一は勝負に勝ったものの、彼のために細工をした壷振りの美枝(英美枝)は竜神一家の木口(中谷一郎)とともに斬殺されてしまった。ナオミも現場を目撃したことから黒岩組に捕われたが、彼女の面倒をみていた寅さんこと八人殺しの鬼寅(嵐寛寿郎)の機転で助けられた。黒岩は事の決着を急ぎ、竜神一家に喧嘩状を叩きつけ、凄絶な死闘が始った。統一は苦闘する竜神一家に加担し、黒岩の銃弾が黒岩を倒した。すべてが終った時、黒岩の客分鉄が真一に向った。二人の銃口は同時に火を吐き、弾丸は真一の脇腹と鉄の心臓に命中した。正義漢・鉄が勝ちを真一に譲った一瞬であった。


賀川雪絵                                                                       佐藤允、

小川ローザ
1969年、丸善石油のハイオクガソリンのCMに出演。猛スピードで走る自動車が巻き起こした風で小川のミニスカートがまくりあがり、「Oh! モーレツ」と叫ぶ内容で一世を風靡し、幼児の間でも「Oh! モーレチュ」と言い、スカートめくりが流行するほど社会現象にまでなった。
(ウィキペディア参照)


小川ローザ「丸善石油ハイオクガソリンCM」  「殺し屋人別帳」小川ローザ

藤田佳子                       太田ナオミ 

田崎潤、由利徹                    荒木一郎

題名:殺し屋人別帳
監督:石井輝男
企画:岡田茂、天尾完次
脚本:石井輝男、掛札昌裕
撮影:古谷伸
照明:長谷川武夫
録音:中山茂二
美術:矢田精治
装置:米沢勝
装飾:清水悦夫
美粧:鳥居清一
結髪:横山三佳代
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
記録:石田照
編集:神田忠男
音楽:鏑木創 主題歌:渡瀬恒彦「さすらい人別帳」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:武久芳三
監督補佐:荒井美三雄
助監督:依田智臣
スチール:藤本武
出演:渡瀬恒彦、吉田輝雄、伊吹吾郎、佐藤允、田崎潤、中谷一郎、賀川雪絵、嵐寛寿郎、太田ナオミ、小川ローザ、藤田佳子、荒木一郎、英美枝、三笠れい子、葵三津子、小池朝雄、由利徹、水島道太郎、沢彰謙
1969年日本・東映/シネスコサイズ・カラー93分35mmフィルム
殺し屋人別帳 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


小池朝雄                          吉田輝雄、英美枝、田崎潤

中谷一郎                       嵐寛寿郎

映画「アウトロー」

アウトロー
「アウトロー(THE OUTLAW JOSEY WALES)」
アウトローアウトロー
クリント・イーストウッド               ソンドラ・ロック

今回はクリント・イーストウッド監督・主演1976年製作「アウトロー(THE OUTLAW JOSEY WALES)」をピックアップする。
本作はアメリカ建国200年記念として製作されたハリウッド・ウエスタンで、南北戦争末期のミズーリー州カンザスを舞台に北軍に妻子を殺された男の復讐の旅を描いている。

アウトローアウトロー
ジョン・バーノン                 アウトロー(THE OUTLAW JOSEY WALES)

【ストリー】
南北戦争も終わろうとしていた1860年代なかば。ミズリーの丘を越えてやってきたカンサス・レッドレッグ(北軍秘密軍事組織)の一隊が、罪もない農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)の妻と息子を殺し、リーダーのテリル大尉(ビル・マッキニー)の剣で重傷を負ったジョージーを残して立ち去った。幸い命をとりとめたジョージーは、復讐の一念から鋤を捨てて銃をにぎり、フレッチャー(ジョン・バーノン)率いる反逆者の一団に加わって、テリルを捜すうち、戦争は終わった。ほどなく反逆者たちに対する恩赦が発令され、フレッチャーたちはそれに応じたが、実はこれはテリルの策略で、少年ジェイミー(サム・ボトムズ)を除いて全員が射殺された。恩赦の仲間に加わらなかったジョージーは、傷ついたジェイミーを救って逃げ去った。ただちにジョージー追撃の一隊が組まれ、命だけは助けられたフレッチャーも、しぶしぶそれに加わった。その頃、ジョージーの努力の甲斐もなくジェイミーは死に、彼は1人、インディアンの土地に向かった。途中で年老いたチェロッキー族のローン・ウェイティ(チーフ・ダン・ジョージ)、インディアンの少女リトル・ムーンライト(ジェラルディン・キームス)と知り合い、テキサスをめざして一緒に旅することになった。やがてインディアンへの武器密売で稼いでいるならず者の群れコマンチェロスに、美しい娘ローラ・リー(ソンドラ・ロック)とその祖母サラが襲われているのを目撃し、救い出した。行きがかり上、死んだ息子が残してくれた牧場に行くというサラとローラを連れて行くことになった。牧場に1番近い町、サント・リオはゴーストタウンと化し、1軒だけ酒場があったが酒はとうの昔にきれたままで酒場の女ローズを始めとする5人の人間が死んだように生きていた。ローズの案内でめざす牧場に向かう途中、コマンチ族の酋長テン・ベアーズ(ウィル・サンプソン)の姿をみかけて、また闘いかと一同緊張したが、翌朝早く、ジョージーは危険を覚悟で単身テン・ベアーズに会いに行き、2人は血と血でかわす義兄弟の儀式をとりおこなった。その夜、牧場では呑めや歌えの大騒ぎが続き、ジョージーとローラは結ばれた。しかしそれは一時の平安だった。執拗に追跡してきたテリルとその部下、フレッチャーが牧場をとり囲んだのだ。しかし、一致団結して追跡隊を倒し、ジョージーは1人残ったテリルを町に追いつめて殺した。テリルたちと一緒に来ていたテキサス・レンジャー2人に、ローズがジョージー・ウェールズが1カ月前にメキシコで殺されているのを確かに見たと宣誓書にサインしてくれたおかげで、レンジャーたちは黙って引きあげていった。フレッチャーも無言でそのあとに続く。テリル大尉を殺し、復讐を終えた今、ジョージーの拳銃が火を吹かぬことを、彼はよく知っていたのだ。去っていくフレッチャーの後姿を惜別の思いで見送ると、ジョージーはローラの待つ牧場へと馬を走らせた。

アウトローアウトロー
クリント・イーストウッド

題名:THE OUTLAW JOSEY WALES
邦題:アウトロー
監督:クリント・イーストウッド
製作:ロバート・デイリー
原作:フォレスト・カーター “Gone To Texas”
脚本:フィリップ・カウフマン、ソニア・チャーナス
撮影:ブルース・サーティース
特撮:ロバート・マクドナルド
美術:タンビ・ラーセン
衣装:グレン・ライト
スタント:ジョージ・オリソン
特効:A・ポール・ポラード
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ジェリー・フィールディング
撮影機材:パナビジョン
現像:デラックスカラー
製作補佐:ジェームズ・ファーゴ、フリッツ・メインズ
助監督:ジェームズ・ファーゴ
出演:クリント・イーストウッド、ジョン・バーノン、チーフ・ダン・ジョージ、ソンドラ・ロック、ビル・マッキニー、サム・ボトムズ、ウィル・サンプソン
1976年アメリカ/シネスコサイズ・カラー135分35mmフィルム
アウトロー -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

アウトロー
アウトロー(THE OUTLAW JOSEY WALES)

アウトロー(THE OUTLAW JOSEY WALES)
アウトロー
※本作でオコンナーヘッドに装着されたPANAFLEX GOLD 35mmキャメラ

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