映画「真実」

真実真実
カトリーヌ・ドヌーヴ                                       ジュリエット・ビノシュ

今回は2019年10月11日に日本で劇場公開された是枝裕和監督2019年製作「真実(LA VERITE)」を16日にTOHOシネマズ府中スクリーン7で観て来た。本作は、前作「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した是枝裕和監督が、全編フランスで撮影し、フランス映画界の至宝と呼ばれる名女優カトリーヌ・ドヌーヴを主演に、国民的大女優の母が自伝本を出版した事を契機に、娘との間に隠された心の闇が暴かれていく過程を描いている。
日本の優秀な監督がフランス映画を撮ったらこうなるといった感想だが、カトリーヌ・ドヌーヴを起用した時点で成功裏に終わったなと思う。主な撮影は、2018年10月にインし、2018年12月13日に終了したそうだ。 カトリーヌ・ドヌーヴは、日本の映画女優で言うと岩下志麻さんが俳優として近い存在なのかもしれない。しかし今年75歳とは思えないの美貌と存在に圧倒された。

真実真実
ジュリエット・ビノシュ、クレモンティーヌ・グルニエ、イーサン・ホーク

【ストリー】
国民的大女優ファビエンヌの自伝本「真実」。出版祝いには、脚本家として活躍する娘のリュミールと娘婿のハンク、その娘シャルロット、ファビエンヌのパートナーと元夫、彼女のすべてを知る長年の秘書が集まった。彼らの気がかりは「いったい彼女はなにを綴ったのか?」ということ。やがて自伝に綴られなかったある事実が、母と娘の愛憎渦巻く心の影を露わにしていく。

真実真実
ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク            カトリーヌ・ドヌーヴ

題名:LA VERITE
邦題:真実
監督:是枝裕和
製作:ミュリエル・メルラン、福間美由紀、マチルダ・インセルティ
原案・脚本:是枝裕和
撮影:エリック・ゴーティエ
録音:ジャン=ピエール・デュレ
美術:リトン・ドゥピール=クレモン
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
翻訳:丸山垂穂
編集:是枝裕和
音楽:アレクセイ・アイギ
フィルム:イーストマンコダック
撮影機材:アリフレックス
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、アラン・リボル、クリスチャン・クラエ、ロジェ・ヴァン・オール、ローラン・カペリュート
2019年フランス・日本/ビスタサイズ・カラー108分35mmフィルム
公式サイト

真実真実
カトリーヌ・ドヌーヴ

真実(LA VERITE)
真実
真実(LA VERITE)
真実
真実(LA VERITE)
真実

映画「マグニフィセント・セブン」


デンゼル・ワシントン

アントワーン・フークア監督2016年製作「マグニフィセント・セブン(THE MAGNIFICENT SEVEN)」が2017年1月27日に日本で劇場公開され、私は31日にTOHOシネマズ日本橋スクリーン5でDCP上映で観て来た。
本作の予告編は昨年夏頃からYouTubeなどで公開され、私はカレンダーに公開日をマークし期待していた作品だ。内容は黒澤明監督「七人の侍(1954年)」と同作をリメイクした「荒野の七人(THE MAGNIFICENT SEVEN/1960年ジョン・スタージェス監督)」を原案にしたハリウッド・ウエスタンだ。撮影は2015年3月から8月まで64日かけてルイジアナ州バートン・ルージュ、セイント・フランシスヴィル、ザッカリーで行われたそうだ。

マカロニウエスタン(イタリア製西部劇)を長年見続けて来た私にとって、本作は物足りなかった。何より悪役のキャラが全然立ってない。このインパクトがないとカタルシスが生まれず、復讐の銃弾が弱まり、ガンファイトが浮いて見えるのだ。
例えばセルジオ・レオーネ監督の1965年製作「夕陽のガンマン(FOR A FEW DOLLARS MORE)」では、ジャン・マリア・ヴォロンテ、クラウス・キンスキー、ルイジ・ピスティッリ、アルド・サンブレルなどの名俳優・悪役が佇むだけで成立している。これがないとクリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフのガンファイトにカタルシスを感じ得なかっただろう。本作の銃器、衣装、セットの考証は、ハリウッド製作で流石と思うが、作品は凡作である。特に脚本と配役が残念だった。


マグニフィセント・セブン(THE MAGNIFICENT SEVEN)

イ・ビョンホン

【ストリー】
悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって牛耳られ、絶望を感じながら生きているローズ・クリークの町の人々。住民の一人であるエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、拳銃の達人といった7人の男を雇って、バーソロミューの手から町を救い出すように頼む。金のためと割り切って戦いに身を投じるサムやジョシュだったが……。

題名:THE MAGNIFICENT SEVEN
邦題:マグニフィセント・セブン
監督:アントワーン・フークア
製作総指揮:ブルース・バーマン、アントワーン・フークア、ウォルター・ミリッシュ、ベン・ウェイスブレン
製作:ロジャー・バーンボーム、トッド・ブラック
原作:黒澤明、橋本忍、小国英雄「七人の侍」
脚本:ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
撮影:マウロ・フィオーレ
編集:ジョン・ルフーア
音楽:ジェームズ・ホーナー、サイモン・フラングレン
フィルム:イーストマン・コダック
撮影機材:パナビジョン
現像:テクニカラー
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センズメアー、ピーター・サースガード
2016年アメリカ/シネスコサイズ・カラー133分35mmフィルム
マグニフィセント・セブン -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


マグニフィセント・セブン(THE MAGNIFICENT SEVEN)

マグニフィセント・セブン(THE MAGNIFICENT SEVEN)

映画「ドローン・オブ・ウォー」

ドローン・オブ・ウォー
ゾーイ・クラヴィッツ、ブルース・グリーンウッド、イーサン・ホーク

今回はアンドリュー・ニコル監督2014年製作「ドローン・オブ・ウォー(GOOD KILL)」を日本封切公開初日の2015年10月1日に109シネマズ二子玉川シアター5(DCP上映)で観た。本作は、ラスベガスの米軍基地内にあるエアコンの効いたコンテナが舞台だ。そこで無人機ドローンを遠隔操作し、約1万キロも離れた異国の空爆を行うドローン操縦士の異常な日常「現代の戦争」の姿を描いたものだ。人間が直接手を下す事なく敵と民間人を一瞬にして爆殺する現実と戦場に行かずにしてPTSDに苦悩する軍人を知る事になる訳だが、脚本が凡作だった。爆殺のメカニズムは丁寧に描いているが、作品としては稚拙な内容だったのが残念だ。しかしこの無人機ドローンは、サイバー攻撃に弱い。操縦が乗っ取られ妨害電波を送信すれば墜落する。これからはドローン開発とサイバー技術の対抗戦になるのだろう。
もしも、この無人機ドローンがテロリストの手に渡ったら・・・・! これは非現実的な話ではない!アメリカTV映画「24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」で描かれてはいたが・・・。

ドローン・オブ・ウォードローン・オブ・ウォー
イーサン・ホーク                ジャニュアリー・ジョーンズ

【ストリー】
アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落していた。トミーは一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰る。そこには、美しい妻モリー(ジャニュアリー・ジョーンズ)とふたりの幼い子供との生活がある。これが彼の日常であり、異常な現代の戦争の姿だった……。

ドローン・オブ・ウォードローン・オブ・ウォー

題名:GOOD KILL
邦題:ドローン・オブ・ウォー
監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
製作総指揮:テッド・ギドロウ、パトリック・ニュウエル
製作:マーク・アミン、ニコラス・シャルティエ、ゼヴ・フォアマン
撮影:アミール・モクリ
美術:ガイ・バーンズ
衣裳:リサ・ジェンセン
配役:アヴィ・カウフマン
編集:ザック・ステーンバーグ
音楽:クリストフ・ベック
出演:イーサン・ホーク、ジャニュアリー・ジョーンズ、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラヴィッツ、ジェイク・アベル、ピーター・コヨーテ、ディラン・ケニン
2014年アメリカ/シネスコサイズ・カラー104分デジタルシネマ
ドローン・オブ・ウォー -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ドローン・オブ・ウォードローン・オブ・ウォー