映画「スペシャリスト」



ジョニー・アリディ              フランソワーズ・ファビアン

今回はセルジオ・コルブッチ監督1969年製作「スペシャリスト(LE SPECIALISTE)」をピックアップする。
マカロニウエスタンはスペインのアルメリア地方で撮影されることが多いが、本作はイタリアとフランスの国境地帯で撮影されたそうだ。主演にフランスからフレンチロック歌手のジョニー・アリディ、共演は「男と女の詩(LA BONNE ANNEE/クロード・ルルーシュ監督1973年)」のフランソワーズ・ファビアン、イタリアから「黄金の七人」「続・黄金の七人 レインボー作戦」のガストーネ・モスキン、「ミラノ・カリブロ9」のマリオ・アドルフなどだ。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 2017年 1/1号

レコード/CD売り上げ1億枚を誇るロックスター
本作の主人公ハッドを演じたジョニー・アリディの人気は未だに衰える事なく、レコード/CDのトータルセールスは1億枚を突破している。そんなアリディは2005年、フランスの高い税金から逃れる為、父親の祖国であり、富裕税のないベルギーの国籍取得を申請。却下された為にスイスへの移住を発表し、フランス国民を大いに悲しませた。それでも、芸能生活45年間で234億円以上を稼いだというアリディにとって、スイスの生活は、1年間に約3億円もの節税になるのだという。この2年後に大統領となるニコラ・サルコジ(当時は内務大臣)は、国民的スターであるアリディの移住について「この国に問題があるのだろう」とコメントした。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ジョニー・アリディ、アンジェラ・ルーチェ    ランソワーズ・ファビアン

【ストリー】
夕暮れのブラックストーンの街に一人の男が帰ってきた。黒いマントに身をつつんだ拳銃使いが、この街で生れ育ったハッド(ジョニー・アリディ)だとは誰も気がつかなかった。悪名をとどろかすハッドは、銀行強盗の汚名を着せられて縛り首にされた実兄チャーリーの復讐に帰ってきたのだ。ブラックストーンの保安官(ガストーネ・モスキン)は、街に入ろうとしたハッドの銃を取り上げようとしたが、ハッドはその瞬間、給水塔の上でライフルを構えていた二人の男を射ち殺した。以来、チャーリーのリンチを煽動した街の人々は極力ハッドを避け始めたが、なぜか銀行家の未亡人バージニア(フランソワーズ・ファビアン)だけは接近してきた。その夜、酒場に現われたハッドは、無法者のブートに喧嘩を売られた。ブートは兄の恋人シーバの養父で、ハッドもチャーリーも昔世話になった男だったが、しかたなくハッドは銃を抜いた。ハッドは事件を究明するために、この辺一帯で恐れられている片腕のメキシコ山賊ディアブロ(マリオ・アドルフ)に逢いに出かけた。彼はディアブロとは幼ななじみだったのだ。それによると、バージニアまで十万ドルの護送を頼まれたチャーリーは、途中ブート一味に襲われ瀕死の重傷を負い、ディアブロに半分焦げた一枚の紙幣を渡したという。その頃バージニアから、チャーリーに十万ドルを奪われたと聞いた街の護衛団がやってきて、チャーリーを街に連れて帰りリンチにしたというのだ。ハッドには焦げた紙幣を見て思いだすものがあった。それは子供の頃よく遊んだ基地の壁だった。ハッドはそこで十万ドルの札束を発見した。これはチャーリーが、あらかじめ襲われることを予期して埋めていたのだ。ハッドが金を持って街に戻ると、街の者たちは現金に群がり、ハッドは留置された。その夜バージニアは色気で保安官に酒を勧め、十万ドルを持ちだすと河原で火をつけた。この炎はディアブロ一味を呼んだ。燃える札束を見たディアブロはこれがニセ札であり、彼女が預金者の十万ドルを強奪しようとしていた事を察知すると、本物の金のありかを白状させた。その頃、酔った保安官の目を盗んで牢を脱出したハッドがディアブロの子分たちを射った。遂にディアブロとハッドの宿命の対決の時がきた。ハッドは左肩を射ち抜かれ、ディアブロは倒れた。ハッドは銀行の暖炉の下から十万ドルを引きだすと街の者たちが見守る前でいまわしい札束の山に火をつけた。


ガストーネ・モスキン、ジョニー・アリディ

題名:LE SPECIALISTE
邦題:スペシャリスト
監督:セルジオ・コルブッチ
脚本:セルジオ・コルブッチ、サバティーノ・チウフィーニ
撮影:ジルベルト・ダッソンビーユ
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ
現像:テクニカラー
出演:ジョニー・アリディ、ガストーネ・モスキン、フランソワーズ・ファビアン、マリオ・アドルフ、アンジェラ・ルーチェ
1969年イタリア・フランス・モナコ・西ドイツ/テクニスコープ・イーストマンカラー98分35mmフィルム
スペシャリスト -DVD-
2016年12月現在、DVDレンタルはありません。


スペシャリスト(LE SPECIALISTE)

スペシャリスト(LE SPECIALISTE)

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映画「ミラノ・カリブロ9」

ミラノ・カリブロ9ミラノ・カリブロ9
ガストーネ・モスキン                マリオ・アドルフ

今回はフェルンナンド・ディ・レオ監督1972年製作「ミラノ・カリブロ9(MILANO CALIBRO 9)」をピックアップする。
本作はクエンティン・タランティーノ監督が師と仰ぐB級ギャング映画の巨匠フェルンナンド・ディ・レオ監督の初期作品で、出演は「黄金の七人」でも共演したガストーネ・モスキンとフィリップ・ルロワ、マカロニウエスタン「風の無法者」のライオネル・スタンダー「夕陽のガンマン」「殺しが静かにやって来る」「新・夕陽のガンマン 復讐の旅」のルイジ・ピスティッリなどだ。

【当ブログで紹介したフェルンナンド・ディ・レオ監督作品】
1972年「皆殺しハンター
1972年「ミラノ・カリブロ9
1973年「ザ・ボス 暗黒街の標的
1976年「ザ・シシリアン 復讐の挽歌

ミラノ・カリブロ9ミラノ・カリブロ9
ルイジ・ピスティッリ               ライオネル・スタンダー

【ストリー】
マフィアの資金が白紙にすり替えられた。 疑いをかけられたものは拷問の末、始末されるが、金は出てこない。3年後、別件で服役していたウーゴ(ガストーネ・モスキン)が出所すると、金を奪った嫌疑がかけられていた。 マフィアのアメリカーナ一派に執拗に付けねらわれながらも、かつてのファミリーや昔の女(バーバラ・ブーシェ)を訪ね、危機を切り抜けるウーゴ。そんななか、 またしても金が消えてしまう。金はどこに行ったのか。真犯人は誰なのか。ウーゴは独自の行動をとるが…。

ミラノ・カリブロ9ミラノ・カリブロ9
バーバラ・ブーシェ

題名:MILANO CALIBRO 9
邦題:ミラノ・カリブロ9
監督:フェルンナンド・ディ・レオ
製作:アルマンド・ノヴェリ
原作:ジョルジオ・シェルバネンコ
脚本:フェルナンド・ディ・レオ
撮影:フランコ・ヴィラ
音楽:ルイス・エンリケス・バカロフ
フィルム:イーストマンコダック
現像:テクニカラー
出演:ガストーネ・モスキン、マリオ・アドルフ、バーバラ・ブーシェ、フィリップ・ルノワ、ライオネル・スタンダー、ルイジ・ピスティッリ、ジュゼッペ・カステラーノ、マリオ・ノヴェリ
1972年イタリア/ビスタサイズ・イーストマンカラー97分35mmフィルム[日本劇場未公開]
ミラノカリブロ9 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ミラノ・カリブロ9ミラノ・カリブロ9
フィリップ・ルノワ

映画「続・黄金の七人」

続・黄金の七人 レインボー作戦
ロッサナ・ポデスタ

今回はマルコ・ビカリオ監督1966年製作「続・黄金の七人 レインボー作戦(IL GRANDE COLPO DEI SETTE UOMINI D’ORO/GOLDEN SEVEN: STRIKE AGAIN!)」をピックアップした。本作は前作「黄金の七人」の直結した続編になる。当時ヒットした「007/サンダーボール作戦(THUNDERBALL/1965年テレンス・ヤング監督)」のパロディやキューバのカストロ首相を揶揄した将軍の登場など、スパイ路線と言うよりコメディ路線でアナログ特撮を交え、ロッサナ・ポデスタの魅力と共に楽しましてくれる作品だ。

続・黄金の七人 レインボー作戦続・黄金の七人 レインボー作戦
フィリップ・ルロワ、ロッサナ・ポデスタ

【ストリー】
危ないところでローマ警察の追求の手をのがれた“黄金の七人”ことアルベール教授(フィリップ・ルロワ)と六人の男たち、それに美しいジョルジァ(ロッサナ・ポデスタ)は、計画を練り直し、新しい仕事に着手した。それはローマ銀行の地下室に眠る金塊と札束を奪うことだった。ローマには二千年も前から地下道が縦横に走っている。彼らはそこに路線を敷き、本ものの列車を通した。大金庫の地下をくりぬき、金庫をそのまま貨車の上にのせて本線に連結してパリに運んでしまった。この成功をききおよんだ共産圏のZ国から極秘の仕事をたのみに来た。それはZ国の秘密情報部も投げだしたほどの大間題だった。そのためZ国は自国の原子力潜水艦はもちろん、あらゆる近代兵器を貸与すると申し出た。問題の場所は西側のA国だった。黄金の七人はA国に渡ったが、そこはつわものの彼らのことZ国から依頼された仕事のかたわら内職として七千トンの金塊略奪を計画した。Z国の援助のもとに堂々と行なうこの計画を、彼らはレインボー作戦と名づけた。それはジョルジァが計画遂行に当り、相手の目をごまかすため七色のレンズを使って、目の色を変えたところからきた名称だった。七人はZ国の依頼の問題を解決しつつ、同時に自分たちの内職の方も成功させてしまった。Z国政府が彼らの内職を知り、非難したが、それを公表すれば逆に自分たちのことを発表されてしまう。位置は逆転した。七人はZ国政府に護衛させて、七千トンの金塊を太平洋の孤島に運びこみ、まんまと、自分たちのものにしてしまった。

続・黄金の七人 レインボー作戦続・黄金の七人 レインボー作戦
続・黄金の七人 レインボー作戦続・黄金の七人 レインボー作戦

題名:IL GRANDE COLPO DEI SETTE UOMINI D’ORO/GOLDEN SEVEN: STRIKE AGAIN!
邦題:続・黄金の七人 レインボー作戦
監督:マルコ・ビカリオ
製作:マルコ・ビカリオ
脚本:マルコ・ビカリオ
撮影:エンニオ・グァルニエリ
編集:ニーノ・バラグリ、マリア・アナ・ロッカ
音楽:アルマンド トロヴァヨーリ、カルロ・ルスティケリ
出演:フィリップ・ルロワ、ロッサナ・ポデスタ、ガストーネ・モスキン、モーリス・ポリ、マヌエル・ザルゾ、エンリコ・マリア・サレルノ
1966年イタリア/ビスタサイズ・テクニカラー101分35mmフィルム
続・黄金の七人/レインボー作戦 HDニューマスター版 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

続・黄金の七人 レインボー作戦続・黄金の七人 レインボー作戦
ロッサナ・ポデスタ

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