映画「続・荒野の七人」


ロバート・フラー、ユル・ブリンナー 「続・荒野の七人(RETURN OF THE SEVEN)」

ユル・ブリンナー                  ロバート・フラー

今回はバート・ケネディ監督1966年製作「続・荒野の七人(RETURN OF THE SEVEN)」をピックアップする。
本作の撮影は前作のアメリカからスペイン・バレンシア州アリカンテとマドリッドのブロンストンスタジオで行われた。
どおりでマカロニウエスタンで見慣れた風景やロケセットに見覚えがある。本作は原作(七人の侍)にはない内容で、以降「新・荒野の七人 馬上の決闘(1969年)」「荒野の七人・真昼の決闘(1972年)」の続編が作られた。


クロード・エイキンズ

【ストリー】
19世紀も終わりに近いころのメキシコ。貧しい農民たちが砂漠に囲まれた不毛の土地にしがみついて細々と暮しをたてていた。ある日、そのあたり一帯を勢力下に治め悪業の限りをつくしている男ロルカ(エミリオ・フェルナンデス)一味が村を襲い、男たちをひっ捕らえて消えた。ロルカは戦いで破壊された自分の領地を再生しようと、農夫を集め奴隷のように労働させていたのだ。捕えられた男の中には、かつて6人の仲間と村人のために馬賊と闘った経験のあるガンマン、チコ(ジュリアン・マテオス)がいた。彼は村娘ペトラと結ばれて以来、平和な農村生活を送っていたのだった。その頃、チコの昔の仲間クリス(ユル・ブリンナー)とビン(ロバート・フラー)は近くの町で闘牛見物に興じていた。そこへチコの危急の報が1人の少年によってもたらされた。ふたりは早速村へ急行すべく仲間集めを開始した。昔の仲間は4人とも馬賊との戦いで死んでしまったから、新たに屈強のガンマンを探さねばならなかった。しかし、それは雑作なかった。たちまちそれぞれ腕に一癖ある男たち、フランク、ルイ、コルビー(ウォーレン・オーツ)、マヌエルの4人が仲間となった。クリスたちがロルカの本拠“悪魔の背骨”に騎首を進めている頃、チコは300人の農民とロルカの牢から脱出に成功していた。チコと合流して昔どおりの7人にかえった一同は、村人を指揮して教会を急ごしらえの砦に改変し、敵の襲撃を待った。戦いは翌朝を皮切りに、2回3回と続いた。7人の果敢な攻撃は重装備で騎馬に乗ったロルカ一味をかきまわし、決戦を次の日の朝に持ちこした。敵の背後に回ったマヌエルの投じたダイナマイトで一味は大半壊滅した。猛り狂ったロルカもクリスの正確な一発で倒された。再び平和を取り戻した村に響く鐘楼の鐘の音は、壮烈な死をとげたフランクやルイを追悼し、去って行くクリスとビンを惜しんでいるようであった。


エミリオ・フェルナンデス

題名:RETURN OF THE SEVEN
邦題:続・荒野の七人
監督:バート・ケネディ
製作:テッド・リッチモンド
脚本:ラリー・コーエン
撮影:ポール・C・ヴォーゲル
編集:バート・ベイツ
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影機材:パナビジョン
現像:FOTOFILM ESPANA プリント:デラックス
出演:ユル・ブリンナー、ロバート・フラー、ジュリアン・マテオス、ロゼンダ・モンテロス、ウォーレン・オーツ、エミリオ・フェルナンデス、クロード・エイキンズ、フェルナンド・レイ、ジョーダン・クリストファー
1966年アメリカ/シネスコサイズ・カラー96分35mmフィルム
続・荒野の七人 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


続・荒野の七人(RETURN OF THE SEVEN)

フェルナンド・レイ、ジュリアン・マテオス、ロゼンダ・モンテロス

映画「スレッジ」

スレッジ
ジェームズ・ガーナー

今回はヴィック・モロー監督1969年製作「スレッジ(A MAN CALLED SLEDGE)」をピックアップする。
本作は、アメリカを代表する3人の”テレビスター”によって生み出された作品である。監督のヴィック・モローは、1960年代に世界各国で放送され大ヒットを記録したテレビドラマ「コンバット!(COMBAT!)」のチップ・サンダース軍曹で知られる人気俳優。また、主演のジェームス・ガーナーは、1957~1962年に放送されたテレビドラマ「マーベリック」でブレイクした後、「大脱走(1963年)」「グランプリ(1966年)」「墓石と決闘(1967年)」といった大作映画で成功を収め、1974~1980年に主演したテレビドラマ「ロックフォードの事件メモ」でその人気を不動のものにした。さらに共演のデニス・ウィーバーもドラマドラマ「ガンスモーク」のチェスター・ゲート役でチャンスを掴みドラマドラマ「警部マクロード(1970~1977)」の主演でトップスターとなったのだった。
アメリカ人のヴィック・モローが監督で、ラウラ・アントネッリ(イタリア人)以外の主要キャストもアメリカ人が占める本作だが、イタリア映画界の御大ディノ・デ・ラウレンティスが製作を担当し、撮影は”マカロ・ニウエスタンの聖地”と称されるスペインのアルメニア(ミニ・ハリウッド)で行われた。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)

ヴィック・モローヴィック・モロー
左・「コンバット!(COMBAT!)」         本作演出中のヴィック・モロー

ヴィック・モローは、1962~1967年に製作されたアメリカテレビドラマ「コンバット!(Combat!)」で152作品に出演し7作品を監督した。そして本作が映画監督デビュー作だったが、1982年に俳優としてテレビドラマ「トワイライトゾーン/超次元の体験」のクライマックスであるベトナム戦争のシーンをロサンゼルス北80kmの砂漠にて撮影中、頭上から模擬爆弾の爆風を受けたヘリコプターが落下して共演していたベトナム出身の2人の子供と共にローターに巻き込まれて亡くなった。1982年7月23日満53歳だった。(ウィキペディア参照)

スレッジスレッジ
ロバート・マーレイ                クロード・エイキンズ
スレッジスレッジ
ロバート・マーレイ

【ストリー】
おたずね者スレッジ(ジェームズ・ガーナー)が2階で愛人リア(ローラ・アントネリ)と一緒にいるとき、突然銃声が響いた。相棒がトランプのいさかいで殺されたのだ。怒ったスレッジは一瞬のうちに2人を射ち殺し、酒場を出て行くと、1人の老人(ロバート・マーレイ)があとをつけ、意外なことを耳打ちした。ビッグロック・キャニオン金鉱から、毎日30万ドルの砂金が運ばれ、目の前の監獄に一時保管されるというのだ。スレッジは仲間のワード(デニス・ウィーバー)と手下5人を集め、砂金強奪の実行にとりかかった。強固な防御体制に突破口を見出せず、一か八かの賭にでることにした彼らは、ワードが保安官に扮し、捕えたスレッジを連れて監獄にもぐりこもうと計画した。その夜、うまくもぐりこんだ2人は看守を殺し、監房を開放して囚人に大暴動を起こさせ、どさくさにまぎれて仲間も侵入した。が、金庫の番号を知っている所長はすでに死んでおり、スレッジたちはあせった。町には応援隊が到着して鎮圧が始まっていた。かつて隣の監房にはいっていた老人は、記憶をたどってダイヤルを回し、ついに金庫は開いた。外で待ちかまえていた保安官を倒し、逃げのびたスレッジたちは、途中休憩して分けた砂金をトランプで賭けた。結局、すべてまきあげたスレッジが、仲間にコップ1杯ずつの砂金を残して去っていった。しかし仲間はリアを人質にして砂金との交換を迫った。激しい射ち合いでスレッジは3人を倒したが、リアも死んでしまった。残った老人は、砂金を隠して、おれを射てば砂金の行方は分からなくなるぞと脅したが、耳も貸さずに射ち殺し、リアを失ったスレッジは悄然として去って行った。

スレッジ
ローラ・アントネリ
スレッジスレッジ

題名:スレッジ
邦題:A MAN CALLED SLEDGE
監督:ヴィック・モロー
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
製作:ハリー・ブルーム
脚本:ヴィック・モロー、フランク・コウァリスキ
撮影:ルイジ・クヴェイレル
美術:マリオ・チアリ
編集:レンゾー・ルイジ
音楽:ジャンニ・フェリオ
出演:ジェームズ・ガーナー、デニス・ウィーバー、クロード・エイキンズ、ロバート・マーレイ、ラウラ・アントネッリ、パオラ・バーバラ、マリオ・バルコイ
1969年イタリア・アメリカ/テクニスコープ・テクニカラー91分35mmフィルム
スレッジ-DVD-
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 2016年 8/14号[分冊百科]
2016年8月現在、DVDレンタルはありません。

スレッジスレッジ
スレッジ(A MAN CALLED SLEDGE)

スレッジ(A MAN CALLED SLEDGE)
スレッジex02
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