映画「デトロイト」


デトロイト(DETROIT)

ジョン・ボイエガ                 ウィル・ポールター

今回は2018年1月26日に日本で劇場公開された待望のキャスリン・ビグロー監督最新作「デトロイト(DETROIT)」bestを1月31日にTOHOシネマズ府中スクリーン1で観て来た。
私は1990年製作の「ブルースチール」から非凡な監督の才能に惚れ込み前作の「ゼロ・ダーク・サーティ」で衝撃を受けると同時にアカデミー賞では女性初の監督賞を含め作品賞など6部門を受賞し、次回作を心待ちにしていた。
本作は、人種差別や格差社会など、50年を経ても変わらない現代社会への普遍的なテーマとメッセージが込められ、社会への不満を抱く黒人たちが暴動を起こして多くの犠牲者を出したアメリカ史上最大級の事件 “デトロイト暴動” の最中に起きた一夜の惨事を抉る様に描いている。真実に迫る姿勢と観る者を圧倒的な牽引力で集中させてしまう演出は、見事としか言い様がない。この様に優秀な映画は、2時間以上の上映でも時間が気にならず心が奪われるものである。
撮影は2016年7月下旬からボストンで始まり、10月にはデトロイトでも行われた。本作はデトロイトを舞台にした作品であるが、撮影の大半はマサチューセッツ州で行われたそうだ。

作品リスト

題名:DETROIT
邦題:デトロイト
監督:キャスリン・ビグロー
製作総指揮:グレッグ・シャピロ、ヒューゴ・リンドグレン
製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ミーガン・エリソン、マシュー・バドマン、コリン・ウィルソン
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
美術:ジェレミー・ヒンドル
衣装:フランシン・ジェイミンソン=タンチャック
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影機材:パナビジョン
出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、ジェイコブ・ラティモア、ハンナ・マリー
2017年アメリカ/ビスタサイズ・カラー142分デジタルシネマ
デトロイト -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


アルジー・スミス

【ストリー】
1967年夏、デトロイトで暴動が発生。その2日目の夜、街が戦場と化すなか、ミシガン州兵隊の集結地付近で銃声の通報がある。捜索押収のため、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊がアルジェ・モーテルの別館に乗り込む。捜査手順を無視した何人かの警官がモーテルの宿泊客たちに不当な強制尋問を行い、誰彼構わず脅迫し自白を強要する“死のゲーム”が始まる……。

【事件のその後】
メルヴィン・ディスミュークス:殺されるのではないかという恐怖からデトロイトを離れ、別の町に移り住んだ。その町でも、彼は警備員として働いた。
フィリップ・クラウスとその部下たち:警察を解雇されることこそなかったが、彼らが現場に出ることは二度となかった。
ジュリー・アン:暴行を受けたことから何とか立ち直り、幸福な家庭生活を送っている。
ラリー・リード:事件のショックからザ・ドラマティックスを脱退し、聖歌を中心に歌う歌手へと転向した。今日に至るまで、彼はデトロイトで暮らし続けている。


デトロイト(DETROIT)

ハンナ・マリー
デトロイト(DETROIT)


ジョン・ボイエガ、キャスリン・ビグロー監督

「本作のように現実のストーリーを語る場合には、語り手として歴史とそれに関わった人々、生存者にも亡くなった人たちにも、自ら責任を持つ心構えが必要だ。我々はドキュメンタリーではなく、フィクションのエンターテイメント作品を製作しているので、配慮と誠意を込めて、過去の出来事に対して敬意を払わなければならない。」
キャスリン・ビグロー

デトロイト(DETROIT)」