映画「ジャンゴ・ザ・バスタード」


アンソニー・ステファン              バオロ・コズリー

今回はセルジオ・ガローネ監督1969年製作「ジャンゴ・ザ・バスタード(DJANGO IL BASTARDO)」をピックアップする。
主演は「地獄から来たプロガンマン」「荒野の棺桶」のアンソニー・ステファン、「皆殺しのジャンゴ」のルチアーノ・ロッシー、「続・夕陽のガンマン」「さすらいの一匹狼」のイタリア人女優ラーダ・モシモフが脇を固めている。

イーストウッドにパクられた!?「ジャンゴ・ザ・バスタード」
本作でアンソニー・ステファンが演じたジャンゴは、全身黒ずくめの神出鬼没なガンマンである。死んだと思われていた男が復讐に現れた。そのガンマンは幽霊なのではないか……というプロットが似ている事から、クリント・イーストウッド主演の「荒野のストレンジャー(1972年)」、さらにそのセルフ・リメイクとも言われる「ペイルライダー(1985年)」の元ネタなのではないかと噂されている。アンソニー・ステファンと共同で原案・脚本も手掛けたセルジオ・ガローネ監督は「主人公ジャンゴは超自然的な者として描いた」と述べているのに対して、クリント・イーストウッド監督は「主人公ストレンジャーに超自然的な要素は入れるつもりはなかった」とコメント。真相は定かではないが、「荒野のストレンジャー」は、1973年9月にイタリアで公開された際、幽霊を思わせる様なシーンはカットされ、アメリカ版では明らかにされてないストレンジャーの正体を、イタリア語吹き替え版では、「死んだ保安官の兄弟」と明確にする設定に変更されたという。
(マカロニウエスタン傑作DVDプロダクションノートより)


ラーダ・モシモフ                                          ルチアーノ・ロッシー

【ストリー】
全身黒ずくめの男、ジャンゴ(アンソニー・ステファン)が町に現れ、地面に十字架を突き刺した。その墓標には「サム・ホーキンス11月13日没」と、今日の日付が書かれていた。それを見たホーキンス(ヴィクトリアーノ・ガザーラ)は仲間を引き連れてジャンゴの前に立ちはだかるが、ジャンゴは目にも留まらぬ早撃ちでホーキンスらを撃破する。さらに、ジャンゴは「ロス・ハワード」の名を刻む十字架をオーダー。そしてある夜、ハワード(ジャン・ルイス)の前に現れたジャンゴは、命乞いをする彼を容赦なく撃ち殺すのだった…….。

題名:DJANGO IL BASTARDO
邦題:ジャンゴ・ザ・バスタード
監督:セルジオ・ガローネ
製作:ピノ・マルチーノ
脚本:セルジオ・ガローネ、アンソニー・ステファン(アントニオ・デ・テッフェ)
撮影:ジーノ・サンティーニ
音楽:ヴァシリ・コジュチャロフ(ヴァスコ)、エンシオ・ノンキューソ
出演:アンソニー・ステファン、ルチアーノ・ロッシー(ルー・カマンテ)、ラーダ・モシモフ、バオロ・コズリーノ、テオドーロ・コッラ、カルロ・ガッテイ、ジャン・ルイス、ヴィクトリアーノ・ガザーラ、トーマス・ルディ
1969年イタリア/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム [日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 39号 2017年 10/8号 [分冊百科]
2017年8月現在、DVDレンタルはありません。


アンソニー・ステファン         アンソニー・ステファン、バオロ・コズリー
ジャンゴ・ザ・バスタード(DJANGO IL BASTARDO)


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ジャンゴ・ザ・バスタード(DJANGO IL BASTARDO)

映画「荒野の復讐鬼」


ロバート・ハンダー                                         ジャン・ルイス

今回はマウリツィオ・プラドー監督1966年製作「荒野の復讐鬼(RAMON IL MESSICANO)」をピックアップする。
本作は1971年に日本語吹き替えで劇場公開された。出演は本作でデビューしたジャン・ルイス、「荒野のドラゴン」「復讐の用心棒」のロバート・ハンダーなど。


「荒野の復讐鬼」ウィル・リンダマー

「荒野の復讐鬼」ウィル・リンダマー

ブーム以前の欧州西部劇に登場したロバート・ハンダー
本作でラモン・モラレスを演じたロバート・ハンダーは、イタリアのシチリア島で生まれ、小学校に入学する頃には弁護士を志す様になったという。しかし、10代後半で演劇に魅せられてローマに移住。22歳を迎える1957年、本名のクラウディオ・ウンダリで史劇スベクタクル「大進軍」に出演し、俳優としてのキャリアを重ねていった。その後、アラン・ドロン主演の仏伊合作映画「生きる歓び(1960年)」からアメリカ人風の変名ロバート・ハンダーを名乗る様になった彼は、後に世界的プロデューサーとなるアルベルト・グリマルディに見出され、彼が創設した製作会社PEA(Produzioni Europee Associati)の作品に出演。セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒(1964年)」に先駆けて同社が製作した「墓標には墓標を(1963年)」といったマカロニ・ウエスタン最初期の作品で、197センチの長身を生かしたニヒルなガンマンを演じ、人気を博したのである。以降、数々の西部劇で存在感を示したハンダーは、ブームが去った1970年代にはカンフー映画やSF映画などに出演。2001年の伊仏合作映画「ナイト・オブ・ゴッド」を遺作として2008年に73歳で死去している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


「荒野の復讐鬼(RAMON IL MESSICANO)」

【ストリー】
バクスター牧場の次男坊であるスリム・バクスター(ジャン・ルイス)が、恋人のエスメラルダ(ウィル・リンダマー)を暴行した男を射殺した。その男が、町を支配するラモン・モラレス(ロバート・ハンダー)の弟だった事から、報復を恐れた父(ウーゴ・サッソ)の指示でスリムは山に身を隠す。その後にバクスター家に押し掛けたラモン一味は、スリムの父を撃ち殺し、エスメラルダを拉致する。その事を情報屋のホセリート(フランコ・グラ)から知らされる。父を殺されたスリムは、町を牛耳るラモン一味と対決した。しかし力及ばず、スリムは半殺しの目に合う。スリムの姿が消えると、ラモンはスリムの恋人エスメラルダにも手を出し始めた。エスメラルダは、脅迫されて結婚することに同意するが……。

題名:RAMON IL MESSICANO
英題:RAMON THE MEXICAN
邦題:荒野の復讐鬼
監督:マウリツィオ・プラドー
製作:マリーノ・カルパノ
脚本:マウリツィオ・プラドー
撮影:オベルダン・トロイアーニ
音楽:フェリチェ・ディ・ステファーノ
出演:ロバート・ハンダー、ジャン・ルイス、ウィル・リンダマー、フランコ・グラ(レナト・トットトロ)、アルド・ベルディ、フェルッチオ・ヴィオッティ(トマス・クレイ)、ウーゴ・サッソ(ヒューゴ・ハーデン)、ホセ・トーレス
1966年イタリア/シネスコサイズ・カラー89分35mmフィルム
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 38号 2017年 9/24号 [分冊百科]
2017年9月現在、DVDレンタルはありません。


「荒野の復讐鬼(RAMON IL MESSICANO)」

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