映画「レベッカ」

レベッカレベッカ
ジョーン・フォンテイン             ローレンス・オリヴィエ

今回はアルフレッド・ヒッチコック監督1940年製作「レベッカ(REBECCA)」をピックアップする。
本作は太平洋戦争前に作られ、日本国内では著作権保護期間が満了しパブリックドメインとなった作品で、英国より渡米したアルフレッド・ヒッチコックの第1回監督作品だ。神秘的なマンダレイの遠景は、ミニチュアセットで作られてこの世ならぬ雰囲気を表現するのに効果的に使われている。

レベッカレベッカ
ジュディス・アンダーソン、ジョーン・フォンテイン

【ストリー】
英国コーンウォル海岸近くにマンダレイという荘園を持ったマキシム・デ・ウインター(ロウレンス・オリヴィエ)はモンテカルロで知り合った娘(ジョーン・フォンテーン)と結婚して帰邸した。彼は美しい先妻レベッカを失って、2度目の結婚であった。家政婦のデンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)は、レベッカへの熱愛から、新夫人を成上りの闖入者扱にし、レベッカの居間は生前のままに保存していた。死後も尚レベッカが家を支配しているようだった。恒例の仮装舞踏会のとき、デンヴァー夫人のすすめで、新夫人は廊下にかけられた美しい画像の婦人と同じ衣裳をつけたが、それがひどくマキシムを驚かし心を傷つけたようであった。画像の女性はレベッカだったのであった。新夫人は、夫の心をまだレベッカが支配しているように感じて絶望し、デンヴァー夫人の誘導にのってレベッカのへの窓から身を投げようとし、折から打ち上げられた花火の音で救われた。花火は岸辺近くに難破船のあった知らせで、救難作業の結果、海底に沈んでいたレベッカのヨットと、船中のレベッカの死体が見つけられた。レベッカは嵐の夜ヨットを出して遭難し、死体はその後漂着し、マキシムが確認の上、家の墓地へ葬られていたので、彼女の死因について新しい審議が開かれ、レベッカは自殺をしたと判定された。レベッカの従兄で彼女と長い間情を通じていたジャック・ファヴェル(ジョージ・サンダース)は、暗にマキシムの犯行を主張した。マキシムは新しい妻にレベッカが淫蕩的な女性で彼を苦しめ、死の日、レベッカにののしられた彼が遂に彼女を追いつめた結果、レベッカが倒れて頭を打って死んだこと、それを彼はヨットに運んで沈めた事実を打ち明けた。一方、レベッカが死の当日訪ねた婦人科医師はレベッカが不治の癌に犯されていたことをつげ自殺の原因を証明した。レベッカは自殺を決意して、夫のマキシムに自分を殺させようとしたのであった。しかしレベッカの深いたくらみは、マキシム夫妻が知るのみであった。愈々レベッカから解放された二人がマンダレイへ帰り着いたとき、邸宅はデンヴァー夫人と共に焼けおちてしまっていた。

レベッカレベッカ
グラディス・クーパー、ローレンス・オリヴィエ、レジナルド・デニー

題名:REBECCA
邦題:レベッカ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:デイヴィッド・O・セルズニック
原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本:ロバート・E・シャーウッド、ジョーン・シンプソン
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:W・ドン・ヘイズ
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ、ジョージ・サンダース、ジュディス・アンダーソン、ナイジェル・ブルース
1940年度第13回アカデミー賞最優秀作品賞、撮影賞(黒白部門)受賞
1940年アメリカ/スタンダードサイズ・モノクロ130分35mmフィルム
レベッカ [DVD]
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レベッカレベッカ
レベッカ(REBECCA)

映画「イタリア旅行」

イタリア旅行イタリア旅行
イングリッド・バーグマン     ジョージ・サンダース、イングリッド・バーグマン

今回はロベルト・ロッセリーニ監督1953年製作「イタリア旅行(VIAGGIO IN ITALIA)」をピックアップした。
本作は“撮影する分の脚本を前日に用意する”というロベルト・ロッセリーニ監督の即興スタイルに、ハリウッドでの仕事に慣れていた夫役のジョージ・サンダースは、すっかり参って連日、電話で分析医の診断を仰いでいたそうだが、それは、結婚8年目の倦怠に苦悩する英国人夫婦の癒しの旅を描く本作の内容には似つかわしい事だった。ジャン=リュック・ゴダール監督に“男と女と一台の車とカメラがあれば映画が出来る”と言わしめた、ヌーヴェル・ヴァーグの原石的傑作だ。

イタリア旅行イタリア旅行

【ストリー】
ナポリの海辺の別荘を相続したアレクサンダー(ジョージ・サンダース)は、経済上の理由からそれを早速に売却することを望み、妻キャサリン(イングリッド・バーグマン)とともにイタリア旅行に出かけるが、二人の結婚生活は危機に陥っていた。別荘を売り払うことしか頭にないアレクサンダーと、感傷からナポリに魅力を感じ始めるキャサリンとの溝はいよいよ深くなり、ついに離婚話が持ち上がる。アレクサンダーはカプリで浮気を試みるがうまくはゆかず、キャサリンとともに今度はボンベイに旅行することにするが、旅行中に彼女の気分が悪くなり、二人は急拠別荘に引き返すことになる。ところが折からの祭りに巻き込まれ道は渋滞、やむなく車を降りて歩き始めるが、二人は群衆に押され別れ別れになってしまう。夫の助けを求めるキャサリン、必死になって駆けつけるアレクサンダー。固く抱き合う二人は、お互いの愛情を改めて感じ合うのだった。

イタリア旅行イタリア旅行

題名:VIAGGIO IN ITALIA
邦題:イタリア旅行
監督:ロベルト・ロッセリーニ
製作:マリオ・デル・パパ、マルチェロ・ダミーコ
脚本:ヴィタリアーノ・ブランカーティ、ロベルト・ロッセリーニ
撮影:エンツォ・セラフィン
衣装:フェルナンダ・ガッティノーニ
編集:ジョランダ・ベンヴェヌーティ
音楽:レンツォ・ロッセリーニ
出演者:イングリッド・バーグマン、ジョージ・サンダース、マリア・モーバン、ポール・ミュラー、レスリー・ダニエルズ、ジャッキー・フロースト
1953年イタリア・フランス/スタンダードサイズ・モノクロ97分35mmフィルム
イタリア旅行 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

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