映画「オン・ザ・ロック」

オン・ザ・ロックオン・ザ・ロック
ビル・マーレイ                                        ラシダ・ジョーンズ
今回は2020年10月2日に全国公開されたソフィア・コッポラ監督2020年製作「オン・ザ・ロック(ON THE ROCKS)」を13日に新宿武蔵野館(スクリーン1)でDCP上映で観て来た。2003年に日本を舞台にした「ロスト・イン・トランスレーション」で鋭い感覚の監督だと思っていたが、本作は冗長な描き方だったのでいささか退屈した。本作はApple社がA24(制作会社)と提携して両社が共同で製作する最初の映画で劇場公開後に配信される予定だ。撮影は2019年6月にニューヨークでインしたそうだ。

フィルムの解釈, 挑戦, 驚き, そして準備, 事前照明, 撮影のときに自分自身にかける質問が大好きです. フィルムストックを選ぶときのビジュアル的な意味が全てです. デジタルでThe Beguiledでやったことを達成することは決してできません. 夜のフィルム撮影の方が複雑です. 私はストリートを再現したいですか? 私はデジタルに比べて大好きで快適なフィルムの質感が分かります. 私は主に可能な場所で5219と5213を使用しました. 私は夜にいくつかのテストを行い, ハイライトとブラックの詳細を得るために5219ネガティブなワンストップを引っ張ることにしました. ソフィアはいつも映画を撮影したかった, On the Rocksについて議論はなかった。
撮影監督:フィリップ・ル・スール Kodak Motion Picture Filmより

オン・ザ・ロックオン・ザ・ロック
マーロン・ウェイアンズ               ラシダ・ジョーンズ

【ストリー】
ニューヨーク。順風満帆な人生を送っていると思っていた若い母親、ローラ(ラシダ・ジョーンズ)は、夫のディーン(マーロン・ウェイアンズ)が新しく来た同僚と残業を繰り返すようになり、良からぬことが起こっているのでと疑いを抱く。そこで、そういう男女の問題に精通しているプレイボーイの自分の父親、フェリックス(ビル・マーレイ)に相談を持ち掛ける。フェリックスはこの事態を調査すべきだとアドバイスし、父娘2人で夜の街へと繰り出す。アップタウンのパーティーやダウンタウンのホットスポットを巡りながら、フェリックスとローラは自分たち父娘の関係について、ある発見をする……。

オン・ザ・ロックオン・ザ・ロック
ビル・マーレイ              ラシダ・ジョーンズ、ビル・マーレイ

題名:ON THE ROCKS
邦題:オン・ザ・ロック
監督:ソフィア・コッポラ
製作総指揮:ロマン・コッポラ、ミッチ・グレイザー、フレッド・ルース
製作:ソフィア・コッポラ、ユーリー・ヘンリー、キャロライン・ヤズコ
脚本:ソフィア・コッポラ
撮影:フィリップ・ル・スール
美術:アン・ロス
衣裳:ステイシー・バタット
配役:コートニー・ブライト、ニコール・ダニエルズ
編集:サラ・フラック
現像:テクニカラー
音楽:フェニックス
フィルム:イーストマンコダック
出演:ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ、ジェニー・スレイト、バーバラ・ベイン、ジェシカ・ヘンウィック
2020年アメリカ/ビスタサイズ・カラー97分35mmフィルム
公式サイト

オン・ザ・ロック
本作はEK5219と5213のフィルムで撮られている。写真右はソフィア・コッポラ監督。
オン・ザ・ロックオン・ザ・ロック
ラシダ・ジョーンズ           ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ

オン・ザ・ロック

映画「ランブルフィッシュ」


「ランブルフィッシュ(RUMBLE FISH)」ダイアン・レイン

マット・ディロン            ミッキー・ローク、デニス・ホッパー、マット・ディロン

今回はフランシス・フォード・コッポラ監督1983年製作「ランブルフィッシュ(RUMBLE FISH)」をピックアップする。
内容は不良グループのリーダーである兄と、その兄を慕う弟の危うい青春の日々を描いたものだが、モノクロ映像と画の構図が素晴らしい作品だ。ランブルフィッシュのカラーを残したのも良い。ちなみにダイアン・レインの妹役にコッポラ監督の実娘ソフィア・コッポラが子役で出演し、本作から20年後の2003年に「ロスト・イン・トランスレーション」などの監督をしている。


ニコラス・ケイジ、マット・ディロン

【ストリー】
ある地方都市。高校生のラスティ・ジェームズ(マット・ディロン)は、授業をさぼり、ビリヤードにたむろする不良学生だ。彼には、バイクボーイと呼ばれる兄(ミッキー・ローク)がおり、彼は不良グループのリーダーとして君臨していた。何をやらせてもずば抜けているそんな兄に、ラスティは憧れさえ抱いていた。その兄が姿を消してから2カ月が過ぎていた。ある日、いつものようにビリヤードをやっているラスティの元に、パンク派のギャング・リーダー、ビフからの果たし合いの申し入れがあった。彼は迷うことなく受けて立つことにした。果たし合いの当日、ラスティはガールフレンドのパティ(ダイアン・レイン)をデートに誘うが、彼女を相手にたわむれていると約束の時間が過ぎていることに気がつき駆けつけた。すでに仲間のスティーヴ(ヴィンセント・スパノ)、スモーキー(ニコラス・ケイジ)、BJらが顔を揃えており、そこに、やがてビフを先頭としたパンク派の面々が現われ、果たし合いが始まった。勝負があっけなくラスティの勝利に終わろうとした時、大型バイクに乗った1人の男が現れた。「兄貴」、ラスティが叫んだ瞬間、ビフはガラスの破片でラスティを切りつけた。血まみれになるラスティー。逃げ出すビフの身体を目がけて、バイクボーイがつっ込み、ビフの身体は宙に舞った。カリフォルニアに行っていたという兄の帰宅に、父(デニス・ホッパー)も喜んだ。父は母に家出されて以来、酒びたりの毎日を送っており、生活保護を受けていた。バイクボーイは、カリフォルニアで母親に会って来たと弟に告げた。「兄は変わった」とラスティは感じた。ラスティがケンカをすれば彼は、「ケンカなどくだらない」と語り、町にあるペットショップに行き、ランブルフィッシュの水槽をじっと見つめていた。ランブルフィッシュとは、タイ産の小さな闘魚の一種で仲間同士で殺し合い、たとえ1匹だけでも鏡に映った自分の姿にさえ向ってゆくという過激な魚だ。ランブルフィッシュを見ながら兄はつぶやいた。「川へ戻せば争わなくなるだろう」…。夜になって、再びペットショップを訪れたバイクボーイは、ラスティの止めるのも聞かず、ドアを破って店内に入り水槽を抱きかかえると川へ向って歩き始めた。その瞬間1人の警官が銃口を向けた。かねてからバイクボーイを狙っていたパターソンだ。間もなく銃声が響き、バイクボーイが倒れた。そのかたわらで苦しそうに飛びはねるランブルフィッシュをひろい上げると、ラスティはそれを川の中に放すのだった。

題名:RUMBLE FISH
邦題:ランブルフィッシュ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
製作:フレッド・ルース、ダグ・クレイボーン
原作:S・E・ヒントン
脚本:S・E・ヒントン、フランシス・フォード・コッポラ
撮影:スティーブン・H・ブラム
美術:ディーン・タブラリス
音楽:スチュワート・コープランド
編集:バリー・マルキン
現像:テクニカラー
出演:マット・ディロン、ミッキー・ローク、ダイアン・レイン、デニス・ホッパー、ニコラス・ケイジ、ヴィンセント・スパーノ、ダイアナ・スカーウィッド、ソフィア・コッポラ
1983年アメリカ/ビスタサイズ・モノクロ96分35mmフィルム
ランブルフィッシュ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ランブルフィッシュ(RUMBLE FISH)

映画「ロスト・イン・トランスレーション」

ロスト・イン・トランスレーションロスト・イン・トランスレーション
ビル・マーレイ                スカーレット・ジョハンソン

今回はソフィア・コッポラ監督2003年製作「ロスト・イン・トランスレーション(LOST IN TRANSLATION)」をピックアップする。日本で撮影された本作は、パークハイアット東京(西新宿)、渋谷駅前、代官山AIR、上目黒~中目黒駅周辺、成願寺、河口湖カントリークラブ、東京医科大学病院、京都南禅寺、平安神宮などでロケが行われているが、アメリカ人スタッフは本国と違って相当な苦労をしたに違いない。
撮影機材は、LA(Los Angeles)のクレアモントカメラから持参し、日本コダックから撮影フィルム、ネガ現像・ラッシュは、五反田イマジカ、仕上げは、Fotokem Laboratory(Burbank, CA )で行った様だ。
プロデューサーを兼ねている実父のフランシス・フォード・コッポラ氏は「地獄の黙示録」「ゴットファーザー」の監督として知られる巨匠だが、娘のソフィア・コッポラ本人が若い頃に日本に滞在しており、その体験を基にした半自伝的作品としたそうだ。

“LOST IN TRANSLATION”は、言語問題や文化だけではなく、夫と妻、男と女、老人と若者、友人間など、現代社会の人間関係における相互理解の難しさをテーマとしている。その孤独感の演出として、日本以外の上映に際しても、日本語のセリフに英語字幕はないそうだ。劇中、CM撮影で”サントリー”の実社名、商品名を出しているシーンや新宿西口で優美に終わるラストシーンがアメリカ映画という事に驚き、新鮮で優秀な作品だと思ったが、1985年にヴィム・ヴェンダース監督が製作した「東京画」と”好奇心”が類似する。欧米人が東京を見つめると同じ興味になるのだろうか?
本作の製作費は400万ドルと少なめな予算と27日間で撮影されたが、4,400万ドルの米興収成功を収め、多くの米映画賞を総ナメにした。

ロスト・イン・トランスレーションロスト・イン・トランスレーション

【ストリー】
ハリウッド俳優のボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、サントリーウィスキーのCM撮影のために来日する。慣れない国での不安感を感じるボブは、パークハイアット東京(西新宿)に到着した翌朝、エレベーターで若いアメリカ人女性、シャーロット(スカーレット・ジョハンソン)と乗り合わせた。彼女はフォトグラファーの夫ジョン(ジョヴァンニ・リビシ)の仕事に同行してきた若妻で、やはり孤独と不安に苛まれていた。やがて2人は、ホテルのバー・ラウンジで初めて言葉を交わし、親しくなる。シャーロットの友人のパーティーに誘われ、夜の街へと出掛けたボブは、カタコトの英語を話す若者たちとの会話を楽しみ、カラオケでマイクを握るシャーロットに魅入る。2人は東京に来て初めて開放的な気分を感じた。ボブはCM撮影が終了したが、急遽舞い込んだテレビ出演の話を承諾し、滞在を延ばすことになった。その間、シャーロットとランチを共にし、ホテルの部屋で古い映画を観て時を過ごし、絆を深めていった。だがボブの帰国の時が訪れる。その日の朝、2人は新宿の街中で初めてキスを交わし、そのまま別れるのだった。

ロスト・イン・トランスレーションロスト・イン・トランスレーション

題名:LOST IN TRANSLATION
邦題:ロスト・イン・トランスレーション
監督:ソフィア・コッポラ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ、フレッド・ルース
製作:ソフィア・コッポラ、ロス・カッツ
脚本:ソフィア・コッポラ
撮影:ランス・アコード
美術:アン・ロス、K・K・バーレット
編集:サラ・フラック
音楽:ブライアン・レイツェル、ケヴィン・シールズ 音楽監修:ブライアン・レイツェル
撮影機材:クレアモントカメラ(LA)
フィルム:イーストマンコダック(日本コダック)
現像:イマジカ(日本),Fotokem Laboratory
出演:ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョバンニ・リビジ、アンナ・ファリス、田所豊、マシュー南(藤井隆)
2003年アカデミー賞【脚本賞】ソフィア・コッポラ2003年ゴールデン・グローブ【作品賞(コメディ/ミュージカル)】【男優賞(コメディ/ミュージカル)】 ビル・マーレイ 【脚本賞】 ソフィア・コッポラ 2003年NY批評家協会賞【男優賞】ビル・マーレイ【監督賞】ソフィア・コッポラ2003年LA批評家協会賞【男優賞】ビル・マーレイ
2003年アメリカ/ビスタサイズ・イーストマンカラー102分35mmフィルム
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ロスト・イン・トランスレーションロスト・イン・トランスレーション
ロスト・イン・トランスレーション(LOST IN TRANSLATION)