映画「空軍大戦略」


ローレンス・オリヴィエ               スザンナ・ヨーク

今回はガイ・ハミルトン監督1969年製作「空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)」をピックアップする。
本作の凄いところは、イギリス軍の戦闘機スピットファイアやドイツ軍の爆撃機メッサーシュミットBf109が実機で撮影されている事だ。
2014年にデビッド・エアー監督が製作した「フューリー」もそうだったが、本作で実機による撮影が可能だったのは、戦争当時に中立国だったスペインが、これらの戦闘機を保有し、それらをレストアした上で空中戦の撮影はスペインで行われたそうだ。当時はCGはないので、実機以外はラジコン模型飛行機と張りぼてによるものだった。
本作は従来の戦争映画と違い、第二次世界大戦の史実を忠実に再現する作品とあって、イギリス側から、ドイツ側から、スペイン側からの、当時の記録に基づいた撮影に各国空軍の全面的な協力を得て大スケールの戦争巨篇となったのだ。


スザンナ・ヨーク 空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)

クリストファー・プラマー

【ストリー】
ダンケルクの撃退など諸戦の大勝利に酔うヒトラーは、スイス駐在の英大使サー・デイビッド・ケリー(ラルフ・リチャードソン)に和平使節を送った。しかし、チャーチル首相下のイギリスは戦闘を宣言した。ここに、イギリス有史以来最大の危機である十六週間が訪れることになった。ドイツの英国上陸作戦は苛烈をきわめ、イギリス軍人の公私にわたる生活に影を投げかけた。英空軍戦闘機部隊司令官ダウディング(ローレンス・オリヴィエ)は、戦闘機の不足に頭を悩ましていた。婦人予備空軍の一員であるマギー(スザンナ・ヨーク)は、夫ハーベイ(クリストファー・プラマー)の任地に行かずに、自らの仕事を選んだ。こうして、劇的な戦闘の幕は切っておとされた。ドイツの爆撃機によって、イギリス南部基地は破壊されてしまった。ケイス・パーク大佐(トレヴァー・ハワード)は、リー・マロリーの迎撃機の遅いことを攻めた。やがて、ドイツ軍はロンドンへの空爆を始めた。いまや一般市民も戦争の最前線に立たされているのだった。そして母国をナチに蹂躙されたポーランド空軍が、連合軍と共にドイツを迎え撃つことになった。戦争はいよいよクライマックスをむかえた。ゲーリング元師(ハリー・アンドリュース)の誤った作戦によって英空軍の反撃は容易になってきた。九月十五日、英空軍は今まで最大の爆撃編隊を迎えた。しかし、スキッパー(ロバート・ショウ)達はひるまずこれに応じ、英国空軍は勝利をおさめた。「英国の戦い」として知られるこのドラマは、その夜静かに幕を閉じた。


スピットファイア 空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)

ハインケルHe111                メッサーシュミットBf109

題名:BATTLE OF BRITAIN
邦題:空軍大戦略
監督:ガイ・ハミルトン
製作:ハリー・サルツマン、S・ベンジャミン・フィッツ
脚本:ジェームズ・ケナウェイ、ウィルフレッド・グレイトレックス
撮影:フレデリック・A・ヤング
特機:ウォーリー・ヴィーヴァーズ、クリフ・リチャードソン
録音:ゴードン・K・マッカラム
美術:モーリス・カーター
配役:モード・スペクター
編集:バート・ベイツ
音楽:ロン・グッドウィン、ウィリアム・ウォルトン
撮影機材:パナビジョン
現像:テクニカラー
出演:ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、クルト・ユルゲンス、サー・ラルフ・リチャードソン、サー・マイケル・レッドグレーヴ、トレヴァー・ハワード
1969年イギリス/シネスコサイズ・カラー132分35mmフィルム
空軍大戦略 -DVD-
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空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)

空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)

映画「第三の男」

第三の男第三の男
オーソン・ウェルズ                ジョゼフ・コットン

今回はキャロル・リード監督1949年の名作「第三の男(THE THIRD MAN)」高評価作品sをピックアップした。
第二次世界大戦で破壊され荒廃したウィーンを舞台にしたクライムサスペンスである本作の撮影は、1948年10月から12月にかけてオーストリア・ウィーンで撮影され、スタッフはイギリスに帰還し、ロンドンのシェパートン・スタジオで残りの部分を撮影したそうだ。時を経てもドラマの展開やモノクロトーンの美しさが、いささかも劣化してない名作である。
余談になるが、主演のジョゼフ・コットンは、セルジオ・コルブッチ監督1966年製作のマカロニウエスタン「黄金の棺」で主演をしている。

第三の男第三の男
アリダ・ヴァリ                                                         トレヴァー・ハワード

【ストリー】
米国の西部作家ホリイ・マーティンス(ジョゼフ・コットン)は、旧友ハリー・ライムに呼ばれて、四国管理下にある戦後のウィーンにやって来たが、ハリーは自動車事故で死亡し、まさにその葬式が行われていた。マーティンスは墓場で英国のMPキャロウェー少佐(トレヴァー・ハワード)と連れになり、ハリーが闇屋であったときかされたが、信ずる気になれなかった。ハリーは生前女優のアンナ(アリダ・ヴァリ)と恋仲であったが、彼女と知り合ったマーティンスは、彼女に対する関心も手伝ってハリーの死の真相を探ろうと決意、ハリーの宿の門衛(パウル・ヘルビガー)などに訊ねた結果、彼の死を目撃した男が三人いることをつきとめた。そのうち二人はようやく判ったが、“第三の男”だけはどうしても判明しないまま、マーティンスは何者かに脅かされはじめ、門衛も殺されてしまった。一方アンナは偽の旅券を所持する廉でソ連MPに粒致されることになり、それとも知らずに彼女の家から出て来たマーティンスは、街の物蔭に死んだ筈のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)をみつけた。ハリーがペニシリンの大闇で多数の人々を害した悪漢であることを聞かされていたマーティンスはこれをMPに急報し、アンナの釈放と引きかえに彼の逮捕の助力をするようキャロウェイから要請された。マーティンスはハリーとメリイゴウラウンドの上で逢い、改めて彼の兇悪振りを悟って、親友を売るもやむを得ずと決意したが、釈放されたアンナはマーティンスを烈しく罵った。しかし病院を視察してハリーの流した害毒を目のあたり見たマーティンスは結局ハリー狩りに参加、囮となって彼をカフェに侍った。現れたハリーは警戒を知るや下水道に飛込み、ここに地下の拳銃戦が開始され、追いつめられた彼はついにマーティンスの一弾に倒れた。かくて改めてこの“第三男”の埋葬が行われた日、マーティンスは墓地でアンナを待ったが、彼女は表情をかたくしたまま彼の前を歩み去って行った。

第三の男第三の男

題名:THE THIRD MAN
邦題:第三の男
監督:キャロル・リード
製作:アレクサンダー・コルダ、デイヴィッド・O・セルズニック、キャロル・リード
原作:グレアム・グリーン
脚本:グレアム・グリーン
撮影監督:ロバート・クラスカー
撮影:テッド・スケイフ、デニス・クープ
追加撮影:ジョン・ウィルコックス、スタン・ペーヴィ
美術:ヴィンセント・コルダ、ジョン・ホークスワース、ジョゼフ・バトー
録音:ジョン・コックス
編集:オズワルド・ハーフェンリクター
音楽:アントン・カラス
出演:ジョゼフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、パウル・ヘルビガー、エルンスト・ドイッチ
1950年アカデミー賞撮影賞(白黒部門)受賞
1949年イギリス/スタンダードサイズ・モノクロ104分35mmフィルム
第三の男 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

第三の男第三の男