映画「.32口径の殺し屋」


「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」エレーヌ・シャネル、ピーター・リー・ローレンス

ピーター・リー・ローレンス                  エレーヌ・シャネル

今回はアル・ブッラドレイ(アルフォンソ・ブレシア)監督1967年製作「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」をピックアップする。出演は「荒野の墓標」「さらば殺し屋」のピーター・リー・ローレンス、「ガンマン無頼」でフランコ・ネロの弟役を演じ注目されたコレ・キトシュ、「太陽の下の18歳」「狂ったバカンス」等で一世を風靡したフランス人女優カトリーヌ・スパークの姉であるアニエス・スパーク、マカロニ・ウエスタン常連のネロ・パッツァフィーニが脇を固めている。

女優エレーヌ・シャネル誕生秘話
本作で、酒場の女主人ドリーを演じたエレーヌ・シャネル(本名:ヘレン・ストリアロフ)は、1941年にフランスのドーヴィルで誕生した。ブルーの瞳にブロンド、端正な顔立ちの彼女は、モデルにスカウトされた事をきっかけに映画出演が決まり、1956年にイタリアに渡る。デビューに際して、フランス語で「運が良い」という意味の”Chancel”から”ヘレン・チャンセル”という芸名が付けられた。しかし、PR担当者が”Chanel”とスペルを間違えた事で、女優・ヘレン・シャネルが誕生したのだという。「Genitori in Blue-Jeans(1960年)」でデビューした彼女はもエレーヌ・シャネル、シェリル・モーガンなどの変名を使いながらイタリア映画界で活動。1964年に公開された「007 ロシアより愛をこめて」のヒロイン候補に名前が挙がる程の人気を博し、スパイアクション、マカロニ・ウエスタン、コメディなど50作を超える作品に出演した。しかし、後年に彼女は、「女優志望ではなかった。イタリア映画に出続けたのは、純粋にフランスに帰りたくなかったから……」と寂し気に語っている。そんなシャネルは、1970年代に入ると映画界から遠ざかり、現在は実業家として成功を収めている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


コレ・キトシュ                        アニエス・スパーク

ルーシー・スカイ                    ネロ・パッツァフィーニ、コレ・キトシュ

【ストリー】
7人の覆面をした一団が、カーソンシティの駅馬車を襲うが、乗客がボスの顔を見てしまったため、乗客全員は皆殺しに逢ってしまう。銀行家たちは、度重なる強奪に対し、その犯人探しのために、1,000ドル以上の仕事しかしない殺し屋シルバー(ピーター・リー・ローレンス)を雇うことにした。一方、駅馬車強盗に殺された銀行の会計士の娘ジャネット(ルーシー・スカイ)からもシルバーは犯人探しの協力依頼を受ける。仕事を引き受け、調査を進めるシルバーは何者からか狙われることになるが、相手をことごとく倒すため、保安官(ミルコ・エリス)にまで逆に疑われてしまう。誰を信じていいのか、孤独に悪と立ち向かうシルバー。


アンドレア・ボシック、ピーター・リー・ローレンス

題名:KILLER CALIBRO 32
邦題:.32口径の殺し屋
監督:アル・ブッラドレイ(アルフォンソ・ブレシア)
脚本:ロレンゾ・ギッガ・パリ(エンゾ・ギッガ)
撮影:ボブ・ロバーツ
編集:エドモンド・ジマーウォール
音楽:ロビー・ポイテヴィン
出演:ピー・ター・リー・ロレンス、アニエス・スパーク、エレーヌ・シャネル(シェリル・モーガン)、コレ・キトシュ(アルベルト・デラクッラ)、ミルコ・エリス、アンドレア・ボシック(アンドリュー・ボシック)、ルーシー・スカイ、ネロ・パッツァフィーニ
1967年イタリア/シネスコサイズ・カラー91分35mmフィルム [日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 40号 2017年 10/22号 [分冊百科]
2017年10月現在、DVDレンタルはありません。


「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」ピーター・リー・ローレンス

ピーター・リー・ローレンス、ミルコ・エリス、エレーヌ・シャネル 「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」

「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」

「.32口径の殺し屋(KILLER CALIBRO 32)」※上の画はクリックすると別画面で拡大されます。

マカロニウエスタン傑作映画DVD「荒野の一つ星」


「荒野の一つ星(WANTED)」ジュリアーノ・ジェンマ

ジュリアーノ・ジェンマ                テレサ・ジンペラ、ジュリアーノ・ジェンマ

朝日新聞出版より9月14日発売の「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」第38号が届いた。二作品のうち今回はカルヴィン・J・パジェット監督(本名:ジョルジョ・フェローニ)1967年製作「荒野の一つ星(WANTED)」をピックアップする。主演はカルヴィン・J・パジェット監督「荒野の一ドル銀貨」でブレイクしたジュリアーノ・ジェンマ、共演にフランス・ウエスタン「華麗なる対決」のテレサ・ジンペラ、「暁の用心棒」のジア・サンドリ、「傷だらけの用心棒」のセルジュ・マルカン、「怒りの荒野」のベニート・ステファネッリ、「さいはての用心棒」のネロ・バッツアフィーニなどが脇を固めている。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 38号 2017年 9/24号 [分冊百科]


ゲルマン・コボス、ジュリアーノ・ジェンマ     ベニート・ステファネッリ

ジョルジオ・フェローニはマカロニ・ウエスタンの生みの親!?
本作のジョルジオ・フェローニ監督は、1908年にイタリアのペルージャで誕生。
1935年に助監督として映画界に足を踏み入れ、翌年のドキュメンタリー番組「ボンベイ」の演出を手掛けた後、ロマンティック・コメディ「Itre desideri(1937年)」で映画監督デビューを飾った。その後、第二次世界大戦が大詰めを迎えた1942年、フェローニはアメリカ西部劇が観られなくなったファンの要望に応える形で「Il fanciullo del West」という映画を監督している。対立する2つの家族に生まれた男女が愛し合ってしまうという「ロミオとジュリエット」をモチーフとしたコメディ作品だが、タイトルにもあるように舞台は”West”、つまり西部である事から、同作は”世界初のマカロニ(スパゲティ)・ウエスタン”とも呼ばれているのだ。その後、史劇映画「バッカスの狂宴(1961年)」、ホラー映画「生血(なまち)を吸う女(1961年)」などのヒット作を世に送り出したフェローニは、1965年にカルヴィン・ジャクソン・パジェット名義で、ジュリアーノ・ジェンマの代表作「荒野の1ドル銀貨」を監督。ジェンマとコンビを組んだマカロニ・ウエスタンは「荒野の一ドル銀貨」「さいはての用心棒(1966年)」「荒野の一つ星」の3作だが、1970年の「炎の戦士ロビン・フット」でもジェンマを主役に起用している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ネロ・バッツアフィーニ                ジア・サンドリ

テレサ・ギンベラ”ハリウッドの失意”
本作でエブリンを演じたのは、スペイン・バルセロナ出身のテレサ・ギンベラ”である。両親ともに教師を務める家庭に生まれた彼女は、バルセロナ市内のリセ(フランス学校)に通っていた頃に知り合った出版社の広告部に勤める男性と19歳で結婚。夫が手掛けたカレンダーのモデルになった事を契機に、テレビCMにも起用される様になる。
そして30歳を迎える1966年、映画「Fata/Morgana」の主役として女優デビューを果たしたのである。その3年後となる1969年、ギンベラに大きなチャンスが訪れる。
“サスペンスの巨匠”と称されるアルフレッド・ヒッチコック監督が、ユダヤ系アメリカ人作家レオン・ユリスのベストセラー小説「ドバーズ」を映画化するにあたり、物語のキーパーソンである地下運動の女性指導者ファニタ・デ・コルトバ役のオファーをギンベラに送ってきたのだ。ところが、ファーストクラスでハリウッドに到着した彼女を待っていたヒッチコックは、いきなり「来てくれてありがとう。気をつけてお帰り下さい」と告げ、その場を立ち去ってしまった。実は、ヒッチコックはオリーブ色の肌をした黒髪のギンベラの写真を見てオファーを送ったのだが、実際のギンベラはブロンドで色白だった。ヒッチコックは役作りのためにカツラを付けた写真に”一目ぼれ”していたのだ。
そして、失意のうちにスペインに戻ったギンベラに替わって、ファニタ役にはドイツ人女優カリン・ドールが選ばれている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


セルジュ・マルカン               「荒野の一つ星(WANTED)」

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映画「荒野の一つ星」当ブログ2013年1月25日公開
WANTEDWANTED

今回はジュリアーノ・ジェンマ主演、カルヴィン・J・パジェット監督1967年製作「荒野の一つ星(WANTED)」をピックアップする。監督は「荒野の1ドル銀貨」のカルヴィン・J・パジェット(本名:ジョルジョ・フェローニ)、撮影は「帰って来たガンマン」のトニ・セッチが担当した。トータルスコープというシネスコサイズ(1:2.35)で撮影したジュリアーノ・ジェンマ絶頂期の作品である。

WANTEDWANTED

【ストリー】
グリーンフィールド市の保安官に任命されてやってきたゲイリー(ジュリアーノ・ジェンマ)は、初仕事として、となり町まで大金を運ぶ銀行馬車の護衛を、市 長のゴール ド(ジャーマン・コボス)にたのまれて出発した。途中、金を狙う悪党どもの襲撃をうけたが、渡り者マーティの助力もあって、無事に送りとどけた。この事で ゲイ リーの名は急に高まったが、ゴールドと保安官の席をねらっていたフレッドは面白く思っていなかった。そこで二人は、ゲイリーを失脚させるために罠をしかけ た。その計画は見事図にあたり、ゲイリーは殺人犯人として、牢につながれてしまった。その牢獄に、ある晩、ボブと名のる男が酔っぱらったふりをしてぶち込 まれてきた。ボブはフレッドに恨みを持っており、復讐の機会を狙っていた。そしてゴールドとフレッドが行なった悪事を説明し証人としてプレスコットの名を 教えた。ゲイリーは見張りのすきをみて、たくみに脱出し、プレスコットをたずねた。ゲイリーの話を聞いたプレスコットは、牛に押す焼き印の型見本を示し、 ゴールドたちが、焼き印の型をいろいろに組み合せて、よその牛の印を、自分の牧場の印にかえていたのだという説明をした。証拠の焼き印さえ手に入れば、 ゴールドの悪事をあばくことができ、自分の無実の罪も、はらすこともできると考えたゲイリーは、それを持ってひきかえした。ところが、途中で待ち伏せてい たフレッド一味に捕えられてしまい、絞首台のまつグリーンフィールドに連行された。そのころグリーンフィールドでは、マーティが、ゲイリーが無実であるこ とを、証明していた。帰ってきたフレッドたちと、ゲイリー、マーティとの間にはげしいうち合いが始まった。だが、ゲイリーの素早い拳銃さばきに、フレッド 一味はかなうはずもなかった。

WANTEDWANTED

原題:WANTED
邦題:荒野の一つ星
監督:カルヴィン・J・パジェット(本名:ジョルジョ・フェローニ)
原案:アウグスト・フィノッキ、マッシミリアーノ・カプリチオーリ
脚本:フェルナンド・ディ・レオ、レミジオ・デル・グロッソ
製作:ジャンニ・ヘクト・ルカーリ
撮影:アントニオ・セッチ(トニ・セッチ)
編集:アントニエッタ・ジータ
音楽:ジャンニ・フェリオ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ、テレサ・ジンペラ、ジャーマン・コボス、セルジュ・マルカン、ジア・サンドリ、ゲルマン・コボス、ネロ・バッツアフィーニ、ベニート・ステファネッリ
1968年イタリア/トータルスコープ・イーストマンカラー100分35mmフィルム
※トータルスコープ=1:2.35
荒野の一つ星 MWX-004 [DVD]

「荒野の一つ星(WANTED)」

「荒野の一つ星(WANTED)」

映画「さらば殺し屋」


ピーター・リー・ローレンス                                      マリサ・ソリナス

今回はプリモ・ツェリオ監督1968年製作「さらば殺し屋(KILLER ADIOS)」をピックアップする。
出演は「荒野の墓標」のピーター・リー・ローレンス「荒野の女ガンマン ガーター・コルト」「盲目ガンマン」のマリサ・ソリナス「さいはての用心棒」「俺はサルタナ 銃と棺桶の交換」のネロ・パッツァフィーニ「「続・荒野の用心棒」のエドアルド・ファハルドなど。

“1000挺に1挺”のカスタム・ライフル
本作の英語タイトルになっている「WINCHESTER “ONE OF ONE THOUSAND”(“1000挺に1挺”のウィンチェスター銃)との異名を持つ名銃”ウィンチェスターM1873″」の中で、特に精度の高い銃身を備えたカスタム・ライフルの事である。ウィンチェスター社はこの銃を1000挺に1挺しか製造せず、銃身に”One of One Thousand” と刻印した。そして、西部のガンマンたちは命中精度の高さから、やがてこの銃を「完全な銃」と呼ぶようになったという。1950年製作のハリウッド西部劇「ウィンチェスター銃’73(監督:アンソニー・マン 主演:ジェームズ・スチュアート)」は、この銃をモチーフにした作品である。ちなみに、M1873は製造中止となった1916年までに、およそ72万挺が製造されているが、そのうちの1挺が2015年1月、ネバタ州のグレートベイスン国立公園の樹木に立てかけられた状態で発見され、大きな話題となっている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ネロ・パッツァフィーニ              エドアルド・ファハルド

【ストリー】
若き日に失態を演じたために町を出た元保安官見習いのジェス・ブライアン(ピーター・リー・ローレンス)が、かつての町の有力者であるビル・ブラッド(アルマンド・カルヴォ)に呼び戻された。
町に着くやいなや、ジェスはブラッドと敵対するリンゴールドの手下ジャック・ブラッドジョー(ネロ・パッツァフィーニ)とトラブルを起こし、命を狙われる。そんな中、ジェスの旧友ボブ・エリオット(ホセ・ハスベ)が殺され、さらにブラッドの下で働くディクソン(ヴィクター・イスラエル)が縄で縛られた状態で見つかり、現場にはブラッドジョーが所有する高価な名銃が落ちていた・・・・。


ヴィクター・イスラエル

題名:KILLER ADIOS
英題:WINCHESTER “ONE OF ONE THOUSAND”
邦題:さらば殺し屋
監督:プリモ・ツェリオ
製作:エドゥアルド・プロチェロ
脚本:ホセ・マジョルキ・フィゲロラ、マリオ・アメンドラ、プリモ・ツェリオ
撮影:ジュリオ・オータス
編集:アントニエッタ・ジータ
音楽:クラウディオ・タリーノ
出演:ピーター・リー・ローレンス、マリサ・ソリナス、エドアルド・ファハルド、ロザルバ・ネリ、ネロ・パッツァフィーニ(ジョバンニ・パッツァフィーニ)、ルイス・インドゥーニ、アルマンド・カルヴォ、ホセ・ハスベ、ヴィクター・イスラエル
1968年イタリア・スペイン/テクニスコープ・イーストマンカラー96分[日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 37号 2017年 9/10号 [分冊百科]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


さらば殺し屋(KILLER ADIOS)

さらば殺し屋(KILLER ADIOS)

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さらば殺し屋(KILLER ADIOS)

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