映画「エグゼクティブ・デシジョン」


カート・ラッセル                 スティーヴン・セガール

今回はスチュワート・ベアード監督1996年製作「エグゼクティブ・デシジョン(EXECUTIVE DECISION)」をピックアップする。テロリスト集団にハイジャックされたジャンボジェット(B747)を舞台に、乗客の生命とワシントンD.C.壊滅を回避するために戦う男たちの活躍を描いた本作は、「ダイ・ハード2」など数々の作品の編集を手掛けたスチュワート・ベアード氏の初監督作品となる。観客を飽きさせる事なく緊張感が不断に続く構成は見事である。


ハル・ベリー                   デイヴィッド・スーシェ

【ストリー】
ワシントンDC行きの747型ジャンボ・ジェット機がハイジャックされた。テロリストの主犯格ハッサン(デイヴィッド・スーシェ)は、先日、イギリスで逮捕された組織のリーダーの釈放を要求する。緊急会議の席上、米陸軍情報部顧問のデイヴィッド・グラント博士(カート・ラッセル)は「世界一殺傷力の強いソ連製の毒ガスDZ-5を盗んだ彼らは、ワシントン攻撃を狙っている」と、驚くべき仮説を立てる。3ケ月前、彼の計画立案で、オースティン・トラヴィス中佐(スティーヴン・セガール)の率いる米陸軍テロ対策特殊部隊がトリエステ郊外で毒ガス奪回作戦を決行したが、失敗に終わっていた。大統領を中心とした危機対処委員会は、グラントの仮説を無視してジャンボ機をワシントンに着陸させ、地上4千万人の命を危険にさらすか、それとも米空域に入る前に同機を爆破し、400名の乗客を犠牲にすべきか、苦しい選択を迫られる。答えが出ないままトラヴィスは、まだ実験段階にある空中輸送機を大西洋上8000mの地点でジャンボ機とドッキングさせ、秘密裡に特殊部隊のメンバーを機内に送り込むことを提案する。作戦は認められ、トラヴィスはラット(ジョン・レグイザモ)、キャピー(ジョー・モートン)、ルーイ(B・D・ウォン)、ベイカーの腹心の部下たちに加え、全く実戦経験のないグラントを選ぶ。彼は戸惑う間もなく、輸送機を設計したケイヒル(オリヴァー・プラット)を加えたメンバーと共に、輸送機に乗り込んだ。途中、グラントとトラヴィスは3ケ月前の作戦のことで反目しあい、緊張した空気は部下たちにも伝わる。輸送機は無事、ジャンボ機との接続に成功し、メンバーは次々と乗り込んでいく。ところが、激しい乱気流が発生し、このままでは両機とも大破しかねない。輸送機に残されたままのトラヴィスは、必死に手を伸ばすグラントに、笑顔で「頼んだぞ」という言葉を残し、輸送機を切り離してしまう。トラヴィスを乗せた輸送機は爆発炎上し、地上との連絡は一切絶たれてしまった。一方、米国防総省内では、レーダーから突如輸送機が消えたことから動揺が走る。トラヴィスを失った今、グラントには一度も組んだことのない彼に、不信感を抱くメンバーが残された。にわか仕立ての6人のチームは、限られた時間内で、テロリストたちに見つかることなく、機内の狭い空間を移動しながら、毒ガスと起爆装置を発見しなければならない。しかも、グラントは起爆装置を持つ人間(=スリーパー)は、武装したメンバーの中ではなく、一般の乗客に紛れ込んで乗っていることに気づく。グラントは、勇敢なスチュワーデスのジーン(ハル・ベリー)と連絡を取り、彼女の強力を得て、一歩一歩作戦を進めていく。一方、侵入者の存在に気づいたハッサンも警戒を厳しくする。そして、ついに大統領命令が下され、海軍戦闘機がジャンボ機に迫っていた。グラントたちは機転を効かし、ジャンボ機の機体のランプを利用したモールス信号で爆撃機のパイロットに無事を知らせ、撃墜の危機は回避された。ジーンの機転でスリーパーを見破ったグラントは、機内に乗っていた警官との連携でスリーパーを倒し、起爆装置は解除された。銃撃戦が開始され、テロリスト一味は全員倒されるが、ハッサンがパイロットたちを射殺したため、操縦する者のいない機は失速する。小型飛行機の操縦経験しかないグラントが操縦桿を握り、ジーンの協力で着陸を試みた。危機一髪、機は無事に着陸に成功し、乗客の生命は救われた。


エグゼクティブ・デシジョン(EXECUTIVE DECISION)

題名:EXECUTIVE DECISION
邦題:エグゼクティブ・デシジョン
監督:スチュワート・ベアード
製作総指揮:スティーヴ・ペリー
製作:ジョエル・シルヴァー
脚本:ジム・トーマス、ジョン・トーマス
撮影:アレックス・トムソン
録音:リック・アレクサンダー
美術:テレンス・マーシュ
編集:ダラス・プエット、フランク・J・ユリオステ、スチュワート・ベアード
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影機材:パナビジョン
特機機材:CHAPMAN
現像:テクニカラー
出演:カート・ラッセル、ハル・ベリー、スティーヴン・セガール、ジョン・レグイザモ、オリヴァー・プラット、ジョー・モートン、デイヴィッド・スーシェ、B・D・ウォン、J・T・ウォルシュ
1996年アメリカ/シネスコサイズ・カラー132分35mmフィルム
エグゼクティブ・デシジョン -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


エグゼクティブ・デシジョン(EXECUTIVE DECISION)

映画「キャットウーマン」


ハル・ベリー                  シャロン・ストーン

今回はピトフ監督2003年製作「キャットウーマン(CATWOMAN)」最悪作品賞をピックアップする。
本作はアメコミの映画化だが、2004年第25回ゴールデンラズベリー賞を受賞している。
スパイダーマンやバットマンも含めてCG処理するのが当たり前のヒーローもの。本作の芝居は薄く、脚本が良くなかった。
ハル・ベリー、シャロン・ストーンが全く生かされていない。製作費が膨大なハリウッド映画でもつまらない作品は多々あるのだ。本作ゴールデンラズベリー賞授賞式に出席したハル・ベリーは、「他人の助力なしにアカデミー賞(ラジー賞)は取れないわ。最高(最低)のスタッフに囲まれたおかげよ」と泣きはらし、アカデミー賞を受賞した時のスピーチを全く同じに再現して見せ、彼女の懐の大きさに、観客は拍手喝采を送ったそうだ。

【ストリー】
広告デザイナーのペイシェンス(ハル・ベリー)は、うだつのあがらない内気な女性。高慢な社長ジョージ・ヘデア(ランバート・ウィルソン)とイメージモデルも務める社長夫人ローレル(シャロン・ストーン)が実権を握る巨大化粧品会社ヘデア社に勤めているが、才能を仕事に生かせないでいた。そんなある日、ペイシェンスはまもなく発売になる若返りクリーム”ビューリン“の広告デザインを届けに、ヘデア社の工場にまで足を運ぶ。だが彼女がそこで目にしたのは、”ビューリン“がもたらす恐ろしい副作用と、それを知りつつ発売を強行しようとしているヘデア社の陰謀だった。会社の人間に見つかったペイシェンスは、追われるうちに廃水と共に海に流され、命を落としてしまう。だが彼女は、超人的な能力を持つキャットウーマンとして新しい命を授かる。やがて自由奔放に夜の街を飛び回るキャットウーマンの存在は、トム・ローン刑事(ベンジャミン・ブラット)の関心を引くことになる。ペイシェンスとトムは恋仲に発展していった。そんな時、ローレル夫人は、自分をイメージモデルの座から引きずりおろした夫ジョージを殺害。その濡れ衣をキャットウーマンに着せようとする。トムは苦しみながらも、ペイシェンスを逮捕。新社長になったローレルは予定通り”ビューリン“を発売するが、キャットウーマンと対決し、ローレルは転落死。”ビューリン“は発売中止となるが、ペイシェンスはトムに別れを告げ、キャットウーマンとして生きることを選択するのだった。

題名:CATWOMAN
邦題:キャットウーマン
監督:ピトフ
製作総指揮:マイケル・フォトレル、ベンジャミン・メルニカー、マイケル・E・ウスラン、ロバート・カービー、ブルース・バーマン
製作:デニーズ・ディ・ノーヴィ、エドワード・エル・マクドーネル
原作:ボブ・ケーン
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス、ジョン・ロジャース
撮影:ティエリー・アルボガスト
美術:ビル・ブルゼスキー
効果:ティペット・スタジオ
衣装:アンガス・ストラティー
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:クラウス・バデルト
フィルム:イーストマン・コダック、富士フィルム
現像:テクニカラー
出演:ハル・ベリー、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ランベール・ウィルソン、フランセス・コンロイ
2003年アメリカ/シネスコサイズ・カラー104分35mmフィルム
2004年第25回ゴールデンラズベリー賞最低作品賞・最低監督賞・最低主演女優賞・最低脚本賞受賞
キャットウーマン -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


キャットウーマン(CATWOMAN)

映画「007 ダイ・アナザー・デイ」


ピアース・ブロスナン                                               ハル・ベリー

今回はリー・タマホリ監督2002年製作「007 ダイ・アナザー・デイ(DIE ANOTHER DAY)」をピックアップする。
本作は007シリーズ第20弾で誕生40周年を迎えた。北朝鮮を題材にしており、北朝鮮政府は公式な抗議声明を発表したが、果敢に製作上映した姿勢は、娯楽映画にして今の日本映画とは大違いだ。


ロザムンド・パイク                                                     マドンナ

【ストリー】
北朝鮮。ムーン大佐(ウィル・ユン・リー)という危険人物を暗殺する任務を受けた英国秘密諜報部員ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)は、軍に捕らえられ拷問を受ける。ムーン大佐の腹心の部下で捕まっていたザオ(リック・ユーン)との捕虜交換で、ボンドは自由の身となり香港へ。しかし彼は諜報部員の資格を剥脱。汚名を挽回すべく、ザオを追ってキューバのハバナに飛ぶ。そこで美女ジンクス(ハル・ベリー)と知り合うが、彼女は実はNSAのエージェントだった。ボンドはザオの残した手がかりを得て、ロンドンへ。そして彼は、広報係の美女ミランダ・フロスト(ロザムンド・パイク)を従えている英国のダイヤモンド王、グスタフ・グレーヴス(トビー・スティーヴンス)が黒幕だと確信。舞台はアイスランドに飛び、実はグレーヴスが、整形したムーン大佐であることが判明。やがて墜落していく飛行機の中、ジンクスはフロストを刺殺し、ボンドはグレーヴスを倒す。そしてボンドとジンクスは共に脱出、2人は愛の時間を楽しむのだった。


ジュディ・デンチ                                      ロザムンド・パイク、トビー・スティーブンス

題名:DIE ANOTHER DAY
邦題:007 ダイ・アナザー・デイ
監督:リー・タマホリ
製作総指揮:アンソニー・ウェイ
製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
原案:イアン・フレミング
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
撮影:デヴィッド・タッターサル
美術:ピーター・ラモント
衣装:リンディ・へミング
特殊効果:クリス・コーボルド
視覚効果:マラ・ブライアン
編集:クリスチャン・ワグナー
音楽:デイヴィッド・アーノルド 主題歌:マドンナ
撮影機材:パナビジョン
フィルム:イーストマン・コダック
現像:デラックスカラー
出演:ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー、ロザムンド・パイク、ミハイル・ゴアヴォイ、トビー・スティーヴンス、リック・ユーン、マイケル・マドセン、ウィル・ユン・リー、ケネス・ツァン、エミリオ・エチェバリア、マドンナ
2002年イギリス・アメリカ/シネスコサイズ・カラー133分35mmフィルム
007 ダイ・アナザー・デイ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ピアース・ブロスナン            ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー