映画「ソナチネ」

ソナチネソナチネ
ビートたけし                      国舞亜矢

今回は北野武監督1993年製作「ソナチネ」をピックアップする。
北野武監督の第4作は、東京から暴力団の揉め事を収めようと、沖縄にやって来たヤクザの村川(ビートたけし)が、組織の抗争に巻き込まれて行く姿を描いたものだが、間の取り方、空気感、心象風景などデビュー作「その男、凶暴につき」から引き継がれている。今作は、極道者の夏休みといったユーモアに富んだシークエンスも挟んで新たな試みで構成されている。制作費は5億円で、松竹系での国内配給収入は8,000万円だったそうだ。海外での評価は高い作品ではあるが、日本で客は入らず大赤字だった。

ソナチネソナチネ
勝村政信、寺島進                    渡辺哲

【ストリー】
北嶋組幹部・村川(ビートたけし)は、組長から沖縄の友好団体・中松組が敵対する阿南組と抗争しているので助けてほしいとの命令を受けた。村川の存在が疎ましい幹部の高橋(矢島健一)の差し金だったが、結局村川は弟分の片桐(大杉漣)やケン(寺島進)らを連れて沖縄へ行く。沖縄では中松組幹部の上地(渡辺哲)や弟分の良二(勝村政信)たちが出迎えてくれるが村川らが来たことでかえって相手を刺激してしまい、抗争はますます激化。ある者は殺され、ある者は逃げ出す。生き残った村川、片桐、ケン、上地、良二の五人は海の近くの廃家に身を隠した。ある夜、村川は砂浜で女を強姦した男を撃ち殺した。それを見て脅えもしない若い女・幸(国舞亜矢)はいつのまにか村川と一緒にいるようになる。東京に連絡を入れても高橋がつかまらず、イラつく片桐をよそ目に、海辺でロシアンルーレットや花火や釣りに興じる村川。だが殺し屋などによってケンも片桐も上地も殺されてしまう。やがて沖縄にやって来た高橋を村川は捕まえ、阿南組と組むために村川たちを破門にし、中松組を解散させようと企んでいることを聞き出して彼を殺す。そして手打ち式の会場に襲撃をかけるが、生き残り、幸の持つ廃家へ向かう途中、村川は鈍口をこめかみに当て自ら命を絶つのだった。

ソナチネソナチネ
ソナチネ                        国舞亜矢

題名:ソナチネ
監督:北野武
製作総指揮:奥山和由
製作:鍋島壽夫、森昌行、吉田多喜男
脚本:北野武
撮影:柳島克己
照明:高屋齋
特機:南好哲、津川達郎 (NK特機)
操演:小林正巳、宮田義三
録音:堀内戦治
音効:帆苅幸雄、岡瀬晶彦(東洋音響)
美術:佐々木修
装飾:柴田博英
小道具:平川恵子
組付:木村浩之
背景:庄司正孝
衣裳:アレン・M・工藤、五島純一
美粧:豊川京子
刺青:霞涼二
銃器効果:BIGSHOT、納富貴久男、今関謙一、松山高、川島隆
特殊化粧:原口智生、織田尚
題字:相澤雅人
記録:中田秀子
編集:北野武 ネガ編集:辻井好子
音楽:久石譲
フィルム:イーストマンコダック(日本コダック)
撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
照明機材:日本照明
現像:イマジカ タイミング:大見正晴 オプチカル:中村正視
製作主任:福島聰司
監督補佐:天間敏広
製作担当:小宮慎二
製作進行:神田健一、伊藤正明、小川勝広、牧野吉高
俳優担当:吉川城史
沖縄ロケ担当:小林浩子、牧山龍郎、砂川泰忠、池田勝子、村山充
助監督:北浜雅弘
監督助手:清水浩、大崎章、五十嵐昭徳
撮影助手:山本英夫、金子正人、村埜茂樹、関谷和久
照明助手:安藤和也、尾下栄治、雨平巧、松隈信一、鈴木敦子
録音助手:広川栄治、白取貢、古谷正志、坂上賢治、中野明
美術助手:伊藤章雄、白石昭浩
装飾助手:中山誠、矢ノ口栄子
美粧助手:渡辺美恵子
編集助手:太田義則、高木慶子
製作経理:田島桂子
製作事務:渡邊直美
スチール:斉藤里美
出演:ビートたけし、国舞亜矢、渡辺哲、勝村政信、寺島進、大杉漣、南方英二、逗子とんぼ、矢島健一、森下能幸、北村晃一、津田寛治、城春樹、木下ほうか
1993年日本・バンダイビジュアル+松竹第一興行/ビスタサイズ・カラー94分35mmフィルム
ソナチネ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ソナチネソナチネ
ビートたけし                      ソナチネ

映画「姐御 」

姐御 姐御
黒木瞳                          香山美子

今回は鷹森立一監督1988年製作「姐御 ANEGO」をピックアップする。
本作は、藤田五郎氏原作の小説「女侠客」の映画化したもので、極道の夫を殺された妻の復讐を描いている。明らかに70年代の東映任侠映画と違うティストで、若干の違和感が残るもののテンポは良かったのではないかと思う。脚本は中島貞夫監督、撮影は巨匠木村大作氏が担当されている。

姐御 姐御
松方弘樹、名高達郎                 石橋蓮司、白都真理
姐御 姐御
黒木瞳、松方弘樹                 石橋保、高部知子

【ストリー】
大阪・道頓堀で古溝組の若頭・紺野淳一(松方弘樹)は、田ノ浦組の客分・杉本(ビートたけし)に襲われ重傷を負った。淳一の妻・愛(黒木瞳)は死にものぐるいで杉本の白刃に飛びつくのだった。数日後、田ノ浦組から手打ちの申し入れがあったが、それは罠で、淳一は殺されてしまう。愛はかつて極道の妻だった澄江(香山美子)の店を手伝いながら田ノ浦への復讐を狙っていた。そして彼が愛人の亜矢子(白都真理)といるところを襲うが、失敗して刑務所に入れられてしまう。愛は獄中で女児を出産。幸子(竹村愛美)と名付けて澄江に預けた。4年後に愛は出所し、古溝組三代目・弘(名高達郎)に迎えられた。しかし、澄江の店も田ノ浦によって地上げされようとしていた。田ノ浦は悪どいやり口で弘まで殺し、幸子を誘拐。澄江は幸子と引き替えに店を立ち退くのだった。愛はついに田ノ浦を殺す決心をし、杉本を味方につけ、田ノ浦のマンションの合い鍵を手にした。そして、田ノ浦と亜矢子を待ちぶせ、淳一の仇をとるのだった。

姐御
「姐御 ANEGO」黒木瞳
姐御 姐御
ビートたけし                      寺田農

題名:姐御 ANEGO
監督:鷹森立一
製作:俊藤浩滋、高岩淡
原作:藤田五郎「女侠客」
構成:斯波道男
脚本:中島貞夫
撮影:木村大作
照明:増田悦章
録音:芝氏章
整音:伊藤宏一
音効:竹本洋二、和田秀明
美術:内藤昭
装置:梶谷信男
装飾:西川由紀夫
背景:西村三郎
衣裳:豊中健
美粧:田中利男
結髪:山田真佐子
擬斗:金田治 (JAC)
配役:葛原隆康
記録:中嶋俊江
編集:市田勇
音楽:津島利章 主題歌:閔海景「この世のすべて
現像:東映化学 (ノンクレジット)
プロデューサー:佐藤雅夫、厨子稔雄、天野和人
企画:藤映像コーポレーション
進行主任:宇治本進
製作進行:下戸聡
演技事務:藤原勝
助監督:比嘉一郎
撮影補佐:信坂利文
監督助手:森本浩史、中川裕介
撮影助手:田中勇二、金子正人
撮影効果:村上喜代美
照明助手:伊藤昭、磯野雅宏、立石和彦、村沢浩一、鹿野克己、木戸美昭
録音助手:立石良二、川口三郎
美術助手:松宮敏之
装置助手:井筒恒夫
装飾助手:宮村敏正、大橋豊
衣装助手:宮川信男、中村恵
編集助手:坂口由美、田中みどり
刺青:毛利清二
火薬効果:ブロンコ
ヘアーメイク:福田高広
衣裳コーディネーター:堀田都志子
方言指導:永居光男、河原芳美、川鶴晃浩
製作宣伝:丸国艦
スチール:中山健司
出演:黒木瞳、名高達朗、香山美子、白都真理、高部知子、ビートたけし、松方弘樹、寺田農、石橋蓮司、石橋保、品川隆二、荒井注、志賀勝、間寛平、正司歌江、竹村愛美
1988年日本・東映/ビスタサイズ・カラー101分35mmフィルム
姐御 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

姐御 姐御
松方弘樹                     石橋蓮司、白都真理
姐御 姐御
錦引勝彦                       名高達郎

映画「十階のモスキート」

十階のモスキート
「十階のモスキート」内田裕也
十階のモスキート十階のモスキート
内田裕也                         吉行和子

今回は崔洋一監督1983年製作「十階のモスキート」をピックアップする。
本作は、内田裕也氏が企画・脚本・主演を務め、崔洋一監督のデビュー作である。
内容は、万年係長の交番勤務の警官が、無味乾燥な日々の中、サラ金地獄に陥り、ついに郵便局強盗を実行してしまうといったものだが、すべてが物悲しく映っている。
破滅に向かって進む人物像は、想定内の物語ではあるが「餌食(若松孝二監督1979年)」「水のないプール(若松孝二監督1981年)」そして本作でも内田裕也氏が演じたから成立した固有な作品になっている事は間違いない。全編ロケーション撮影は、千葉県君津市で主に行われたそうだ。

十階のモスキート
「十階のモスキート」中村れい子
十階のモスキート十階のモスキート
中村れい子                        佐藤慶

【ストリー】
男(内田裕也)は万年係長のサエない警察官で、妻のTOSHIE(吉行和子)はそんな男に愛想をつかし、娘のRIE(小泉今日子)を引き取って離婚していた。娘は原宿のロックンロール族に狂い、時々、男に金をせびりに来るが、男は娘にだけは甘い。団地の十階に住み、毎月の慰謝料や養育費もとどこおりがちな男の気晴らしは、スナック・ヒーローで酒を飲むことと、その店の女、KEIKO(中村れい子)とのセックスだ。男はいつも落ちている昇進試験のためにサラ金から借金をしてパソコンを購入する。男は妻への支払い、サラ金への返済で出費がかさみ、競艇に手を出し、さらにサラ金から金を借りるという悪循環が続き、とうとう、返済の催促は交番にまで及んだ。追いつめられた男は、自分の部屋に駆けつけると窓からパソコンを放り投げる。男は、その足で郵便局に押し入り、金を出せと拳銃を乱射する。郵便局の外にはパトカー、TV局やヤジ馬が殺到している。やがて、群集が見守る中、男は同僚の警官にかかえられ、手錠をかけられたまま連れ出されてくるのだった。

十階のモスキート十階のモスキート
小泉今日子                        アン・ルイス
十階のモスキート十階のモスキート
横山やすし                      ビートたけし

題名:十階のモスキート
監督:崔洋一
企画:内田裕也
製作:結城良煕
脚本:内田裕也、崔洋一
撮影:森勝
照明:小山勲
録音:佐藤富士男
音効:坂井三郎
美術:細石照美
装飾:落合亮司、橋本良二
結髪:榊原暁美 (山田かつら)
衣裳:第一衣裳
記録:中川初子
編集:山田真司
音楽:大野克夫 挿入歌:白竜「誰のためでもない」選曲:小野寺修
現像:東洋現像所
製作担当:栗原啓祐
製作進行:小橋孝裕
俳優担当:笹岡幸三郎
助監督:磯村一路
監督助手:平山秀幸、福岡芳穂、増本千尋
撮影助手:喜久村徳章、寺沼範雄、五十嵐英弘
照明助手:金沢正夫、白石宏明、井上英一、関野高弘
美術助手:山田正徳
編集助手:北沢良雄
録音スタジオ:にっかつスタジオセンター
制作協力:内野二郎
車両:富士映画
スチール:中島俊雄
出演:内田裕也、吉行和子、中村れい子、風祭ゆき、宮下順子、小泉今日子、アン・ルイス、佐藤慶、ビートたけし、横山やすし、阿藤海、清水宏、下元史朗、梅津栄、小林稔侍、安岡力也
1983年日本・ニュー・センチュリー・プロデューサーズ/ビスタサイズ・カラー108分35mmフィルム
十階のモスキート -DVD-
2019年6月現在、DVDレンタルはありません。

十階のモスキート十階のモスキート
中村れい子                       風祭ゆき
十階のモスキート十階のモスキート
十階のモスキート

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