映画「3時10分、決断のとき」
クリスチャン・ベイル ラッセル・クロウ
今回はジェームズ・マンゴールド監督2007年のアメリカ製西部劇「3時10分、決断のとき(3:10 TO YUMA)」をピックアップする。本作の原作は、エルモア・レナードの短編小説を映画化したデルマー・デイヴィス監督1953年製作「決断の3時10分(3:10 TO YUMA)」をリメイクした作品だが、オリジナルより評価が高い作品だそうだ。ラッセル・クロウ扮するボス、ピーター・フォンダ扮する老ガンマン、尊厳を取り戻すクリスチャン・ベイルの演技が魅力的だった。ニューメキシコの風景はとても良かったが、西部劇というより現代に通ずるテーマの展開が素晴らしい思う。しかし私は、イタリア製西部劇の方が好きだ。
ローガン・ラーマン グレッチェン・モル
【ストリー】
南北戦争で片足を負傷して不自由となったダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)は、妻のアリス(グレッチェン・モル)と2人の息子と共に荒涼としたアリゾナで小さな牧場を営みながら暮らしている。だが新しく鉄道を引く計画が持ち上がり、一家を立ち退かせようとする地主らによって様々な嫌がらせを受けていた。そんなある日、ダンは騒ぎで逃げた牛を息子たちと探しに荒野へ行くと、無法者ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)率いる強盗団と遭遇、息子たちの安全を考え、ダンは乗っていた馬を引き渡す。一味に襲撃された駅馬車の護衛をしていたピンカートン探偵社の賞金稼ぎバイロン(ピーター・フォンダ)を救出したダンは町に赴くが、酒場でウェイドと再会、そこに保安官が現れ、ウェイドはあっけなく捕まった。ウェイドに度々襲われていた鉄道会社のグレーソン・バターフィールド(ダラス・ロバーツ)は、彼を刑務所に入れるため、三日後の午後3時10分発ユマ行きの列車に乗せようとする。ウェイドをコンテンションの駅まで護送する一行にダンも同行を願い出るが、ボスが捕まったことを知った一味の右腕チャーリー・プリンス(ベン・フォスター)もその後を追いかけていた。道中、バイロンら何人もの犠牲者を出しつつも、ダンはウェイドを連れてコンテンションの町に到着する。そこにボスを奪還しようとチャーリーたちが現れ、一行が身を隠すホテルを包囲、さらにダンを殺害した者には賞金を出すと群衆を扇動する。銃を持った男たちが虎視眈々とダンの命を狙う中、ウェイドはダンに命と金の保証をするから自分を逃がせと取引するが、ダンは拒否。この危険な仕事を引き受けたのは金のためではない、とダンは本当の理由をウェイドに語り始める。その後、ダンとウェイドは共に駅へと向かうが、町の中で銃撃戦が始まった。二人に容赦なく降り注ぐ銃弾の雨。ダンはウェイドを列車に乗せることができるのか……?
題名:3:10 TO YUMA
邦題:3時10分、決断のとき
監督:ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮:スチュアート・ベッサー、ライヤン・カヴァナー、リンウッド・スピンクス
製作:キャシー・コンラッド
原作:エルモア・レナード
脚本:ハルステッド・ウェルズ、デレク・ハース、マイケル・ブラント
撮影:フェドン・パパマイケル
美術:アンドリュー・メンジース
衣裳:アリアンヌ・フィリップス
配役:リサ・ビーチ、サラ・カズマン
録音:ポール・マッシー
編集:マイケル・マカスカー
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影機材:パナビジョン
フィルム:富士フィルム
出演:クリスチャン・ベイル、ラッセル・クロウ、グレッチェン・モル、ローガン・ラーマン、ベン・フォスター、ピーター・フォンダ
2007年アメリカ/シネスコサイズ・フジカラー122分
3時10分、決断のとき [DVD]
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