映画「続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ」


続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ
トーマス・ミリアン               ドナルド・オブライエン

今回はセルジオ・ソリーマ監督1968年製作「続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ(CORRI UOMO CORRI/RUN MAN RUN)」をピックアップする。本作は、流れ者のガンマン “クチーロ” の痛快な活躍を描いた「復讐のガンマン」「血斗のジャンゴ(1968年)」に続き、スケールアップした “クチーロ” 三部作の完結編だ。主演は「情無用のジャンゴ」のトーマス・ミリアンが拳銃を持たないナイフ使いを演じる。共演は「ハチェット無頼」のドナルド・オブライエン、女優陣は、「西部悪人伝」のリンダ・ヴェラス、「続・夕陽のガンマン」のチェロ・アロンゾ、山賊のボスに「さいはての用心棒」のネロ・パッツァフィーニが出演している。ガンファイトが少ないマカロニウエスタン絶頂期の作品である。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 44号 2017年 12/17号 [分冊百科]

トーマス・ミリアン ”クーチョ”への思い
本作で「復讐のガンマン(1967年)」に続いて”クーチョ”を演じたトーマス・ミリアンは、1933年にキューバで生まれた。しかし、キューバ革命の際、キューバ軍の将校だった父が革命軍に捕らえられて獄中死に追い込まれた事で、ミリアンは祖国を離れてアメリカへ移住したのである。そんなミリアンが、革命側の”クーチョ”を演じる事について、矛盾を感じているのではないかと思われがちだが、彼の思いは違っていた。「クーチョのキャラクターは、慎重に創り上げた。マカロニ・ウエスタンを通じてラテン・アメリカの仲間を支援するつもりで演じている。中南米の人々は映画の中で悪い奴として表現される事が多い。しかし、私は悪い奴をヒーローにした」と語っているのだ。ミリアンは、マイノリティのヒーローを創り上げる事によって、中南米で生活に苦しんでいる人々を励ましたかったのだろう。一方、セルジオ・ソリーマ監督は。「クチーヨというキャラクターが成功したのは、観客、特に若い世代の観客がクチーヨを自分の仲間だと感じる事が出来たからだろう。クリント・イーストウッドが演じた役は冷たく、観客とかけ離れたスーパースターだったからね」とコメントしている。
(マカロニウエスタン傑作DVDプロダクションノートより)

※本稿は2015年3月15日に公開した投稿の改定版です。

続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ
チェロ・アロンゾ                リンダ・ヴェラス

【ストリー】
ナイフ投げの名人クチーヨ(トーマス・ミリアン)は、牢獄で知りあった詩人ラミレス(ホセ・トーレス)から革命資金となる黄金の隠し場所を示す紙片を託される。ラミレスの遺言に応え、裸足で走り出したクチーヨ。追うのは革命軍の将軍、山賊、賞金稼ぎ、フランス人の殺し屋、救世軍の女軍曹、気の強いクチーヨの婚約者。弾丸とダイナマイトの雨の中、敵味方入り乱れながらメキシコの荒野から雪山を越えてテキサスへ…。

続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ
ネロ・パッツァフィーニ

題名:CORRI UOMO CORRI
英題:RUN MAN RUN
邦題:続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ
監督:セルジオ・ソリーマ
製作:アルド・ポミリア、セルジオ・ソリーマ
脚本:ポンペオ・デ・アンジェリス、セルジオ・ソリーマ
撮影:グリエルモ・マンコーリ
編集:タチアナ・カシーニ・モリジ
音楽:ブルーノ・ニコライ 主題歌:トーマス・ミリアン
出演:トーマス・ミリアン、ドナル・オブライエン、ジョン・アイアランド、フェデリコ・ボイド、リンダ・ヴェラス、ネロ・パッツァフィーニ、チェロ・アロンゾ、ホセ・トーレス、ルチアーノ・ロッシ
1968年イタリア・フランス/シネスコサイズ・カラー121分35mmフィルム [日本劇場未公開]
続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ! [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ007
続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ!(CORRI UOMO CORRI)

続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ!(CORRI UOMO CORRI)

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映画「俺はサルタナ 銃と棺桶の交換」


ジョージ・ヒルトン                                       チャールズ・サウスウッド

今回はアンソニー・アスコット(本名:ジュリアーノ・カルニメーオ)監督1970年製作「俺はサルタナ 銃と棺桶の交換(C’E SARTANA,VENDI LE PISOTLA COMPARI LA BARA!)」をピックアップする。「砂塵に血を吐け」での初登場以降、ジャンニ・カルゴが4作にわたって演じてきた”サルタナ”役に「真昼の用心棒」のジョージ・ヒルトンが初めて挑んだ。「荒野の無頼漢」でもヒルトンと共演したチャールズ・サウスウッドが、もう一人のヒーロー”サバタ”役で登場する。

※サルタナ・シリーズ 主演:ジャンニ・カルゴ
1968年「Se incontri Sartana prega per la tua morte.[サルタナに出会ったら奴はお前の死を祈る]」
1969年「Sono Sartana,il vostro becchino.[俺はサルタナお前の葬式を執り行う]
1970年「Buon funcrale amigos!..paga Sartana.[良い葬式をアミーゴ葬式代はサルタナが支払う]」
1970年「Una Nuvola di polvere… un grido di mo.[邦題:サルタナがやって来る 虐殺の一匹狼]」

※サバタ・シリーズ
1970年「西部悪人伝(SABATA)」主演:リー・ヴァン・クリーフ
1971年「大西部無頼列伝(ADIOS,SABATA/SABATA2/INDIO BLACK)」主演:ユル・ブリンナー
1972年「西部決闘史(RETURN OF SABATA)」主演:リー・ヴァン・クリーフ

サバタが使用するM1866″イエローボーイ”
本作は、ジャンニ・カルゴが「砂塵に血を吐け」で演じ、その後、4本のキャラクター”サバタ”も登場する異色作である。最も、リー・ヴァン・クリーフが「西部悪人伝」で演じた黒ずくめの元祖サバタとは違い、本作でチャールズ・サウスウッドが演じるサバタは、正反対の白いスーツ姿だ。使用銃は、元祖サバタと同じM1866だが、本作では近接戦闘用に銃身・銃床を切り詰めた”メアズ・レッグ”([雌ロバの足]の意味。反動が凄まじく、蹴とばされている様だったため)となっている。ちなみに、マカロニ・ウエスタンに最も多く登場するライフルであるM1866は、西部開拓時代、真鍮フレームが黄色っぽく見える事から、先住民により”イエローボーイ”と呼ばれた。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ネロ・バッツァフィーニ                                            ピエロ・ルリ

【ストリー】
賞金稼ぎのサルタナ(ジョージ・ヒルトン)は、マンタス(ネロ・バッツァフィーニ)率いる盗賊団が金を積んだ馬車を襲撃するものの、金を盗まずに去って行くところを目撃。
馬車を護衛していた賞金首の死体を保安官事務所に運び、5,000ドルを得たサルタナは、盗賊団が牛耳る町へ向かう。酒場に入り、「金」と「マンタス」という言葉を口にしたサルタナは、そこにいた男に「首を突っ込むと酷い目に遭うぞ」と脅されるが、難なく撃退する………….。

題名:C’E SARTANA,VENDI LE PISOTLA COMPARI LA BARA!
邦題:俺はサルタナ 銃と棺桶の交換
監督:アンソニー・アスコット(ジュリアーノ・カルニメーオ)
製作:セルジオ・ポレッリ
脚本:ティト・カルビ
撮影:ステルヴィオ・マッシ
音楽:フランチェスコ・デ・マージ
出演:ジョージ・ヒルトン、チャールズ・サウスウッド、ピエロ・ルリ、エリカ・ブラン、ネロ・バッツァフィーニ、カルロ・ガッティ、アルド・バルベリート、リンダ・シニ、フェデリコ・ボイド(リック・ボイド)、ルチアーノ・ロッシ
1970年イタリア/テクニスコープ・テクニカラー88分35mmフィルム [日本劇場未公開]
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 33号 2017年 7/16号 [分冊百科]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


エリカ・ブラン
俺はサルタナ 銃と棺桶の交換(C’E SARTANA,VENDI LE PISOTLA COMPARI LA BARA!)

俺はサルタナ 銃と棺桶の交換(C’E SARTANA,VENDI LE PISOTLA COMPARI LA BARA!)

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