映画「ゲッタウェイ」


スティーヴ・マックィーン             アリ・マッグロー

今回は巨匠サム・ペキンパー監督1972年製作「ゲッタウェイ(THE GETAWAY)」をピックアップする。
スティーヴ・マックィーンとサム・ペキンパーがタッグを組んだ本作は、バイオレンスシーンにおけるハイスピード撮影を始め、独特の映像表現が、その後のアクション映画の礎になった作品である。また本作のオリジナル原版は、TODD-AOによる70mm方式で、スーパーパナビジョン方式と同様に65mmのフィルムを垂直走行させて撮影したネガフィルムを、左右に各3本の磁気録音トラックを加えた70mmポジフィルムにプリントしたものだ。

TODD-AO アスペクト比(2.20:1)      TODD-AO MICELL 65mmCAMERA

スティーヴ・マックィーン、アリ・マッグロー    アル・レッティエリ

【ストリー】
テキサスのサンダースン刑務所からドク・マッコイ(スティーヴ・マックィーン)が出所した。銀行強盗の罪で10年の刑に服していたのだが、4年間服役したところで突然釈放になったのだ。この釈放はドクにとって1つの取引でもあった。彼は、地方政界の実力者ベニヨン(ベン・ジョンソン)を相手取り、出所と引き換えに町銀行を襲い、奪った金を山分けして保釈金代わりに払おうというのだ。ドクを、愛する妻キャロル(アリ・マックグロー)が待っていた。4年ぶりに味わう自由のうまさ!やがて銀行襲撃の綿密な計画が立てられ、用心深いベニヨンは2人の殺し屋、ルディ(アル・レッティエリ)とジャクソン(ボー・ホプキンズ)を送り込んできた。決行の朝、ドクはキャロルの運転する小型トラックに乗り込み、銀行前のマンホールの真上に停めると、地下にもぐり銀行に通じる電力源を切断した。ルディとジャクソンが拳銃を携えドクが金庫から札束をバッグにつめ込んでいく。襲撃計画は成功したかのように思えたとき、ジャクソンが守衛の1人を射殺してしまった。タイミングよく、ドクの仕掛けた時限爆弾が爆発し、混乱に乗じてドクとキャロル、ルディとジャクソンは別々に逃走した。その途中、ルディは足手まといのジャクソンを射殺し、車から放り出すと、落ち合いの場所に急行した。ドクは、ルディが金を1人じめしようとしていることを知り、一瞬早く彼の胸板をぶち抜いた。ドクはルディが動かなくなったのを見届けると、ベニヨンが待つ農場に向かった。その場でベニヨンは、自分のような政界のボスがたかだか一介の囚人の出所にわざわざ手を貸したのは、魅力的なキャロルがいたればこそ、といい、暗に彼女との情事をほのめかした。その時、車で待っていたはずのキャロルがいつの間にか近づき、やにわにベニヨンを射殺した。ダガ、ベニヨンの言葉がドクに与えたショックは大きかった。怒りと屈辱--しかしいまのドクにはここを立ち去るしかなかった。車から列車に乗りついだ2人は駅のロッカーに金の入ったバッグを預けたが、鍵をすりかえられ、盗まれるというよきせぬアクシデントが起き、ドクの必死の探索で取り戻したものの、この1件でドクは指名手配の身となってしまう。一方、ドクに撃たれたルディは防弾チョッキのおかげで1命を取りとめ付近の獣医クリトンを脅迫して彼を追うためエル・パソに向かった。その頃“経理士”とあだ名されるベニヨンの弟(ジョン・ブライソン)もドクの行方を追っていた。指名手配になっていることを知ったドクはショットガンを買い求め、パトカーの追撃をかわしながらエル・パソのホテルに到着した。しかしホテルには一足先に着いたルディが見張っており、さらに“経理士”にも連絡がいき渡っていた。そんなことは知らないドクとキャロルは高飛びの用意もすませ、しばしの安らぎをみいだしていた。だがいつもと違うホテルの雰囲気に敏感に反応したドクは廊下にひそんでいたルディを殴り倒した。折しも“経理士”らがホテルに到着し、ドクのショットガンが火を吹くのを皮切りに、凄まじい銃撃戦が始まった。1人、1人、ベニヨンの一味が倒れていく。エレベーターからドクを狙った“経理士”も、逆にケーブルを切断され、床に叩きつけられた。窓伝いに逃げるドクとキャロルを、意識の回復したルディが狙った。だがドクは今度こそ止めの1発をルディに見舞った。無事落ちのびた2人は通りがかりの老人から小型トラックを3万ドルで買い取ると、国境を超えて南へ向かった。


スティーヴ・マックィーン

題名:THE GETAWAY
邦題:ゲッタウェイ
監督:サム・ペキンパー
製作:デイヴィッド・フォスター、ミッチェル・ブロウアー
原作:ジム・トンプソン
脚本:ウォルター・ヒル
撮影:ルシアン・バラード
録音:ガース・クレーヴン、リチャード・ポートマン
美術:アンジェロ・P・グレアム、テッド・ハワース
装飾:ジョージ・R・ネルソン
衣装:レイ・サマーズ
スタント:キャリー・ロフティン、ディック・クロケット
編集:ロバート・L・ウォルフ
音楽:クインシー・ジョーンズ
現像:テクニカラー
出演:スティーヴ・マックィーン、アリ・マッグロー、ベン・ジョンソン、アル・レッティエリ、ボー・ホプキンス、ジョン・ブライソン
1972年アメリカ/TODD-AO(2.20:1)・カラー122分70mmフィルム
ゲッタウェイ(デジタル・リマスター版)-DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


スティーヴ・マックィーン           ゲッタウェイ(THE GETAWAY)

映画「ワイルド・バンチ」

ワイルド・バンチワイルド・バンチ
ウィリアム・ホールデン               ロバート・ライアン

今回はサム・ペキンパー監督1969年製作「ワイルド・バンチ(THE WILD BUNCH)」をピックアップする。
本作はサム・ペキンパー監督の最高傑作として高く評価された作品で、1969年にはデニス・ホッパー監督「イージー・ライダー」ジョージ・ロイ・ヒル監督「明日に向って撃て!」と並び”アメリカン・ニューシネマ “の一つであるとされている。また本作は、スローモーション撮影と当時のカラー映画最多の3,624カットを駆使し、アクション映画における暴力描写に新境地を切り開いた。特に6台のパナビジョンキャメラを用いて11日間にわたって撮影されたというラストの壮絶なシーンは有名だ。

ワイルド・バンチワイルド・バンチ
アーネスト・ボーグナイン

【ストリー】
1913年、テキサスとの国境の町。パイク(ウィリアム・ホールデン)をリーダーに、ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)ら5人組は鉄道の駅舎で、突如、 物騒な強盗作業を開始。まんまと事を運んだかにみえたが、鉄道会社の経営者が雇った3人の腕ききガンマンたちに逆襲されて大混乱。こちらのリーダーは仮釈放中のソーントン(ロバート・ライアン)である。パイクたちが再び集まったのは老ガンマンのサイクス(エドモンド・オブライエン)の牧場だった。そしてサ イクスも仲間に割り込んできた。再び旅が始まった。ソーントンとバウンティハンターたちが追う。1ヵ月以内にパイク一味を捕まえればソーントンの罪は帳消 しになるのだ。やがてパイク一味はメキシコ人の小さな村にたどり着く。そこは一味の1人、エンジェルの故郷だ。だがエンジェルの恋人テレサが、マパッチを リーダーとする野盗の群れに掠われた。一味は彼を追って、さらに奥地へ。だがパイクもマパッチも、悪党であることに変わりはない。やっとのことで追いつ き、商談らしきものが成立したが、そこは双方だまし合い。あげくの果てに悪と悪との壮烈な戦いとなり、すべてが死に絶えるというさま。そこへソーントンの 一行がやって来た。死体をめぐって仲間割れ。ソーントンだけが生き残った。だが、そこへ現れたのが、サイクス老人だ。彼はパイク一味の仲間入りしたにもか かわらず同行せず、すべてが死んだ後に1人でやって来て、原住民と商取り引きを始めた。金のないソーントンなど手を出すすべもない。悪の中でも最高の悪が 勝った開拓時代の1エピソードである。

ワイルド・バンチワイルド・バンチ
ワイルド・バンチワイルド・バンチ
ワイルド・バンチワイルド・バンチ
サム・ペキンパー監督

題名:THE WILD BUNCH
邦題:ワイルド・バンチ
監督:サム・ペキンパー
製作:フィル・フェルドマン
原案:ワロン・グリーン、ロイ・N・シックナー
脚本:ワロン・グリーン、サム・ペキンパー
撮影:ルシアン・バラード
編集:ルイス・ロンバルト
音楽:ジェリー・フィールディング
撮影機材:パナビジョン
現像:テクニカラー
出演:ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、エドモンド・オブライエン、ストローザー・マーティン、 アルバート・デッカー
1969年アメリカ/シネスコサイズ・カラー177分35mmフィルム
ディレクターズカット ワイルドバンチ スペシャル・エディション [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ワイルド・バンチワイルド・バンチ