映画「運び屋」


クリント・イーストウッド

2019年3月8日に日本で劇場公開されたクリント・イーストウッド監督2018年製作「運び屋(THE MULE)」を25日にTOHOシネマズ日比谷スクリーン6(97席)で観た。監督作品は「15時17分、パリ行き」以来1年ぶりで、兼主演となると名作「グラン・トリノ」以来10年ぶりとなった。本作は、1950年代から疾走し続けてきた俳優、クリント・イーストウッドが10年もの間、麻薬カルテルの運び屋になってしまった90歳の老人を静かに演じ、また丁寧に描いている。ベースになったものは、2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という記事を「グラン・トリノ」のシナリオライター、ニック・シェンクが秀悦な脚本にしている。


ダイアン・ウィースト、クリント・イーストウッド               ブラッドリー・クーパー、マイケル・ペーニャ

【ストリー】
アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独に暮らす90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけた時、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたものの、それが実はメキシコの麻薬カルテルの“運び屋”だということを、彼は知らなかった……。


アリソン・イーストウッド(実娘)                                           アンディ・ガルシア

題名:運び屋
邦題:THE MULE
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:アーロン・L・ギルバート
製作:クリント・イーストウッド、ティム・ムーア、クリスティーナ・リベラ、ジェシカ・マイヤー、ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス
原案:サム・ドルニック
脚本:ニック・シェンク
撮影:イブ・ベランジ
美術:ケビン・イシオカ
衣装:デボラ・ホッパー
編集:ジョエル・コックス
音楽:アルトゥロ・サンドバル
撮影機材:パナビジョン
出演:クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト、アンディ・ガルシア、イグナシオ・セリッチオ、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガ、ユージン・コルデロ、ローレン・ディーン、グラント・ロバーツ、ピート・バリス、ロバート・ラサード、ソウル・ウエソ、リー・コック、ノエル・G、クリフトン・コリンズ・Jr.、ダニエル・モンカダ、ポール・リンカーン・アラヨ
2018年アメリカ/シネスコサイズ・カラー116分デジタルシネマ
運び屋 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


運び屋(THE MULE)

映画「ザ・シューター 極大射程」


マーク・ウォールバーグ

今回はアントワン・フークア監督2007年製作「ザ・シューター 極大射程(SHOOTER)」をピックアップする。
本作は元アメリカ海兵隊の凄腕スナイパーがライフルを手に国家的陰謀へ立ち上がる迫力のアクション・サスペンスだ。そこそこ楽しめる内容だが、邦題は何とかならなかったのかと思う。


ダニー・グローヴァー                                        ケイト・マーラ

【ストリー】
アフリカの小国エリトリア。海兵隊の特殊部隊に所属する狙撃の名手ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、相棒のドニーと岩山での偵察任務を遂行していた。
そこへ武装車両の隊列が現れ銃撃戦がはじまる。応援を要請するが無線はつながらず、愛する妻を故郷に残してきたドニーが命を落としてしまう。それから3年、軍隊をリタイアしたスワガーは、世間との縁を切り、ワイオミングの山中で愛犬のサムとひっそり暮らしていた。そんなある日、名誉勲章に輝く退役軍人アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)がやってきた。大佐は、全米各地を遊説する大統領に対し暗殺の動きがあるため、880ヤードに渡って敷かれる警戒網の外から狙撃を行う可能性のある場所を特定してほしいという依頼に来たのだった。依頼を引き受けたスワガーは早速各地を検証、フィラデルフィアにある独立記念会館前の広場を割り出した。演説当日、スワガーは監視にあたり、アイザック大佐の指揮する部隊が犯人グループを取り押さえる手筈になっていた。演説がはじまり、極度の緊張の中、スワガーの監視スコープの中にライフルの先端が浮かび上がる。無線で突入の指示を出すが、ライフルは大統領に狙いをつけたまま微動だにしない。おかしいと思った瞬間、2発の銃声が響き渡る。1発は大統領に向かって、そしてもう1発は、スワガーの背後から彼に向かって放たれたのだった。しかも狙撃されたのは大統領ではなく、その隣にいたエチオピアの大司教だった。しかも、スワガーが狙撃犯だという証拠が続々と発見される。巨大な陰謀に巻き込まれたことを知ったスワガーは、非常線をくぐり抜け、独り立ち向かうことを決意する。

題名:SHOOTER
邦題:ザ・シューター 極大射程
監督:アントワン・フークア
製作総指揮:エリク・ハウサム、マーク・ジョンソン
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、リック・キドニー
原作:スティーヴン・ハンター
脚本:ジョナサン・レムキン
撮影:ピーター・メンジース・ジュニア
美術:デニス・ワシントン
衣裳:ハー・グエン
特撮:コリン・ストラウス
特殊メイク:ビル・テレツァキス
軍事アドバイザー:パトリック・ギャリティ
編集:コンラッド・バフ 、 エリック・シアーズ
音楽:マーク・マンシーナ
撮影機材:パナビジョン
フィルム:イーストマンコダック
現像:デラックスカラー
出演:マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローヴァー、ケイト・マーラ、イライアス・コティーズ、ローナ・ミトラ、ラデ・シェルベッジヤ、ネッド・ビーティ
2007年アメリカ/シネスコサイズ・カラー125分35mmフィルム
ザ・シューター 極大射程 -DVD-
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ザ・シューター 極大射程(SHOOTER)

映画「フューリー」

フューリーフューリー

今回はデビッド・エアー監督2014年製作「フューリー(FURY)」をピックアップした。
本作の撮影は、2013年9月30日から11月15日までにイギリスで行われた。製作費は68,000,000ドル、興行収入は全世界で211,817,906ドルだったそうだ。日本では2014年11月28日に公開された。
カレン・シャフナザーロフ監督2012年製作の「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」ではティーガー戦車は精巧なレプリカだったが、本作のシャーマンM4戦車“フューリー”とドイツ軍のティーガー戦車とのバトルは、世界に7台現存しているティーガー戦車のうちイギリスのボービントン戦車博物館に保管されていた唯一稼働する本物を使っている。銃弾の軌跡をCGにしたカットを除けば、リアリティは確かに凄かったが、”フューリーに乗った5人の兵士がドイツ軍300人に挑んだ”という実話ではない設定はどうかと思う。玉砕を兵隊に命令した旧日本軍を想起させ、なぜ米軍が?と疑問が残った。しかし、全体として戦争の現実を鋭く描いている優れた作品である事は間違いない。

フューリーフューリー

【ストリー】
1945年4月、第二次世界大戦下。ナチス占領下のドイツに侵攻を進める連合軍の中にウォーダディー(ブラッド・ピット)と呼ばれる米兵がいた。長年の戦場での経験を持ち、戦車部隊のリーダー格存在である彼は、自身が“フューリー”と名付けたシャーマンM4中戦車に3人の兵士と共に乗っていた。ある日、ウォーダディーの部隊に新兵のノーマン(ローガン・ラーマン)が副操縦手として配属される。だが彼はこれまで戦場を経験したことがなく、銃を撃つこともできない兵士であった。繰り返される戦闘の中、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにするノーマン。5人の兵士たちがぶつかりあいながらも絆を深めていく中、ドイツ軍の攻撃を受け、他部隊はほぼ全滅となる。なんとかウォーダディーの部隊は生き残るが、300人ものドイツ軍部隊が彼らを包囲していた。そんな状況下、ウォーダディーは無謀にも“フューリー”で敵を迎え撃つというミッションを下す……。

フューリーフューリー

題名:FURY
邦題:フューリー
監督:デビッド・エアー
製作総指揮:ブラッド・ピット、サーシャ・シャピロ、アントン・レシーヌ、ベンジャミン・ワイスブレン
製作:ビル・ブロック、デビッド・エアー、ジョン・リーシャー、イーサン・スミス
脚本:デビッド・エアー
撮影:ロマン・バシャノフ
美術:アンドリュー・メンジース
衣裳:アンナ・B・シェパード
配役:リンジー・グラハム、メアリ・ヴァーニュー
編集:ドディ・ドーン
音楽:スティーブン・プライス
フィルム:イーストマンコダック
撮影機材:パナビジョン
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッド
2014年アメリカ・イギリス/シネスコサイズ・カラー135分35mmフィルム
フューリー -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

フューリーフューリー