マカロニウエスタン傑作映画DVD「増える賞金、死体の山」


ジャンニ・ガルコ

朝日新聞出版より9月28日発売の「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」第39号が届いた。二作品のうち今回はジュゼッペ・ロサティ監督1973年製作「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」をピックアップする。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 39号 2017年 10/8号 [分冊百科]


「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」

ジャンニ・ガルゴのサルタナが甦る!
本作の主役コーランを演じたジャンニ・ガルゴは、当たり役となった”サルタナ”シリーズを含めた16本のマカロニ・ウエスタンに出演している。本作以降のガルゴは、ホラー、SF、コメディと幅広い役柄に挑戦し、1999年から放映されたイタリアの昼ドラマ「Vivere(1999~2008年)で」演じたドクター役で、若い世代のファン獲得にも成功した。2012年、映画祭に出席かる為、40数年ぶりに数々のマカロニ・ウエスタンのロケ地となったスペインのアルメリアを訪れたガルゴは、「町はすっかり変わってしまった。だが、風景は全く変わらない」と回想。「映画会社が大きな予算を組み、僕が準主役を務めた史劇映画”Saul and David(1964)”はヒットせず、現地で見つけたバックパックを背負った長身の男が主演した低予算映画”荒野の用心棒(1964年)”が世界的大ヒットとなった…..」と語ったガルゴは、「サルタナはカウボーイではなく、ギャンブラー。エレガントでミステリアスな男だ。彼のスタイルは今日も色褪せない。普遍的なキャラクターだ」とコメントしている。そんなガルゴは。「黄金の三悪人(1967年)などの」エンツォ・G・カステラッリ監督が製作準備を進めている新作マカロニ・ウエスタン「Keoma Rises」で、再びサルタナ役を演じる事が決まっている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)

増える賞金、死体の山
スティーヴン・ボイド                サイモン・アンドリュー

脇役を好んだ名優スティーヴン・ボイド
本作で、チャドウェル大佐を演じたスティーヴン・ボイドは、1931年に北アイルランドで誕生。舞台経験を積んだ後、大きなステージに憧れて移り住んだロンドンで、チャンスを掴み映画界へ。数本の映画とテレビ出演を経て、チャールトン・ヘストン主演の不朽の名作「ベン・ハー(1959年)」の敵役メッサラ役に大抜擢された。名匠ウィリアム・ワイラー監督がボイドに惚れ込み、彼が専属契約を結んでいた20世紀フォックスに交渉した結果であった。同作でゴールデン・グローブ賞助演賞に輝いたボイドは、1962年のミュージカル映画「ジャンボ」で華麗なダンスと美声を披露。SF大作「ミクロの決死圏(1966年)」では主役のグラントを演じるといった活躍を続けたが、1970年代に入ると活動の軸をハリウッドからヨーロッパへと移していった。
1976年のインタビューでボイドは次の様に語っている。「大手の映画会社は私をスターとして扱い、主役にしようとしていた。彼らの目には私がスターとして映っていたのだろう。しかし、私はスターではなかった。私はバイプレーヤーです。選択出来る場合は常にバイプレーヤーを選びました。「ベン・ハー」の頃は若造で自分のやっている事がよく分からず、刑務所で刑に服する様なものでした」…..。その反面で「大手の映画会社は、今後、中年となった等身大の私をキャスティングする事になるかもしれない」と語っていたボイドだったが、1977年、アメリカの人気テレビシリーズ「ハワイ5-O」のゲスト出演直後りゴルフラウンド中、心臓発作らより、45歳の若さでこの世を去っている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」

「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」

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映画「増える賞金、死体の山」当ブログ2014年10月6日公開

増える賞金、死体の山増える賞金、死体の山
ジャンニ・ガルコ

今回はジュゼッペ・ロサティ監督1973年製作「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」をピックアップする。
賞金稼ぎでアラーの神を崇拝するコーランを演じる「二匹の流れ星」のジャンニ・ガルコが、バイプオルガン機関砲=「サルタナがやって来る」から傘型マシンガン(GUNブレラ)を炸裂させる痛快マカロニウエスタン日本劇場未公開作品だ。

増える賞金、死体の山
傘型マシンガン(GUNブレラ)

【ストリー】
メキシコとの国境に近いテキサスで、馬車がメキシコの盗賊たちに襲撃されて、大量の武器と弾薬、そして軍医の娘が強奪されるという事件が発生。自らイスラム教徒と称し、マシンガンを仕込んだ日傘を武器に持つユニークな一匹狼の賞金稼ぎコーランと、アメリカ騎兵隊将校のチャドウェルら3名は、ただちに盗賊団のあとを追ってメキシコへと向かう。そして彼らは、山中に巨大な要塞を築いていた盗賊団の黒幕ロペス将軍と対決する・・・。

増える賞金、死体の山増える賞金、死体の山

題名:CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE
邦題:増える賞金、死体の山
監督:ジュゼッペ・ロサティ
脚本:ジュゼッペ・ロサティ、エンリケ・ロヴェット、カルロ・ヴェオ
撮影:ゴドフレード・パチェコ
音楽:ニコ・フィデンコ
出演:ジャンニ・ガルコ、スティーブン・ボイド、ハワード・ロス、サイモン・アンドリュー、ハリー・ベアード、テレサ・ギンペラ、ダニエル・ヴァルガス
1973年イタリア・スペイン・アメリカ/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム[日本劇場未公開]
増える賞金、死体の山 [DVD]

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「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」

「増える賞金、死体の山(CAMPA CAROGNA LA TRAGLIA CRESCE)」

マカロニウエスタン傑作映画DVD「荒野の一つ星」


「荒野の一つ星(WANTED)」ジュリアーノ・ジェンマ

ジュリアーノ・ジェンマ                テレサ・ジンペラ、ジュリアーノ・ジェンマ

朝日新聞出版より9月14日発売の「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」第38号が届いた。二作品のうち今回はカルヴィン・J・パジェット監督(本名:ジョルジョ・フェローニ)1967年製作「荒野の一つ星(WANTED)」をピックアップする。主演はカルヴィン・J・パジェット監督「荒野の一ドル銀貨」でブレイクしたジュリアーノ・ジェンマ、共演にフランス・ウエスタン「華麗なる対決」のテレサ・ジンペラ、「暁の用心棒」のジア・サンドリ、「傷だらけの用心棒」のセルジュ・マルカン、「怒りの荒野」のベニート・ステファネッリ、「さいはての用心棒」のネロ・バッツアフィーニなどが脇を固めている。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 38号 2017年 9/24号 [分冊百科]


ゲルマン・コボス、ジュリアーノ・ジェンマ     ベニート・ステファネッリ

ジョルジオ・フェローニはマカロニ・ウエスタンの生みの親!?
本作のジョルジオ・フェローニ監督は、1908年にイタリアのペルージャで誕生。
1935年に助監督として映画界に足を踏み入れ、翌年のドキュメンタリー番組「ボンベイ」の演出を手掛けた後、ロマンティック・コメディ「Itre desideri(1937年)」で映画監督デビューを飾った。その後、第二次世界大戦が大詰めを迎えた1942年、フェローニはアメリカ西部劇が観られなくなったファンの要望に応える形で「Il fanciullo del West」という映画を監督している。対立する2つの家族に生まれた男女が愛し合ってしまうという「ロミオとジュリエット」をモチーフとしたコメディ作品だが、タイトルにもあるように舞台は”West”、つまり西部である事から、同作は”世界初のマカロニ(スパゲティ)・ウエスタン”とも呼ばれているのだ。その後、史劇映画「バッカスの狂宴(1961年)」、ホラー映画「生血(なまち)を吸う女(1961年)」などのヒット作を世に送り出したフェローニは、1965年にカルヴィン・ジャクソン・パジェット名義で、ジュリアーノ・ジェンマの代表作「荒野の1ドル銀貨」を監督。ジェンマとコンビを組んだマカロニ・ウエスタンは「荒野の一ドル銀貨」「さいはての用心棒(1966年)」「荒野の一つ星」の3作だが、1970年の「炎の戦士ロビン・フット」でもジェンマを主役に起用している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


ネロ・バッツアフィーニ                ジア・サンドリ

テレサ・ギンベラ”ハリウッドの失意”
本作でエブリンを演じたのは、スペイン・バルセロナ出身のテレサ・ギンベラ”である。両親ともに教師を務める家庭に生まれた彼女は、バルセロナ市内のリセ(フランス学校)に通っていた頃に知り合った出版社の広告部に勤める男性と19歳で結婚。夫が手掛けたカレンダーのモデルになった事を契機に、テレビCMにも起用される様になる。
そして30歳を迎える1966年、映画「Fata/Morgana」の主役として女優デビューを果たしたのである。その3年後となる1969年、ギンベラに大きなチャンスが訪れる。
“サスペンスの巨匠”と称されるアルフレッド・ヒッチコック監督が、ユダヤ系アメリカ人作家レオン・ユリスのベストセラー小説「ドバーズ」を映画化するにあたり、物語のキーパーソンである地下運動の女性指導者ファニタ・デ・コルトバ役のオファーをギンベラに送ってきたのだ。ところが、ファーストクラスでハリウッドに到着した彼女を待っていたヒッチコックは、いきなり「来てくれてありがとう。気をつけてお帰り下さい」と告げ、その場を立ち去ってしまった。実は、ヒッチコックはオリーブ色の肌をした黒髪のギンベラの写真を見てオファーを送ったのだが、実際のギンベラはブロンドで色白だった。ヒッチコックは役作りのためにカツラを付けた写真に”一目ぼれ”していたのだ。
そして、失意のうちにスペインに戻ったギンベラに替わって、ファニタ役にはドイツ人女優カリン・ドールが選ばれている。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


セルジュ・マルカン               「荒野の一つ星(WANTED)」

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映画「荒野の一つ星」当ブログ2013年1月25日公開
WANTEDWANTED

今回はジュリアーノ・ジェンマ主演、カルヴィン・J・パジェット監督1967年製作「荒野の一つ星(WANTED)」をピックアップする。監督は「荒野の1ドル銀貨」のカルヴィン・J・パジェット(本名:ジョルジョ・フェローニ)、撮影は「帰って来たガンマン」のトニ・セッチが担当した。トータルスコープというシネスコサイズ(1:2.35)で撮影したジュリアーノ・ジェンマ絶頂期の作品である。

WANTEDWANTED

【ストリー】
グリーンフィールド市の保安官に任命されてやってきたゲイリー(ジュリアーノ・ジェンマ)は、初仕事として、となり町まで大金を運ぶ銀行馬車の護衛を、市 長のゴール ド(ジャーマン・コボス)にたのまれて出発した。途中、金を狙う悪党どもの襲撃をうけたが、渡り者マーティの助力もあって、無事に送りとどけた。この事で ゲイ リーの名は急に高まったが、ゴールドと保安官の席をねらっていたフレッドは面白く思っていなかった。そこで二人は、ゲイリーを失脚させるために罠をしかけ た。その計画は見事図にあたり、ゲイリーは殺人犯人として、牢につながれてしまった。その牢獄に、ある晩、ボブと名のる男が酔っぱらったふりをしてぶち込 まれてきた。ボブはフレッドに恨みを持っており、復讐の機会を狙っていた。そしてゴールドとフレッドが行なった悪事を説明し証人としてプレスコットの名を 教えた。ゲイリーは見張りのすきをみて、たくみに脱出し、プレスコットをたずねた。ゲイリーの話を聞いたプレスコットは、牛に押す焼き印の型見本を示し、 ゴールドたちが、焼き印の型をいろいろに組み合せて、よその牛の印を、自分の牧場の印にかえていたのだという説明をした。証拠の焼き印さえ手に入れば、 ゴールドの悪事をあばくことができ、自分の無実の罪も、はらすこともできると考えたゲイリーは、それを持ってひきかえした。ところが、途中で待ち伏せてい たフレッド一味に捕えられてしまい、絞首台のまつグリーンフィールドに連行された。そのころグリーンフィールドでは、マーティが、ゲイリーが無実であるこ とを、証明していた。帰ってきたフレッドたちと、ゲイリー、マーティとの間にはげしいうち合いが始まった。だが、ゲイリーの素早い拳銃さばきに、フレッド 一味はかなうはずもなかった。

WANTEDWANTED

原題:WANTED
邦題:荒野の一つ星
監督:カルヴィン・J・パジェット(本名:ジョルジョ・フェローニ)
原案:アウグスト・フィノッキ、マッシミリアーノ・カプリチオーリ
脚本:フェルナンド・ディ・レオ、レミジオ・デル・グロッソ
製作:ジャンニ・ヘクト・ルカーリ
撮影:アントニオ・セッチ(トニ・セッチ)
編集:アントニエッタ・ジータ
音楽:ジャンニ・フェリオ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ、テレサ・ジンペラ、ジャーマン・コボス、セルジュ・マルカン、ジア・サンドリ、ゲルマン・コボス、ネロ・バッツアフィーニ、ベニート・ステファネッリ
1968年イタリア/トータルスコープ・イーストマンカラー100分35mmフィルム
※トータルスコープ=1:2.35
荒野の一つ星 MWX-004 [DVD]

「荒野の一つ星(WANTED)」

「荒野の一つ星(WANTED)」